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2011年3月26日 (土)

■0326 原発■

今日は、『攻殻機動隊』の映画を見に行きます。
アニメをつくるにも、見るにも電気を使う……。第一話~第二話で原発事故を扱った『地球少女アルジュナ』の河森正治監督は、「これは矛盾だ。矛盾エンターテイメントと呼んでいい」と語っていました4188xq0bnrl (10年前のテレビ放映時は「原発」と呼べずに「反応炉」でした。レンタル屋にDVDがあったら借りてみましょう)。

『アルジュナ』では、最終話のひとつ前で、あらゆる石油製品が蝕まれて日本が壊滅します。その時、「原発を止める」という描写があったと思うのですが、DVDを知り合いに貸したままなので、ちょっと確かめられません。

ともあれ、アニメを楽しむのにも電気を使っているんだということは、心の片隅にとどめておく必要はあると思います――少なくとも、河森監督は意識しているわけですから。


中学生アイドル、藤波心さんのブログが「的を得ている」と話題になっています。→こちら
コメント欄の大人たちの叩きがスゴイ、ということも同時に話題になっております。「中学生は物の道理が分からない子供」と断定することで、自分が安心したいんでしょうね。
心さんの事務所にまで圧力がかかったそうですが、原発のことを言われると困る大人がたくさんいるってことですね。

私は、今回のことで、世論全体が脱・原発へ動くものと思っていたのですが、それは楽観でした。こんなことになっても、まだ「原発がないと、世の中が立ち行かない」と、(石原慎太郎ならともかく)一般の人まで言っているのには、ちょっと驚きました。

もう、元の生活はあきらめて(大電力を消費する東京ディズニーランドはもったいないけどサヨナラして)、今までより不便でも安全な生き方を構築すべきではないのでしょうか?
そう考えている人は、少数派のようです。
しかし、落ち込んでいる暇も、またなさそうです。


東京で放射性物質が見つかった最初の日、私は玄関に祭ってある母のところへ行って、謝りました。
母は、あと10年は生きられるはずだった。母の無念のためにも、私は「80歳ぐらいまで長生きしてやろう」と、正月に誓ったばかりなのです。
「お母さん、俺はそんなに長くは生きられないと思う。ごめんな」と。

私のような、ハゲたオッサンはいいんですよ。母の死をもって、廣田家は消滅し、私には妻も子供もありませんから。
しかし、上にリンクを貼った、心さん(まだ13歳です)のような子たちは、生きのびて、恋愛して、子供を残すべきです。そのために、老い先ながくないであろう私に、何ができるのか考えはじめています。

※『地球少女アルジュナ』はバンダイチャンネルで見られますね。→こちら
第一話は無料で見られます。

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コメント

廣田さま

このコメはいわき市から発信でございます。
藤波心さんのブログに感銘を受けました。病院の例えとか。『それでも原発は必要だ』と叩く連中は現状をどう収束させるのか説明責任があるはず。原発をもっと造りたいなら、話はそれからだ!!
東電もオール電化を進めておいて、『やっぱ電気足りないから原発作りますわ』って流れはどう考えてもおかしい。
いわきの現状見て、僕の怒りは頂点です!
僕らは進みすぎたテクノロジーを捨てる時期に来ているんです。こんな調子ではまた繰り返してしまう。
ギャラクティカ最終回のリーの『一からやり直す』って言葉が身に染みます。
何も考えず、電気を使ってきて反省しています。

政府や評論家の『ただちに・・・』の裏には、すぐに原発問題が収束する・・・という思惑があったのでしょう。だが、もうその時期は過ぎた。『形振りかまっていられない』状況ですよ、今は。なのに、政府も東電もいまだにカッコつけているように見える。頭が悪い。

遅くなりましたが、マイマイ本、拝読しています。素晴らしい本です。
この本の制作には多くの人が関わっていると思いますが、その代表として廣田さんにお礼を申し上げます。
願わくば、平和な時代にこの本に耽りたかった・・・

ちょっと色々書きすぎました、すみません。

投稿: かまた | 2011年3月26日 (土) 14時54分

藤波心さんのブログを読んで、中学生である彼女の素直で賢明な言葉に感銘をうけると同時に、コメント欄に「不勉強」「ガキは黙れ」「売名行為」と口汚い言葉を吐き散らかす大人(?)達の姿に暗澹たる気分になりました。

我々はこの状況からリスタートせねばならないようですね。

投稿: べっちん | 2011年3月26日 (土) 18時19分

藤波心さんのブログ読みました。
結論「美少女は世界の宝。それを叩く大人は核廃棄物並みの汚物」って感じです(私はロリコンじゃないですけど)。

もっとも、ゴミに埋もれて薄汚く生きている私としては、それでも電気がないと困るので、今後も原発の存在する世界を是とするわけですが・・・。

彼女を叩く大人たちっていうのは何だかよく分かりません。自分の薄汚さを認めることが耐えられんのでしょうかね? だからって純粋で奇麗なおのを、自分たちの世俗に引きずり下ろして叩くようなマネをしなくてもいいと思うんですが・・・。

