■『新子』本、制作日誌■
マッドハウスから帰ってきて、仮眠でもするかな……と思ったら、一迅社さんから電話がきた。いきなり、カラーページが増やせることになったという。一折ということは、16ページも。
急にそんなこと言われても、どうしよどうしよ!と、絵素材をチェックしたら、初めて見る絵がゾロゾロ出てきたので、「これ全部カラーで載せましょう」。
台割を打ち直していたら、監督からメール。『ギャラクティカ』風に言うなら、「艦隊司令部から速報です。暗号ではなく、平文で」という感じ。
URLが貼ってあって、混んでいるせいか見られなかったけど「文化庁メディア芸術祭 優秀賞」のタイトルだけ見られた(ブラウザの上のところに表示されるでしょ)。
『ギャラクティカ』風に言うなら、「こりゃあ、ジョークさ。艦隊の連中がアンタをからかってるんだよ」という感じ。
すぐ、「おめでとうございます」と監督に返信し、いただいた言葉がもったいないので、「それは違います」とお返しし、カラー増ページは賞の効果かなーと思ったので、編集さんにメールしていたら、涙が出てきた。
監督のTwitterを見たら、「妻子がヤマトを見に行ってしまった。ひとりうちへ帰って、ギャラクティカでも眺めるかね。」と書かれていた。
……まあ、そうですよね。お気持ち、お察しします。
いろいろあったので、今夜は昨夜よりは元気に仕事できそう。
発売まで、あと51日。
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コメント
ここにも受賞記事が…当然ですよね。
寝る間際にやっとパソコンに向かえた今日に限って
なんか受賞の話で賑わっていて…寝損ね中(笑)
片渕監督はじめ映画関係者の方へはもちろんですが、
廣田さんや前岡さんにもおめでとうってな気持ちなのは私だけではないはず^^
新子本がどんどん太って…
ばかでかく成長する金魚を連想してしまいます。
楽しみ楽しみ
投稿: kyasリン | 2010年12月 9日 (木) 00時41分
■kyasリン様
これが一年前なら、また話も違っていたと思います。いちばん辛いのが、まさにこの時期でしたから。
今年春頃(吉祥寺バウスの頃)は、もちろん楽しかったですよ。
言葉は悪いけど、死にかけていた作品が、一年以上もして、こうして評価を受けていることを、業界の人は分かって欲しい。こうして書き込んでいるkyasリンさんが、一家の母親で、上映活動を実現したわけですよ。アニメ・ファンでも何でもない。
DVDの売り上げ以外のことが、こうして起きているわけです。「そんなの金にならない」とか、そういう問題を越えてますよ。
>ばかでかく成長する金魚を連想してしまいます。
そうなりつつありますね(笑)
投稿: 廣田恵介 | 2010年12月 9日 (木) 01時03分