■0628 修正■
北野武監督、『アウトレイジ』。時間が短いので、借りてみた。ヤクザ同士が、互いに自滅するだけの無意味な抗争を、くりひろげる。
無意味は無意味でいいんだけど、昔の武の映画には、キレとか美学が感じられた。カットワークが、鋭利だった。今はもう、だらしがないというか、カットとカットの間が「ぬるっ」と滑っている感じ。
そうなると、あとはもう、単にだらしないだけのオッサン連中が、「オトシマエだ」「カネだ」と怒鳴りあっているだけ。いま、見るべき映画ではなかったね。
もうひとつ、弾着や血糊なんかの技術が、昔より稚拙な感じがする。
やっぱり、年寄りがいきがるのは、カッコ悪いよ。風流なお年寄りは、好きだけどね。
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今日、東京電力、中部電力、北陸電力、九州電力の株主総会でした。
どちらも紛糾したらしいんだけど、脱原発を求める議決(これは毎年、提出されているらしい)は、反対多数で否決。
……もうダメだ、こいつら。ホントにね、殺意がわいてきますよ。こいつらのだらしなさ、考えの足りなさときたら。
原発が危険だから……というよりも、このだらしなさがイヤなんです。
建物自体が、もうボコボコのベコベコで、耐用年数をこえてるから、停まってても、放射性物質が漏れたりするでしょ。
だけど、原発立地は、ボロだろうがなんだろうが、金のことしか考えてない。だって、交付金でつくった施設が、何十年もたって壊れてきたから、「また原発立てて、その金で修理する」っていうんだもん。
だらしがない。甘えている。知恵も工夫もない。そこに、猛然と腹が立つんです。
金がなかったら、僕の場合、営業するか、アルバイトでも何でも探すしかない。あらゆる可能性をさぐって、努力するんですよ!
なのに、国も自治体も電力会社も、大手メディアも何も、すべて原発にべったり。原発が素晴らしい完璧な技術なら、まだ分かるけれど、どんだけ壊れたままなんだよ。まだ壊れて、煙だしてるじゃん。
もうね、「歯ぁ、食いしばれ! そんな大人、修正してやる!」レベルです。
ここまでナメられて、何もいわずに知らん顔している大人は、これからの世界に必要ない。臆病者に、用はない。
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それでも黙っている人は、やっぱり解離をおこしている。詳しくはこちら
ザッと見積もったところ、日本人の八割は、解離している。満員電車に押し込められて、家畜以下の扱いをうけても、我慢してるんだもん。
僕は、父親の公判が終わるまでは、思い切った行動がとれません。
正月に、父親の起こした事件が、僕の怒りの中枢にある。自分は「まだ若い」「正しい」「強い」と思っている老人は、せいぜい人殺ししか出来ない、ということです。
それは『アウトレイジ』を見ても、同じように思ったよ。
建設的なこと、創造的なことは、やはり若者がリードしてほしい。だけど、その若者がおとなしいんだから、僕らオッサンが捨て石になって、がんばるしかない。
(C)2010「アウトレイジ」製作委員会
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