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2011年2月14日 (月)

■0214■

早起きして、吉祥寺PARCOの『フラクタル』展に行ってきた。
Castgpjj_2モニターでは、なぜか『放浪息子』が……それもそのはず、この店舗は「ノイタミナ」グッズの公式ショップなのでありました。ポストホビーなくなってから、地下1Fには降りたことなかったので、知らなかった。

『フラクタル』のグッズは、番宣の絵を使いまわした簡単なものしかなかったけど、クリアファイルとミニタオルを購入。
ソフトに付属するねんどろいども展示してあったけど、俺はもう、特典付きのBD買うよ。
置いてあったノートに、生意気にも「ヤマカン、がんばれ」と書いてしまったよ。だって、『フラクタル』の書き込み、少ないんだもん。

店の外壁に、第一話の脚本と絵コンテが展示してありました。
Carr62oi_2これらは紙ではなくて、i-Padを壁に固定しての展示。場所の制約がないから、全ページ、ぺらぺらめくりながら、見られます。
絵コンテなら、横にしたi-Padに、2ページずつ表示できる。これは見やすい! 汚れないし、痛まないし、こういう展示の仕方が増えるかも知れない。


せっかく吉祥寺まで来たので、『GANTZ』見てきちゃいました。
吉高由里子を目当てに行ったはずなのに、最初から最後まで、ぜんぶ面白かった。

まず、VFXがいい。『エイリアン』の頃、「いかにして見せないか」という撮り方が話題になったけ337257_005ど、『GANTZ』も同様。
一回説明したら、あとはなるべく省略する。人体がスキャンされるように転送されるシーンは、映画前半でたっぷり見せたので、後半ではシルエットにするとか。あるいは、転送されている最中にセリフを言わせて、最後まで聞き取れないようにして、演出に生かすとか。
「こんなCGはハリウッドでも出来る」って話ではないんですよ。VFXなんて、センス以外の何物でもないので。


全体に、演出がストイック。傷を負った瞬間を見せず、何カットか後に、血を見せるとか。そうすると、こちらが「気がつく」タイミングがワンテンポ遅れるでしょ。すると、「思ったより状況が良くない」というストレスが、累積的に溜まっていくわけです。
この映画の場合、「設定が分からない」「誰が味方か分からない」というストレスは、とても大事ですよ。明々白々と、疑いなく正義や愛を謳う大作映画とは、一線を画していると思う。

この映画、宇野常寛さんの言うところの「サヴァイヴ系」だよね。
『魔法少女まどか☆マギカ』ってのも、平成ライダーの系譜を継ぐ「サヴァイヴ系」なので、ちょっと着いていかれなかったんだけど、うーん、日本映画も深夜アニメも、生き残りゲームという通過儀礼を避けては、先へ進めないんだと思う。
だけど、通過儀礼と言うからには、この息苦しいエンターテイメントのその先があるはず。


夏菜のGANTZスーツは、エロくて良かった。それも、着用したばかりの時は、エロくないのです(こ4b67ed97530faこ、非常に重要)。

みんながピンチに陥ったとき、この真っ黒なスーツのあちこちが発光しながら、でっかいクリーチャーを吹き飛ばす。こちらは「あれ、スーツを着てるのは夏菜だけじゃないの?」と、「後から」気がつく。その認識の時間差に、エロが感じられるわけです。

しかも、夏菜は全裸で転送されてきたので、「仕方なく」スーツを着たはず。「仕方なく」なのに「最強」。それが男だったら、まったくどうでもいいんだけど、可憐な女の子にやられると、虚を突かれるよね。エロって、ようは脳の盲点を見つけられることじゃないですか。

エロ、VFX、サヴァイヴ……三拍子そろっている。よし、あともう一回、見に行こう! その前に仕事だ仕事!

(C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS

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コメント

廣田さま

こんばんは。

フラクタル展、行きたいなぁ

そういえば、今、アメリカでギャラクティカ展が開催されているそうです。
さすがにアメリカには行けないので、日本でも開催してもらえないか、ダメもとでメールでもしようかと思っています。
しかし、どこにメールしていいか分からず・・・まずは調査!ですね。

http://www.wired.com/underwire/2010/10/battlestar-galactica-exhibit-2/?pid=1522&viewall=true

GANTZ、廣田さんは楽しめたようですね!
アニメや漫画原作の映画化って条件反射的に拒否反応が出てしまうのですが、これじゃいかんですね。猛省。
自分も観よう!

