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2011年4月23日 (土)

■0423 チャイナ・シンドローム■

ほんと、勘弁してください。2日連続で、選挙カーに叩き起こされました。
税金で走っている選挙カーに、納税者が睡眠妨害される。これは民主主義と呼びがたいので、破壊すべき慣習です。

用事があって吉祥寺に行ったのですが、こっちも選挙カーがすごい。三鷹駅前に戻ってくると、今度は現職市長の清原慶子の選挙カーが、真横を通り抜けていきました。俺は清原に入れるつもりでいましたが、これでチャラです。

ここ数日で、選挙に対する考え方が変わりました。現行のシステムでは、民意を反映できない。20~30代の若者は、引きつづき、選挙をボイコットしてください。せっかくの日曜日なので、友だちや恋人と遊びに行くべきです。
そして、人の話を聞けるオトナになってください。


スリーマイル島事故に前後して公開された『チャイナ・シンドローム』を、レンタルで。
China公開当時の宣伝では、終末感ただようパニック物という印象だったが、驚くほど地味な内容だった。
原発に致命的な欠陥が見つかり、それに気がついた職員が制御室に立てこもる。彼は、ジェーン・フォンダ演じる人気アナウンサーに頼んで、施設の欠陥をテレビで告発しようとするが、電力会社に暗殺されてしまう。

ラスト数分間は、テレビ局内の画面を映しているので、モニターが二つ並んでいます。
左側のモニターでは、電力会社の役員たちが現場から立ち去る中継画面。その右側のモニターは、コマーシャルを映しています。電子レンジのCMです――映画の中の視聴者は、何も知らないまま、電子レンジのCMを見せられている。
この演出には、唸りました。


しかし、実際の原発事故は、もっとジメジメしたものでした。
ニュースでも流れたので、見た人も多いと思いますが、福島第一原子力発電所で作業に当たっている人たちは、防護服のまま、固い床に寝起きさせられています。
食べ物は、レトルト食品と缶詰め。いったい、作業員の方たちは、何の罰を受けているのでしょう?

人権も慈愛も尊厳もへったくれもない、この映像を見て、1995年につぎつぎとテレビで暴露された、オウム真理教の施設群を思い出しました。あの美意識の欠落ぶり。
せめて、作業員の方たちには、もっと栄養のいきとどいた食事を届けられないものか……。


救援物資を送った、岩手県の特定非営利活動法人から、お礼の手紙が来ました。あんな小さな荷物、行方不明になっているかと思いきや、ちゃんと届いたようです。
「今後もご協力のほど……」と結ばれていました。まだまだ、終わってません。
避難所では、肺炎が流行っていると聞きました。マスクで自衛するよう、「NHK科学文化部」がツイートしていましたが、日本には医者がいないのでしょうか?

明日は、楽しいオタクなことを書きたいのですが、形骸化した選挙制度といい、怒りと不条理で頭がパンクしそうなので、今夜は、ご勘弁を。

(C)SONY PICTURES

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コメント

ボイコットだなんてトンでもない!!
私は投票用紙に「ギレン・ザビ」とデカデカと書いて来ましたよw

投稿: ドラゴン山崎 | 2011年4月24日 (日) 19時49分

■ドラゴン山崎様
俺には、そんな気力はなかったです。
これほど苦痛な選挙は、初めてでした。

投稿: 廣田恵介 | 2011年4月24日 (日) 19時56分

>現行のシステムでは、民意を反映できない。

と言う件、同意ですが。

この前は、白票や無効票を馬鹿者と言っていたのに、ボイコットを推奨するんですか。

投稿: 鷲 | 2011年4月25日 (月) 14時07分

■鷲さま
>この前は、白票や無効票を馬鹿者と言っていたのに、ボイコットを推奨するんですか。

その通りです。
だから、本文中にも「考えが変わった」と書きました。

老人のための、老人による選挙に、若者が付き合う必要はないと思い知りました。

投稿: 廣田恵介 | 2011年4月25日 (月) 18時03分

我が田舎町では、老若男女が交差点に立って手を振っていました。
選挙カーを走らすほどの予算が無いのかもしれません。
というか荷台に運動員満載した軽トラ見たんですけどイイのかアレ(汗)
都会は人口密度が高い分、選挙カーが回ってくる頻度も多いのでしょうね。

政治から遠ざけられた者達が権力を手に入れようとすれば、革命という名の外患誘致が起きかねません。
どれほどまだるっこしくても、手遅れになる可能性が高くても、現在の議会制民主主義を捨て去る気持ちにはなれないです。

投稿: やや矢野屋 | 2011年4月25日 (月) 21時13分

■やや矢野屋さま
選挙カーは、後援会へ「ちゃんと選挙活動してますよ」とアピールするために走らせている、と選挙の手伝いをされている方から聞きました。
また、東京でも街頭演説している方や自転車で回っている方は、多く見かけました。「選挙カーは税金で走らせる、全部で1200万円かかる」と、彼らは主張していました。
いったい、誰のための選挙かと苦悶しました。

>どれほどまだるっこしくても、手遅れになる可能性が高くても、現在の議会制民主主義を捨て去る気持ちにはなれないです。

僕やあなたの世代は、我慢すればいいのかも知れませんが、僕は若い世代が政治から離れていることを、イビツに感じるのです。

ちなみに、ちゃんと選挙に行っている20代も、僕は知っています。

投稿: 廣田恵介 | 2011年4月25日 (月) 23時10分

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