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2011年7月21日 (木)

■0721 コクリコ坂から転げ落ちた私■

やっぱり、ジブリに期待している自分がいたんだなあ……と、『コクリコ坂から』を見て、思った。
見ている間、「これから面白くなるぞ」「よく見てみろ、背景は結構いいぞ」「音楽は悪くないよな」と、ポジティブな俺が、耳元で、ささやきつづけるのです。

映画館を出て、一緒に行った女友達の顔を見て、我にかえった瞬間、ちょっと悲しかった。実は、チョロッと泣きました。「俺は、ジブリに期待してたんだなあ」って。「俺のバカ!」みたいな感じ。失恋に近いです。

何がバカかというと、たとえば、2011年の深夜アニメに限定しても、『魔法少女まどか☆マギカ』があったし、『花咲くいろは』はある、『輪るピングドラム』はある……と、お楽しみの幅は、いっぱい広がっているわけです。僕は毎週、見ているじゃないか、って。
劇場アニメだって、『マイマイ新子と千年の魔法』を筆頭に、『宇宙ショーへようこそ』、『REDLINE』に『カラフル』と、この二年ぐらい、大豊作。『涼宮ハルヒの消失』も、衝撃的な出来でした。

それらを、「ジブリ映画を見に行く」瞬間に忘れてしまった自分は、なんてバカだったんだろう。そういう涙です。


スタジオジブリは、1986年、アニメ・ブームに陰りが見えはじめた頃に、誕生したスタジオです。だから、常に不退転の決意で、作品を作っていたと思う。
興行収入も、公開するたびに下落して、89年の『魔女の宅急便』の頃には「もう解散しようか」という話が出ていたほど。

それから20年、文化は豊かになった、ということです。
僕はある時期から、パタッとゲームをやらなくなったんだけど、『ラブプラス』抜きに、自分の恋愛観は語れない!なんて人は、結構いるんじゃないかな。
音楽だったら、初音ミクは欠かせない、とか。pixivはあるし、イラストを描く人が、こんなに多い国は世界でもまれでしょう。

90年代から、地方でのロケを円滑にするフィルム・コミッションが活性化、日本映画の企画の幅が、飛躍的に広がったことも、忘れてはいけません。
かつては、団券販売などで、かつかつ保っていた日本映画は、いまやハリウッド映画を凌駕する興行成績を誇っています。「邦画はダサい」なんていう人は、ウソのようにいなくなりました。

少なくとも、オタク寄りの若い人には、お楽しみの幅が無限にある。
昨夜、『コクリコ坂から』を見に行った友達は、『カーズ2』が楽しみでしょうがない、と。ピクサーの存在も、でかいです。『トイ・ストーリー』の公開は、96年。『エヴァ』ブームの最中ですよ。

『魔女の宅急便』は、片恋していた女性に誘われて見に行ったせいか、格別な思い入れがあります。
その感覚のまま、20年間、来てしまった。いまや、『時をかける少女』や『新劇場版エヴァ』が生涯ベスト・アニメだという若者は、少なくないでしょう。

僕だって、『GALACTICA/ギャラクティカ』という、人生を変えたといってもいいほどの作品に出会ったはずなのに、昨夜は忘れてしまっていた。
それが、恥ずかしくてね。


『コクリコ坂から』は、『ハリー・ポッター』『ポケモン』に次いで、初日三日間の興収第三位。最終的に、50億は見込めるそうです。
もう、その程度でいいのではないでしょうか。「目指せ100億」というプレッシャーが、スタジオに有効に働くとは、僕には思えない。

やや捨て鉢になっていたときのジブリ作品は、本当に愛おしいと思うので、僕は、これからもずっと好きです。
ただ、それがノスタルジアであることも、ちゃんと自分では分かっています。ノスタルジアであるからこそ、陶酔できるのであって。

さて、明日は東電前アクションに参加。理念だけの「脱原発」ではなく、明確に敵を目視しないと、戦いになりません。

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