映画の完成度はともかく、「自分の好きな漫画が映画化された!!」って、まずは無邪気にはしゃいで、映画館に駆けつけたいです。
文句や不満をたれるのは、それからでも遅くはない。☆は絶対に付けないけれど(笑)

投稿: かまタロウ | 2011年2月14日 (月) 22時28分

■かまタロウ様
『ギャラクティカ』ツアー、明日が締め切りですね!
http://www.jtb.co.jp/shop/ShopOther.aspx?shopid=1087&branchno=5
日本での問い合わせは、DVD発売元のデイライトさん(担当:高田さん)に聞くと良いですよ。

[fg]で、ブラックバードの進行具合、拝見してます。「コクピットが後ろすぎる」と言ったのは、タイ大佐ではなく、アポロだったと思います(すみません、こんな所で・笑)。

>アニメや漫画原作の映画化って条件反射的に拒否反応が出てしまうのですが、これじゃいかんですね。猛省。

原作ファンからは、評判よくないっぽいですよ。
僕はマンガ原作は読んでなくて、アニメ版しか見てないのですが、実写版の監督が佐藤信介さんだと聞いて、「こりゃあ、やっつけ仕事だろ」と思い込んでしまって……。
監督名で先入観を持ってしまうのも、良くない癖ですね。
ビッグ・プロジェクトになると、監督の自由度はどんどん狭くなり、チーム・プレーになっていくんです。キャスティングから何から、すべて監督が決めていると思っている人が☆評価してますが、まったくの見当違いですね。

『フラクタル』展は、全部で壁3メートルぐらいでした(笑)

投稿: 廣田恵介 | 2011年2月14日 (月) 22時56分

廣田さま

>『ギャラクティカ』ツアー、明日が締め切りですね!

おお!
JTBでツアーがあったんですね!?
しかも安い!!これは真剣に悩みますよ。

>DVD発売元のデイライトさん

日本でのギャラクティカ人気を考えると、難しいかもしれませんが、とりあえずメールしてみます。
ご指南ありがとうございます。

>「コクピットが後ろすぎる」と言ったのは、タイ大佐ではなく、アポロ

今、DVDを見たら、確かにアポロでした(笑)
あのエピソードではタイ大佐が憎まれ口ばかり叩いていた印象があり、勘違いしていました。
(実はタイ大佐ももっと製作に参加したかったのかも)
早速、修正致しました!
今夜はサフ吹きたかったのですが、生憎の天気です。

>原作ファンからは、評判よくないっぽいですよ。

僕は原作のみ読んでいます。
でも先入観は捨てて観てみましょう!

>ビッグ・プロジェクトになると、監督の自由度はどんどん狭くなり、チーム・プレーになっていくんです。

いやー、このクラスの映画となると、組織的には監督もサラリーマンと変わらん感じですね。
しかも監督は失敗すると後が無い。
文句ばかりいう人には「じゃあなたは会社でどうなの?」って聞いてあげたい(笑)

>『フラクタル』展は、全部で壁3メートルぐらいでした(笑)

短っ!!
ヤマカンさん渾身の力作なのに!


投稿: かまタロウ | 2011年2月15日 (火) 00時07分

■かまタロウ様
そう、『ギャラクティカ』ツアーは安いのですよ。うっかり、「もういいや、申し込んでから悩むか」と思ったほどですが、今年は葬式を出したので……。

>今、DVDを見たら、確かにアポロでした(笑)

タイ大佐は、そんなに熱心に細部までは見てないんですよ(笑)
あのエンジンを提供してくれた船の名前が、「バーパカル」。カッコいいですね。
シーズン4でストライキした船は「ヒティ・カン」。いいネーミング・センスしてますよね。

>文句ばかりいう人には「じゃあなたは会社でどうなの?」って聞いてあげたい(笑)

それは、いつも思うことですね。
細かく「登場人物は印象的だったか否か、印象的な人物は3人以下に限る」とか採点している人がいるんですけど、それはアナタの会社の人事評価じゃないの?と(笑)
☆印評価も、僕は義務教育への無意識の「復讐」だと思っているんですけどね。

窮屈な世の中になりましたね。見てもないアニメを「売れなかった」とけなしてみたりね。
その方が、楽なんでしょうけど。

投稿: 廣田恵介 | 2011年2月15日 (火) 00時52分

廣田さま

『例の』ツアー、昨晩真剣に悩み、あまり寝れなかったのですが、故郷の両親に帰省する約束をしていたので、断腸の思いで諦めました^^;

