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2010年12月30日 (木)

■食堂かたつむり■

忘年会の前、メモ帳をめくっていたら、11月末には、もう『新子』本の制作がスタートしている。ということは、1ヶ月ぐらい、映画をレンタルしていなかったことになる。

で、ようやく時間ができたので、TSUTAYAで『食堂かたつむり』。
Images01志田未来が気になっていたんだけど、登場シーンは3分ぐらい。主役のくせに、たった一言しかセリフのない柴咲コウが、けっこう良かった。大作映画ばかり出ているイメージだが、こういう規模の作品のほうが合ってるんじゃないか。『メゾン・ド・ヒミコ』とか。

監督は、PVやCM出身。ストーリーが劇中歌で説明されたり、画面いっぱいが切り絵アニメになってしまう演出には、かなり面食らう。『のんちゃんのり弁』みたいな、意思の疎通をこばむヤバい映画かと思ってしまう。なんかこう、稚拙美をウリにしたようなさ。
しかし、だんだん、この映画なりの理屈だとか、一貫したリアリティの基準なんかが見えてくると、これはかなり愛らしい映画だよ。


料理で他人を幸せにしてやれるが、自分はあまり幸せではない柴咲コウの周囲に、ときどき、真っ白いハトが飛んでくるんですよ。それも、ところどころアニメだったりするので、決して、リアルな鳥ではないんだけど。
そのハトが、最後に柴咲の食堂の前にパタッと落っこちてきて、死ぬわけです。「ああ、このハトを食材にして、自分のための料理を初めてつくるのだろうなあ」と思っていたら、案の定。彼女を見守ってきたハトだからこそ、これは食べることで自分の体の一部にするよな、と。
「それで、最後にいいセリフを言って、エンドマークだな」と思っていると、確かにそうなるんですよ。

だけど、「予想のつくラスト」が、予定調和とばかりは限らない。この映画の場合、「そうなって欲しい」という展開になるのが、甘ったるくも気持ちいい。
世の中には「意外なラスト」こそ、優れた映画の条件みたいに言う人がいるけど、そんなにありがたいかねえ、意外なラスト。
「そうなって欲しい」という映画の願望と、観客の願望が一致するのって、幸せなことだと思うんだが。

女優的には、満島ひかりが、イヤな役で登場していたのがショックだった。あの役だけは、最後まで救われなかったものな。
でも、ほとんどセリフなしで、目をギョロギョロさせて感情表現しなきゃならない柴咲コウ、ちょっと見直した。もう、局主導の大作映画になんか、出なくていいよ。


早いもので、明日31日、コミケ最終日ですね。
『メガゾーン23』同人誌『2325』は、「東6ホール ヌ-22a 時祭組」にて。先着プレゼントもあるみたいです。
D_hyousi
改めて読み返してみると、本当に皆さん、好き勝手なことを書いてます。でも、それが同人誌だからね。
『メガゾーン』関係者は、今回は一切登場せず……と思いきや、最後のページに、あのお方の直筆メッセージとお写真が。

そうそう、『ブラックラグーン』の一挙放送なんてやってたんですね。夜中に起きて、ぜんぶ見ちゃいました。

(C)2010「食堂かたつむり」フィルムパートナーズ

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コメント

真面目に見たのではなく、家族が見ていたので、チラチラ見ただけですが。
柴咲コウって、確か。
キムタクが有り得ない旅客機のパイロット役のテレビドラマで、これまた有り得ない旅客機の整備士をしていたような。
あれで、大嫌いになったのですが、良かったですか?

投稿: 鷲 | 2010年12月31日 (金) 14時09分

■鷲さま
>キムタクが有り得ない旅客機のパイロット役のテレビドラマで、これまた有り得ない旅客機の整備士をしていたような。

はっはっは。なんで日本のドラマって、そんなに頭悪いんでしょうね。

僕が、柴咲コウを決定的に嫌いになったのは、『日本沈没』だったと思います。これもまた、レスキュー隊員とか、あり得ない役で(笑)
『どろろ』とか、「それだけは違うだろ」って役ばかりなんですよ、彼女。しかも、変に主張が強くて。

でも、『食堂かたつむり』は、映画のテイストに合ってました。映画の一部になってくれるのが、イコールいい女優ですから。

投稿: 廣田恵介 | 2010年12月31日 (金) 15時06分

『日本沈没』は、仮面ライダー1号主演の映画は良かったと記憶してますが。
村野武範主演のテレビ版は、かなりガッカリして、その後のリメイクの映画は見てません。
全く、見る気しないのですが、それに出てたのですか。

投稿: 鷲 | 2010年12月31日 (金) 17時07分

■鷲さま
いや、リメイク版の『日本沈没』は、柴咲コウ主演ですよ(笑)
人命救助するレスキュー隊員なのに、服だか腕だかに、ドクロのマーク入れてるんですよ。なんかもう、困ったなあと思って。

>村野武範主演のテレビ版

僕は小学生でしたが、「映画でやっていたものが、テレビで毎週、ただで見られるんだから、お得ではないか」と、幼稚な解釈で見ていたように思います。

投稿: 廣田恵介 | 2010年12月31日 (金) 17時17分

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