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2010年12月26日 (日)

■『新子』本、制作日誌23■

とうとう、ラフとテキストのしめきり、前日となりました。
私が「すべて間に合わせる!」と豪語したせいか、誰とも連絡とれず、えんえんと書いては編集部に送信、体力あれば作業続行、なければ寝て、起きたら作業……という孤独な日々でした。

さて、美術設定は図版が大きく、描きこみが細かい。本のサイズはA5なので、絵がつぶれてしまわないか、GIMPで実寸まで縮小してみる。
101225_22110001 「この大きさなら、ぎりぎり入る」サイズまで小さく表示し、モニタの上に紙をおいて、シャーペンであたりをとる! 最後の最後で、原始的な方法に戻ってしまうのだ。
どうしても、絵にノド(本の真ん中のところ)がかかってしまう場合は、デザイナーさんに向けて「ノド、気にしなくて良いです」と書いておく。


美術のページは、建物の絵が並んで単調になりがち(上原さん、こんな言い方してすみません)だが、場面カットを挿入しながら、ストーリーを追えるように構成した。
101226_16070001ただ、場面カットを入れるときは、絵コンテで流れを確認し、それでも分からんときは、DVDを見る。新子の家なんて、もう目をつむってても歩けます。

あと、あれですよ。平安時代の国司の館は「諾子ちゃんのおうち」と呼ぶと、博物館的な気分が吹き飛んで、グーですよ。西対屋なんて、「諾子ちゃんのおへや」ですからね。
「諾子ちゃんのおへや」ページを、どう盛り上げるか、構成を考えました。


本日夜から、ラピュタ阿佐ヶ谷で『新子』、上映ですね。
生意気を言わせてください。この映画は、僕の戦友です。こうして一年たっても、まだリングに立っていられるのですから。

私は徹夜になりそうなので、ラピュタに行ける皆さんは、楽しんできてください。私もクジビキしたいぞ。

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コメント

「諾子ちゃんのおへや」などと言ってしまうと、
あの畳の上でゴロゴロしたり、かけてあるであろう薄衣を被ってくんかくんかしたりとか変態的妄想が出てくるのも千年の魔法でしょうか? などと酔った勢いで書き込んですみません。貴伊子のネグリジェまだ原型が仕上がりません。なんとかしてください( ;´Д`)

投稿: キサ | 2010年12月27日 (月) 00時57分

■キサ様
「諾子ちゃんのおへや」と書くと、いろいろな調度品が、とつぜん可愛く見えてくるから不思議ですよ。千年の魔法です。
でも、あの薄絹は、四郎か七郎が持ってきたんじゃないですか?

>貴伊子のネグリジェまだ原型が仕上がりません。

fgで拝見しました。もう、ほとんど出来てるじゃないですか。版権取得まで、あと一歩ですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年12月27日 (月) 10時45分

 廣田様
 こんにちは、『新子』本インタビュー取材の折はお世話になりました。この度美術のページの事でも、色々思案して下さり本当に感謝しておりますと同時に出来上がりを楽しみにしています。

 当初映画の存続が危ぶまれている時、『新子』本が発刊されるなんて考えることも出来ませんでした。個人的にも魔法に掛けられている感じで、まさに応援して下さっている皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

 廣田様、どうかお体には気をつけて作業の方宜しくお願い致します。

         マッドハウス 上原

投稿: 上原 伸一 | 2010年12月27日 (月) 13時12分

■上原伸一様
こちらこそ、大変お世話になっております。美術のページは、かなり楽しんで組ませていただきました。
あと、あの大量のBOOK素材を転用した、ちょっと面白い企画ページがありますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

これからマッドさんの監修、監督のチェックと先は長いですが(ラピュタさんに置いてあったチラシだと、発売が1ヶ月のびてますね……)、まだまだ頑張ります。
やればやるほど、どんどん映画の深い部分が見えてくるので、ずっと作業していたいぐらいです(笑)
本当に、一年ぐらい、じっくりと、この本だけ作っていたいです。

>どうかお体には気をつけて作業の方宜しくお願い致します。

ありがとうございます。ちょっと風邪っぽいのですが、昨夜は気合で入稿しました。
そちらも、体調など崩されぬよう、お仕事がんばってください。

投稿: 廣田恵介 | 2010年12月27日 (月) 14時24分

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