もうこうなったら、自分の模型で私設ギャラクティカ展でもやったろうかと(笑)
ホビーショップのレンタルショーケースなんかで、展示でもしようかしら。

>いいネーミング・センスしてますよね。

一応、船団全ての艦船に名前があるようです。
仰るようにセンスがあるし、面白いですよね。

http://en.battlestarwiki.org/wiki/The_Fleet_%28RDM%29#Civilian_Ves

>「登場人物は印象的だったか否か、印象的な人物は3人以下に限る」

映画の評価基準をここまで定量化・可視化できる才能が逆に素晴らしい。
この評価基準に基づき映画を作れば最高傑作が完成ですか(笑)

>義務教育への無意識の「復讐」

悲しいことです。
僕は両親や学校の先生に『自分が嫌なことは、人にはするな』と教わりました。

それと、今更なんですが、『ぼくのエリ』レンタルDVDでようやく見れました。
本当にいい作品でした。
エリは美人ではないけど、魅力的なんだよなぁ・・・
例のシーンはソフトな「ぼかし」でしたが、あれはちゃんと見せないといかんでしょう。
物語の根幹の部分に関わります。
オスカー少年の覚悟が蔑ろですよ、あれじゃ。

投稿: かまタロウ | 2011年2月15日 (火) 22時44分

■かまタロウ様
>一応、船団全ての艦船に名前があるようです。

こうやって見ると、けっこう劇中に船名は出てきてますよね。デミトリアス号なんて、かなり模型向きのアイテムだと思うんですけどね。任務を解かれた後、甲板のないデミトリアス号がチラリと映るのは、何話だったかなあ……。

>この評価基準に基づき映画を作れば最高傑作が完成ですか(笑)

僕、[fg]では、少しでも気に入った作品は、全て満点です。「面白いです、よく作りましたね」という意思表示です。楽しませてもらって、ありがたいとも思いますし。
残念な作品だったら、採点なんかしなければいいだけであって。

>エリは美人ではないけど、魅力的なんだよなぁ・・・

僕も最初は、「ええっ、これがヒロインなの?」と驚きました。オスカー少年のほうが可愛いじゃないか(笑)
でも、あの顔で、あの設定だから、通俗性を逃れているんですよね。生死も善悪も、すべて越えているわけですからね。

あの映画を通俗性の中に封じ込めた映倫は、やはり、考え方が下品です。

投稿: 廣田恵介 | 2011年2月15日 (火) 23時31分

廣田さま

>デミトリアス号なんて、かなり模型向きのアイテムだと思うんですけどね。

取って付けたような甲板が実に模型映えしそうですよね。
し尿処理船というのが、また渋い。カーラたちが揉めてばかりいたのも、船内が臭かったことが原因のひとつではないですかね(笑)

>[fg]では、少しでも気に入った作品は、全て満点です。

僕もそれですね。「面白い」と思った瞬間、満点。
「いや、ここがマズイから星ひとつ減らす」って、減点法とか最悪ですよ。

>オスカー少年のほうが可愛いじゃないか(笑)

実は、この作品で何が驚いたって、ポスターやDVDジャケでエリだと思っていた「少女」がオスカー「少年」だった!ってことですから(笑)

>あの映画を通俗性の中に封じ込めた映倫は、やはり、考え方が下品です。

ぼかすことで、ほんと俗っぽい印象になってます。
誰の顔色伺ってあんな仕事してるんですかね。

投稿: かまタロウ | 2011年2月17日 (木) 00時08分

■ かまタロウ様
>カーラたちが揉めてばかりいたのも、船内が臭かったことが原因のひとつではないですかね(笑)

あと、すごく蒸し暑いみたいですよね。汗のメイク、血のメイク、本当に『ギャラクティカ』は素晴らしいスタッフに恵まれてます。
あの作品を見ないと、本当に何も語れないと思うんですけどね。

>僕もそれですね。「面白い」と思った瞬間、満点。

だから、「面白かったよ」ボタン、「楽しみにしてます」ボタンですよね。
別に僕らは、誰かに審査員を頼まれたわけではないので。

>誰の顔色伺ってあんな仕事してるんですかね。

映倫の歴史は、なかなか複雑なのですが、今は児童ポルノ法規制強化を気にしてるんでしょうね。
昔は、映倫が世論と戦ってくれた時期もあったんですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2011年2月17日 (木) 02時20分

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