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2011年7月12日 (火)

■0712 ザ・コーヴ■

昨夜、かなり重たい仕事が終わったので、朝からTSUTAYAに行ってきた。
Photoまず、『ザ・コーヴ』。アカデミー賞受賞のドキュメンタリーなら、それなりに説得力があるだろうと思ったんだが、反対運動をしている人たちが、自分たちが困っているわけではなく、単に思想だけで行動しているのが腑に落ちず……って、原発反対に関しても、かつては、そう思っていたんだよな。

僕はイルカを食べたいとは思わないし、そんなにニーズがあるのか?と疑問を感じる。
劇中、イルカの肉は水銀汚染されており、クジラ肉と称して、市場に流通しているとの解説があり、エンドクレジットで「例外もある」「実際は未確認」みたいなフォローが入っていたけど、放射能牛肉が、どうどうと売られている現状、「こっちは、それどころじゃねえよ……」というのが、正直なところ。

イルカを殺している漁民たちは「日本の食文化」と言い訳していたが、もう、すき焼きで牛肉を奪い合う光景は、日本から消えるかも知れない。


もう一本、現状にたいして参考になるかと思い、『キャタピラー』。
映画館で予告を見てから、「こんな露悪的な映画、絶対に見ない」と決めていたんだけど、やっぱり、露悪以上でも以下でもなかった。
「こうあるべき」という理想が、ない。怒りが薄い、というのかな。

だいたい、寺島しのぶなんて、典型的な「私を見て」「私だけを見て見て」タイプの女優じゃないすか。
ハダカになったり、泣き叫んだり、汚いものを顔に塗ったりするのは、演技ではありません。AV女優が、日常的にやっていることです。

……気を休ませるため、映画を見はじめたのに、なぜか、現実と接点がありそうなものばかり、セレクトしてしまった。
なので、菅野美穂の『パーマネント野ばら』も、借りてきた。これなら、少しは逃避できるかも知れない。


僕の仕事は、アニメ関連でよかったと思う。
特に、最近は一本の作品に、丸ごとガッシリと組み合うような仕事が多いから、その間だけは、すべてを忘れて、熱中できる。

趣味として、アニメにはまっている人たち……「現実が辛くて、アニメ以外に慰めがない」と自覚している人たちは、実は、現実と対峙しているのだと思う。
ツイッターで、「何も、ツイートしていることだけが興味のすべてではありません」と言われて、「なるほどねー」とも思った。深刻な話は、アカウントを分ける、とかね。

ただ、「いちいち言わないだけで、心の中では、いろいろ考えている」というのは、他人から見たら「何も考えてない」のと同じですよ。
「私に対して、そのような印象を持つな」と、他人に命令することだけは、できないのです

僕もオタクだから、現実適応能力は、いちじるしく低いです。車の免許もないし、海外旅行もしたことない。
だけど、現在進行中の事態に対して、「何もしない」「言わない」という選択肢だけは、僕が僕に許さない。

金曜日は、こちらの記者会見に行ってきます。仕事ではないので、このブログしか発表の場がありませんが……。

Louie Psihoyos / the Oceanic Preservation Society

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