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2011年3月31日 (木)

■0331 ジャイアントロボ■

ようやく、長すぎた3月も終わろうかという日、地震で崩れたDVDマウンテンの中から『ジャイアントロボ 地球が静止する日』を発掘、視聴。
Img_giantrobo_2日本のありとあらゆるロボット・アニメは、「過去の惨劇」をバックボーンにしている。「絶対安全」なエネルギー、シズマ・ドライブが暴走する『ジャイアントロボ』は、特に悲観的な未来像を示している。

……と冷静に書いてはみたものの、第3話で、大作少年が「お父さん、どうしてジャイアントロボ(の動力源)だけが、原子力でなければならなかったのですか?」と問いかけるシーンには、震えがきた。
チェルノブイリ原発事故から、6年後の作品である。
この作品でも、シズマ・ドライブの実験炉が崩壊するシーンには、原発、そして原爆のイメージが強く影響を残している――が、この作品における「原子力」という言葉には、50年代SF映画のような、レトロな響きが感じられる。

しかし、原子力で動くロボットを、あえてわざわざ息子(後につづく世代)に託すというアイデアは、今後、少なくとも日本で使われることはないだろう。


『風の谷のナウシカ』は、「火の七日間」によって、すでに地球全体が汚染されている前提で始まっているが、『AKIRA』は「新型爆弾」が投下された後、高度経済成長期をあからさまな手本につくられた世界だ。
東京を壊滅においやった「アキラ」は、当時の科学者たちによって、地下施設に隠され、何重にもコーティングされて、管理がつづけられている。

『新世紀エヴァンゲリオン』も、人間の手におえないものを、無理やり運用しているという意味では、原子力発電に通じるものがある。暴走する零号機を止めるために使われたのは、特殊な樹脂であった。

――これらのフィクションが予言的であったとか、警鐘を鳴らしていたとか言うつもりはない。しかし、「日本だけが、なぜこうまで平和でいられるのか」という苛立ちが、享楽の80年代の間にさえ、常にピリピリと振動をつづけていたように思う。


三鷹駅前は、まだコートが必要なぐらい、寒い。
昔と同じように、なじみのクリーニング屋を利用でき、店じまいする飲食店すらないのを、むしろ夢のように感じる。

(C)光プロ/東芝エンタテインメント/フェニックス・エンタテインメント

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コメント

「原子力」
「キケン極まりないなもの」と、「夢のエネルギー源」が、今まで並行して(お互い無関心なままで)来ていたものが、ついに交錯した感があります。

薔薇色の未来を説く側も、万一の危険を説く側も、生活と云う地面に立っていない所は同じだったのだなあ…と今にして思う次第です。

投稿: 印度総督 | 2011年4月 2日 (土) 00時36分

■印度総督さま
まったく、その通りなんです。
何となく漠然と、イメージに浮遊していただけだったんです。
イメージ先行だから、50年代SF映画では原子力で巨大化する怪獣が流行りました。

>薔薇色の未来を説く側も、万一の危険を説く側も、生活と云う地面に立っていない所は同じだったのだなあ…と今にして思う次第です。

この東京での暮らし、砂上の楼閣でした。
しかし、私の暮らす都下は、ほとんど停電をまぬがれており、今からでも「何もなかった」ことにしてしまえるのが、怖ろしくもあります。

投稿: 廣田恵介 | 2011年4月 2日 (土) 00時57分

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