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2011年4月 5日 (火)

■0405 ヒックとドラゴン■

恥ずかしながら、今ごろレンタルで見ました、『ヒックとドラゴン』。これは、すごく良かったです。
まず、ドラゴンが喋らないのがいい。知能程度が犬レベルだったり、音が目に見えるとか、ほどほどに生態がリアル。『アバター』のドラゴンよりは、よっぽど実在感がある。デザインがいいね。これはぜひ、立体物が欲しいな。

クライマックスを、主人公の竜と巨大翼竜の一騎打ちにしたのも、冴えている。口の中へ至近_autoimages_drm123lg距離から火炎を撃ち込むのは『小さき勇者たち ガメラ』だけど、「少年と怪獣」というモチーフが似ているので、むしろ好もしい。
あと、戦いを雲海の中に持っていって、雲の間から巨大翼竜の体の一部が見えるとか、主人公竜の吐く青い火炎が、雲の外からだと、雷光に見えるとかね。
巨大翼竜が、自分で吐いた炎の中をうねりながら昇っていくカットも、すごい迫力だった。

……という感想は、すべて怪獣映画というか、SFX映画の感想としても成立してしまう。
よく、冊子の「夏のアニメ特集」なんかの手伝いで、3Dアニメについても書くことがあるんだけど、そろそろ2Dアニメとは峻別すべきではないかと思う。


『ヒックとドラゴン』はドリームワークスで、ピクサーは、ルーカスフィルムの一部門だったでしょ。とても乱暴にいうと、出自がSFXだったわけです。
そんな3Dアニメを、2Dのアニメとごっちゃには語れない。「人間の俳優が映っていない」程度の、消極的な共通点しか見出せない。
――もうちょっと踏み込んで語りたいのだが、今日は、とても腹のたつことがあったので、頭が回らない。

文学的な面でいうと、主人公が最後にああなったのは、聖痕ってことなんだろうね。タダでは、楽園は手に入らないということ。
借りてきたBDには、楽園のその後が収録されていたけど、途中でやめた。だって、「ドラゴンを人間が飼いならした」という傲慢しか、見えてこないもの。

造形面では、「ヒロインがあんなブスじゃ、ダメなんだ」って大声で言うべき。『ポケモン』だってローカライズされてるんだから、日本人も言うべきだよ。こんなヒロインじゃ、萌えられないって。→この図の左下


あるアニメの上映会を企画していましたが、「不許可」となりました。
中止理由は、ボランティアで協力すると申し出てくれた方にだけ、伝えました。僕はもう、そのアニメのタイトルすら、口にしたくありません。
DVDは、人に貸したまま返ってこないし、そうなる運命だったんでしょうね。世界が変わったのだから、私は変わらないものとは、サヨナラするだけです。

(C) 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.http://cinema.pia.co.jp/piaphoto/title/240/152633_1.jpg

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