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2011年4月14日 (木)

■0414 1988年■

ガンダムの常識 一年戦争篇・3 発売中
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コンビニで売られていた本を、カラー文庫化したものです。この時期の原稿は、まだ私も書いていたので、印税収入が入ります。

ここの編集部とは縁が切れてしまいましたが、双葉社さんとは、今また『ガンダム』の仕事をさせてもらっています。
サンライズに、どんな場面カットがあるか、だいたい覚えているので、「このカットが入る」と想定して、ラフを切っていくのです。


打ち合わせで、新宿へ行ってきました。
「東京からは外国人が逃げ出した」と言われていますが、いっぱいいます。三鷹のような小さな町でもチラホラ見かけるので、新宿ならなおさら。

神奈川生まれの編集者がいう。「東京は、またしても助かってしまいましたね」。
57a9255e18ae1e125c0e55f7c8004d5d完全に安全ではないが、危険ともいえない東京。70年間も戦争のなかった国の首都。
『帝都物語』で、中国へ出向いてまで共鳴現象で地震を起こした加藤保憲が、大震災で焼け野原になった東京を呆然と見渡し、「なぜ滅ばん……」とうめきます。

復興をとげた銀座の街を見下ろして、勝新太郎の演じる渋沢栄一が、フガフガと「この都市というやつの発展は、とどまるところを知らん。もう、誰にも止められやせんよ」と言っていた東京。


『帝都物語』の公開された1988年、やはり『AKIRA』の中で東京は壊滅するのですが、「ネオ東京」として復活します。
同年発売のOVA『機動警察パトレイバー』は、「東京南沖大地震」以後の世界が舞台ですが、震災の傷跡は、ほとんど見当たりません。上野公園には、桜が舞っています。

1988年の風俗を調べてみると、リゲイン、ドラクエⅢがヒット、渋カジが流行。私は大学生で、毎日のように江古田の居酒屋を、飲み歩いていたような気がします。
フィクションの世界で、何度も東京がつぶれ、つぶれては復興してくれたので、すっかり安心していたのかも知れません。


余談ですが、『帝都物語』は好きな映画です。林海象にH.R.ギーガー、ハイビジョンからコマ撮り、ビデオ合成、ミニチュアにオープンセット、何もかもごった煮で、エネルギッシュです。

昭島に建造された銀座のオープンセットは、ワイドショーで紹介され、私は番組のエキストラとして、セットの上を歩いてきました。
やはり1988年公開の『花のあすか組!』で、このオープンセットは改造され、近未来の新宿(ニュー・カブキ・タウン)へと、変貌をとげます。
そして、映画ではハッキリと分かりませんが、脚本によると、新宿のど真ん中に原発が建てられているのです。

1988年につくられたフィクションのうち、実は『花のあすか組!』だけが、はっきりと未来を向いていたのかも知れません。

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