投稿: ドラゴン山崎 | 2011年3月26日 (土) 19時01分

ちょっときになったので

電気を使わないから、被災地にいい事をしているというわけではないですよ。

首都圏での対規模停電などを防ごうということだったと、思います。

投稿: umai_cola | 2011年3月26日 (土) 20時24分

■かまた様
まず、マイマイ本の件、ありがとうございます。私だけではない、印刷所や営業さん、多くの方の努力と勇気で、配本できました。

あなたは、故郷である被災地に物資を持って行ったので、なおさら、今までの生活に怒りと罪悪感がたまっていると思います。
それを我がことと出来ない自分を、あわれに思います。

>『形振りかまっていられない』状況ですよ、今は。

はい。私がこのようなことを書くと、「感情論」といわれます。
科学的裏づけがない、代案を示せ……単に「怖い、イヤだ」を許さない声が、もっとも怖いのです。

■べっちん様
おっしゃるとおり、大人は楽ですね。「ガキは黙っておけ」で万事収まるし、老い先は短いし(笑)

>我々はこの状況からリスタートせねばならないようですね。

はい。私も、そう信じていましたが、難しそうです。「原発によって元の豊かな生活へ」と考えてる人は、思った以上に多いようです。

■ドラゴン山崎さま
>「美少女は世界の宝。それを叩く大人は核廃棄物並みの汚物」

私は、そこまでは思いません。
13歳の子に、ここまで言わせてしまって、「大人として恥ずかしい」というだけです。

私は、あなたをゴミに埋もれて薄汚いと思ったことはありませんよ。
精神的に悪賢い編集者なら、いっぱい知っているでしょ(笑)

脱・原発派が少数なのは、知っています。世の中、そう簡単に変わらないのだな、と肩を落としています。

■umai_cola さま
……はあ。それは知っていますが?
ディズニーランドは、他県の原子力で成り立っていたと解釈していますが、もし違うのであれば、大変お手数ですが、ご教授お願いします。

投稿: 廣田恵介 | 2011年3月27日 (日) 00時15分

『アルジュナ』第一話のリンク情報ありがとうございます!さっそく私も使わせてもらいます。

つい最近も○HKニュースの避難所アンケートで、原発は「もういらない」と答えた人と「まだいる」と答えた人が半々くらいだったのが驚きました。地元では「経済のために必要」と思うようですが、結果的にはとても長い時間と手間と費用をかけて管理するわけですから、経済的にもよくないですよね。そしてひどい被害はいつまでも続いていく・・・

パソコン使ってニコ動見たり、絵描いたりするのが好きな私はやはり矛盾した行動をとらざるを得ないですが、そういった手段がすべてだめになっても「もう原発はいらない」と叫びたいです。

投稿: イヌノ | 2011年3月27日 (日) 08時49分

■イヌノ様
>つい最近も○HKニュースの避難所アンケートで、原発は「もういらない」と答えた人と「まだいる」と答えた人が半々くらいだったのが驚きました。

同じ情報を、昨夜、友だちから聞きました。
被災地には惜しみなく救援物資を送りつづけますが、「まだ原発が必要」という考えには全く賛同できません。

そして、今回、ほぼまったく危機にさらされていない国内の人たちの呑気さにも、唖然とさせられます。地域で分けたくないのですが、本当なので仕方ない。

投稿: 廣田恵介 | 2011年3月27日 (日) 13時26分

廣田さま

先ほど帰宅しました。
精神的な疲れがドッと・・・

>今までの生活に怒りと罪悪感がたまっていると思います。

まさに。
今までのことを棚に上げて拳を振り上げることは、本当にみっともないことですが、それでもやらなきゃならない。

いわきの地元で塾を経営している親友がいるのですが、学校に行けない子供たちの為に「無償」で教室を開放していました。
親友自身も逃げ出したい気持ちを堪えて踏ん張っている。
恥ずかしながら「大人」の役割なんて荷が重いと逃げていましたが、そうも言ってられないようです。

投稿: かまた | 2011年3月27日 (日) 19時54分

■かまた様
帰るのも、とどまるのも辛かったと思います。お疲れ様でした。

>今までのことを棚に上げて拳を振り上げることは、本当にみっともないことですが、それでもやらなきゃならない。

僕も、事態が悪化したから「反原発」なんて、後ろ指をさされて、笑われるでしょう。
でも、やらなきゃ駄目ですよ。50年後、100年後の原発の管理は誰がやるんですか。今の子供たちか、これから生まれてくる子供たちですよ(残念ながら、原発を止めても放射性廃棄物は、ずーっと残りつづけるのですが……)

自分の無知が恥ずかしいけど、何もしないでは死ねません。

>いわきの地元で塾を経営している親友がいるのですが、学校に行けない子供たちの為に「無償」で教室を開放していました。

素晴らしいことです。「カネカネ」の時代は終わってほしいです。
社会全体が「何とか早く、元の暮らしに」というムードになっているのが、私には怖ろしいです。


投稿: 廣田恵介 | 2011年3月27日 (日) 21時52分

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