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2011年3月16日 (水)

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昨夜から、スーパー!ドラマTVにて、『ギャラクティカ』シーズン3の再放送がスタートした。
Battlestar20galactica20season20320pサイロンに占領統治され、人々が拉致・拷問を受ける中、レジスタンスが黙々と抵抗をつづける。
「彼らの戦いは、時に空しい意思表示にも見えるが……希望を持ち続けるには、やはり必要なことである」と、ローラ・ロズリン元大統領が記す。

シーズン3では、放射能の中をパイロットたちがくぐり抜ける悲痛なエピソードがあり、当時は「どうしてギャラクティカの乗組員だけ、こんな危険な任務につくんだろう」と首をひねったが、今なら分かる。
彼らが危険を顧みないのは、プロだからだ。

フィクションには、現実を支える力がある。こと、『ギャラクティカ』は、今の日本人には必要な作品です。(だから、「国内放送はNHKで!」と言っていたのに。レンタルもありますので、まず『序章』だけでも見てください)


さて、TSUTAYAで借りてきた『ドラえもん のび太の恐竜2006』。
T0004064非常に評価の高い作品なんだけど、僕は『新・魔界大冒険』『新・鉄人兵団』のほうが好きです。
以前から言っているように、作品のポリシーや哲学は、映像表現に現れる。『のび太の恐竜2006』は、たとえば太陽光のフレアを多く使っているんだけど、どのシーンもだいたい同じなんです。光の方向とか、フレームに占める面積が。
でも、それ以上のきめ細かいフレアの使い方は、本来、『ドラえもん』にはそぐわない気もする。何をするにも「適度」なんですね、この作品。
一部、カッとんだ作画があったのは、あれは松本憲夫さんなのか。

『新・魔界大冒険』で作監をつとめ、『新・鉄人兵団』でキャラデを担当した金子志津枝さんは、『恐竜2006』では原画マンのひとり。
しずかちゃん尺度で言うと、『新・鉄人兵団』が突出してるんですね。『恐竜2006』のしずかちゃんの瞳は、黒の塗りつぶしでしかない。『新・鉄人兵団』は茶色でグラデをかけた上に、明るい茶色でハイライトを入れている。
『新・魔界大冒険』で、台風の中を歩いてきたしずかちゃんが、やっとのことでお店の壁につかまり、シャッターの前に飛び込んで風をよけるシーンなんて、素晴らしかったからね。


話がそれたけど、『恐竜2006』はウェルメイドなんだと思う。僕は、どこか話を詰め込みすぎで、どこか了解不能な演出のある『新・鉄人兵団』や『新・魔界大冒険』のトゥー・マッチな感じ、変幻自在で柔軟性のある演出が好きです。

『恐竜2006』で、ウェルメイドなりに良かったのは、ティラノサウルの餌食にされそうになったのび太たちが、「僕の方がおいしいよ」とおとりになるシーン。仲間を助けるために、自分が犠牲になる――ちょっと今、そういう心理に弱くなってます。
そして、今夜は『のび太と緑の巨人伝』を見ます。映画は、やはり暗闇で見るべき。


三鷹駅南口に行ってみたら、マクドナルドや吉野家ほか、個人商店も通常営業。交差点ごとに警官が立っていて、頼もしい。
若い子たちが、笑顔で働いている中、持ちきれないほどトイレット・ペーパーを買い込んでいる老婆がいました。ああいうのを責めるのをはばかっている方もいらっしゃいますが、俺は見苦しい・醜いと思うので、精神衛生の立場から、嫌悪を示します。
あんなババアが生き残っても、地球上に害悪しか垂れ流さないと思うので。

そして、「どうぞ、お先に」と素直に言える若い人たちの精神は、どこで育まれたのかな、とも思うのです。僕らは、いろんなものを見落としてきた。

Film (C) 2006/2007 Universal Studios. All Rights Reserved.
Copyright© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2006

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コメント

廣田さま

>「国内放送はNHKで!」

この考えはなかった!!
でもちょっとエロチックすぎやしませんか??(笑)

>放射能の中をパイロットたちがくぐり抜ける悲痛なエピソード

「死の航路」ですね。
今まさに、そのエピソードの真っ只中の方たちがいます。誤解を恐れずにいうなら、彼らが死力を尽くした結果なら受け入れるしかないとも思うのです。ほんと頑張って欲しいです。

>精神衛生の立場から、嫌悪を示します。

僕もです。
もうね、紙がないならケツなんて新聞紙で拭いてやりますよ。
最期まで清々しくありたい。

ギャラクティカは今週末あたりに途中経過をお見せできそうです。
彫刻刀でディティールを作っていますが、もう仏像を彫っているような気分です^^;
やはり艦首のグチャグチャは難所ですねぇ・・・

投稿: かまタロウ | 2011年3月16日 (水) 23時45分

■かまタロウ様
>でもちょっとエロチックすぎやしませんか??(笑)

まあ、冒頭シーンからあれですからね(笑)
見ている人を興奮させるようにはつくられていないので、全国放送でやって欲しいんですよ。

……ここまで、『ギャラクティカ』を多くの人に見て欲しいと強く思ったことはありません。
もはや、『ギャラクティカ』を身近に感じられるのは、アメリカ人ではなく、日本に住む我々です。

>誤解を恐れずにいうなら、彼らが死力を尽くした結果なら受け入れるしかないとも思うのです。

僕もそう覚悟しています。批判したい人たちは批判して、勝手に絶望してるんでしょうけどね。新聞記者やテレビも似たようなもんです。
今まで、エネルギー問題を任せっきり、今回も任せっきりなんだから、文句は言えません。
プロが死ぬ気で挑み、死ぬまで頑張ったのであれば、敬意を表するべきです。

>もうね、紙がないならケツなんて新聞紙で拭いてやりますよ。
>最期まで清々しくありたい。

僕も同じことを考えていました(笑)
ここ何日かの新聞紙面が、あまりにひどい(惨事を楽しんでいるとしか思えない)ので、「……もう、これでケツ拭くか?」と。
新聞紙と人糞なら、土に帰ると思います。トイレに流してつまらせたら、人に迷惑なので要注意です。

>彫刻刀でディティールを作っていますが、もう仏像を彫っているような気分です^^;

仏像! まさに気迫のこもったモデリングですね。やはり手の動かせる人は、何か作っていて欲しいと思います。文化を残していかなくては。

投稿: 廣田恵介 | 2011年3月17日 (木) 00時20分

>一部、カッとんだ作画があったのは
水辺でティラノが襲ってくるところでしたら森久司さんです。
グレンラガンでの合体バンクやワンピースのチョッパーエピソードの映画(先日テレビ放送しました。)でルフィを蹴り飛ばすサンジのシーンなどでも同じような作画を披露しています。

投稿: POPORUNGA | 2011年3月21日 (月) 13時28分

■POPORUNGA様
おお、そうでしたか。ありがとうございます。YouTubeでMAD見たら、ありましたね、水辺のシーン。
『THEビッグオー』の変な動きするロボットも、森久司さんだったんですね。

クライマックス、屋内で暴れるティラノサウルス、あと悪役たちのフォルムがまったく他のシーンと違っていて、「俺は面白いけど、子供たちは分かるのか」と思って見ていました。

投稿: 廣田恵介 | 2011年3月21日 (月) 13時46分

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