■0512 電子書籍■
盟友、レナト・リベラ・ルスカ講師と待ち合わせて、電子アニメ誌の打ち合わせへ。
写真は、いつもお世話になっている、明大・木村乃准教授のオフィス。
「電子書籍」としてスタートしたものの、紆余曲折の果て、第0号は紙の本になる可能性が、高くなった。
ただし、この本については、出版社は介しません。だから、紙の本になっても、書店で売ることにはならないだろうと思う。
それでも、地域密着、「現場の空気を伝える」コンセプトは、変わっていない。
……どうも、この企画について書こうとすると、硬くなってしまう。ふだん、あまり関わらない方たちの援助を受けているのと、あと、失敗するのが怖いせいかな。
版権イラストが売りの雑誌が、あるでしょう。原画掲載に、重きをおいた本もあるでしょう。ウチは、そのどちらでもない、まったく別の面白味があるんだ、ということはハッキリと言えます。
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で、このような状況の下地をつくってくださった木村先生によると、僕は、ツイッターやブログでは、発言や雰囲気が、かなりオタクっぽいらしい。……オタクは、趣味ではなくて、性格だからね。やっぱり、隠しても隠しきれるものではない(笑)。
けっこう、それが今日の打ち合わせの、本質だったりしたかも。
『ザンボット3』を「合体ロボット物だと思わずに、見てみろよ!」と宣言するのは、あの当時、カウンターであった。ロックであった。
では、『セーラームーン』はどうなのか。大人が良いと思っていても、こっそり伝えるべきじゃなかったのか?など。
人は、どこからオタクなのか。何歳まで、オタクでいられるのか。
『ガンダム』で、「合体シーンなんか隠せ、映画版では削ろう」となったのに、今、一番の売れ筋が、ガンダム顔をしたロボットになっている。そこに、何らかの倒立・倒錯があったのだと、僕は思っている。
ある世代からすれば、Gアーマーあっての『ガンダム』だったりするので、その視点も、おざなりにしてはいけない。批判をふくめても良いから、年若い世代の感覚も、認めていくこと。
若さだけは、誰にも否定できない強みだからだ。
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なんと、メビウスモデル製「バトルスター ギャラクティカ」完成品を譲っていただいた。
……ホントにね。余裕のある方は、レンタルで『ギャラクティカ』を見てください。第一巻だけで十分。
いまの日本人が見なくて、誰が見るの?と、心の底から思う。
このギャラクティカは、清潔感ある仕上がりが良いが、梱包が、これまた賢い。僕には、欠落した才能だ。
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打ち合わせからの帰り、またもや、救援物資を買い集める。
以前なら、協力を呼びかけたと思うが、わざわざ「偽善者」と呼んでくださる方がいるので、リンクなどは貼りません。
全員に、勇気があるわけではない。少しの勇気をもつ人が、少しだけ動く。ただ、それだけのこと。
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コメント
廣田さま
電子アニメ誌、楽しみです。
最近iphoneを使い始めたこともあり、電子書籍の面白さ、可能性に期待しているのですが、今のところ、紙がデータになっただけという感じなので、電子書籍の次のステージってなんだろう?と考えています。
オヤジさんの船、届いたようですね!
お気に召して頂けました?
それにしても、梱包でこれほど感心されるとは思ってもいませんでした(笑)
投稿: かまた | 2011年5月12日 (木) 22時56分
■かまた様
ひさびさに「模型を鑑賞する」醍醐味を味わっています。ストレートとダメージを見比べるなんて、こんな贅沢はありませんよ!
しかし、味わい深いですね。眺めていると、数々のドラマを思い出してしまいます。ありがとうございました。
私は梱包がヘタなので、うまい人には感心してしまうのです。
>電子書籍
最初は、まったく作り手サイドの事情だけで、「紙だと高くつくよね」という感じで始めたのです。
ところが、いざプレゼン先が決まると、「紙がいい」となる。相手あってこそ、なんですね。
可能性だけを、一人歩きさせてはいけないということですね。
投稿: 廣田恵介 | 2011年5月13日 (金) 00時03分
雑誌コードが無くてもアマゾンでの取り扱いは可能なので是非ご検討を!
投稿: jk | 2011年5月13日 (金) 23時04分
■jk様
ありがとうございます、検討します。
もしかすると「希望者に無料配布」のような形になるかも知れませんが、その場合でも、告知いたします。
投稿: 廣田恵介 | 2011年5月13日 (金) 23時17分