■0415 老人■
今日は昼すぎに出かけ、帰りは友人と飲む予定のなので、午前中のうちにブログを更新しておきます。
本日お会いする方は、若い人と話すのが好きで、いつでも新しいことを考えていらっしゃるダンディな70代です。その方の気分を害したくはないのですが、昨年末以降、ずっと「老害」について考えてきました。
理由は簡単、74歳の父親が凶暴化して、母を脅かすようになったからです。
僕が、後期高齢知事・慎太郎じいさんに殺意に近い憎悪を感じるのは、その影響だと思います。
両者の共通点は、とにかく人の話を聞かない。暴論を吐いて、それに酔いしれる。
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だいたい、60代~70代は、駅のトイレで手を洗いません。インフルエンザが流行っていようと、おかまいなしです。
ちょっと調べてみると、駅員への暴力は60代が最も多い。→詳細
しかも、(ここからは私の推論ですが)彼らは、自分たちの凶暴さを「若さ」と勘違いしている。妙な自信にすりかえている。だから、反省しない。
自分の親とて油断ならないことは、私の経験から学んでください。
NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』が、電車デザイナーの水戸岡鋭治さんを取り上げていました。まだ最初の方しか見ていないのですが、常に振動をつづける電車に、ステンドガラスを使う際、安全に考慮してデザインを再考する姿が印象的でした。
水戸岡さんは、駅のトイレで、しっかり手を洗っていそうです。
デザイナーの能力というのは、想像力よりは問題解決能力なんですね。
どんな仕事でも、そうですね。「俺が俺が」と言っているヤツは、邪魔でしかない。事態にどう対処するか。それのみが仕事の本質です。
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今夜は飲酒、明日は別の友人の家族が、遊びに来ます。なので、16日に東京で開催される、いかなるデモにも参加できません。
遠くからデモを批判する人は、批判するために参加してみてはどうかと思います。僕も、高円寺のデモは、不快感を感じたら、いつでも離脱できるよう、普段着で参加しました。実際、途中で歩道に上がって、帰ってしまう人もいました。その辺は、けっこうアバウトでいいんです。
私は知識不足なぶん、自分の身体に問うてみようと思ったんですね。
「原発やめろ」と言いつづけることが、果たして自分の体力の消費に見合うかどうか。身体を使わないと、何にもならない気がする。何より、原発は思想の問題ではなく(だからデモの主催団体は調べたほうがいい)、健康の問題でしょう。自分の体に聞かなくてどうすんだ、と思う。
いま、デモを批判したければ、参加してから言うと、説得力が出ますよ。
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コメント
>デザイナーの能力というのは、想像力よりは問題解決能力
凄い!...本職の廣田さんに言うことではないけれど...ハッとした。だって、考えてみたら想像力だけで通用するようなことではないもの。ひとつひとつ、そこに問題が残っていないかどうか見て行く作業と少しのセンス。でも育児の面ではいつまでもダメだわあ...問題解決力欲しい!!!
投稿: ごんちゃん | 2011年4月15日 (金) 13時37分
■ごんちゃん様
その言葉は、番組で似たようなことを言っていたんだよ。「必要なのはセンスではなく、地道な作業」みたいなことを。
「問題解決能力」というのはアジア唯一のレゴ・モデル・ビルダーの直江さんという人から、直接聞いた言葉です。
「問題」だけまき散らして、周囲に「解決」を任せる大人の、なんと多いことだろう。
投稿: 廣田恵介 | 2011年4月15日 (金) 13時46分
多様性を失った時に、あるいは他者の多様性を許容出来なくなった時に人は老いるのかもしれませんね。
後期高齢知事は自分のストーリーを他人に押し付けているようで、それこそが老いそのものに思えてなりません。
>事態にどう対処するか。それのみが仕事の本質です。
わが身を振り返れば恥かしい限りです。肝に銘じたい言葉です。
投稿: べっちん | 2011年4月16日 (土) 02時43分
■べっちん様
私の父は、とにかく「自分が正しい」「自分の判断を疑う者は敵」と考え、ついには反発する相手を殺したわけです。
78歳お爺ちゃん知事も、自分が気に食わないものは、よく調べもせずに規制しようとするでしょう。しかも、キレ気味に。
同世代からすると、あれが「頼もしい」「リーダーシップ」に見えてしまうんでしょうね。
我々は、もし仮に60歳、70歳まで生きられたなら、さっさと生きのいい若者にバトンを渡すべきですね。
投稿: 廣田恵介 | 2011年4月16日 (土) 09時19分