■『新子』本、制作日誌12■
いかん、いかん。
起きたら、女史からガッツリと添付ファイルが来ていた。ちなみに、仮眠映画は『インベージョン』というやつであった。こんな最近の映画でも、ぐっすりと眠れてしまった。
いつのまにか女史が作ってくれていたラフに、文字数を入れていく。昔なら、このpdfをプリントアウトして、ボールペンで書き入れて、FAXしているところだが、今はいろいろなソフトが出ているので、いきなりpdfに書き込んで、そのまま送信できる。
なので、FAXは使わない。FAXは、嫌い。朝9時からFAXでプレスリリースを流してくるようなメーカーってどうなの?……と、ある編集に話したら、試写状のたぐいは、コピーされないようにFAXで流すのだとか。
でも、あのヘロヘロしたFAX用紙に「出席か欠席に○をして、送り返してください」って、どうなの。慎重にやらないと、絶対に紙づまりするじゃん。
あとは、○○ページと□□ページのサムネールを手書きして、スキャンして送信。FAXなぞ、一度も使わずにすむではないか。
○○が手に入らなかった(というか、存在すら知らなかった)皆さん、ついにこの本で復刻されますよ!
発売まで、45日! いま、南米ジャブローあたり。
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都条例、15日に成立。
『ぼくのエリ 200歳の少女』のモザイク処理に激怒したら、映倫という検閲機関にブチ当たった。映倫は、なんと私の生まれる、はるか前から存在していたというではないか。
自国の映画にモザイクを入れられるなんて、さぞかし恥だろうと思ってスウェーデン大使館に連絡したら、「日本の法律に従います」という意味不明の返答がかえってきた。
さすがに映画館は観客の味方だよね、と全興連(日本中の映画館の組合)に連絡したら、「映倫の指示なら、仕方ない」とのことだった。
そして、映倫に質問状を送ったら、虚偽の返答が返ってきた。かろうじて好意的だったのは、配給会社だけである。
映倫の独裁を半世紀も容認してきたのが、この国なのだ。倒すんなら、まず映倫からだろう、というのが私の実感。
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