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2010年11月26日 (金)

■徒労感その2■

ウィリアム・アダマ提督が、老朽艦ギャラクティカの艦長職を選んだのは、民間企業への転職Imagescas8vvnaテストに、嫌気がさしたからだった。「もう、うんざりだ……お前らに人格を疑われるぐらいなら、オンボロ艦で一生を終えたほうが、まだマシだ」。

別に私は、食いつめて転職したいってわけじゃない。ただ、公的機関は、人を疑うことしか知らんね。
「出版社から、仕事を依頼され、その原稿料で生活しています」と説明したら、三鷹市役所の職員は信用しなかった。俺の納めた税金で食ってるんだから、もうちょっと勉強してほしい。

――やはり、野に生きるしかないか。理想と心中したほうが、自分らしい。


『それでも町は廻っている』第八話、やっぱり龍輪直征さんがコンテ・演出やってる回がダントツではないか。細かいギャグも、すべて面白かったし。
Gmdx15_no0022mAパートのコインランドリー話は、いまや深夜アニメには欠かせないボカシを、どこかレトロなマエバリ風に表現……って、下着は着てるんだから隠す必要ないんだけど、あえてやってる。
Bパートの学園祭ライブも、「よくある、アレやろうよ」って、わざと深夜アニメの定番をなぞっているように思う。

かと言って、深夜アニメに対する批評性とかはないんだよね(笑)。パロディにした、ぐらいの意識はあるかも知れないけど、新房監督は、別にどの作品に挑戦しようとか、越えようとかは考えない人だと思うので。
次号グレメカにインタビューが載るので、ぜひ読んでほしい。

しかし、挿入歌がメトロファルスとは驚いた。


『海月姫』は6話か。
ようは、原作のコマの片隅に小さく書いてあるセリフも、でっかく書いてあるセリフも、アニメだと同じボリュームで聞こえてしまうんだよな。

漫画は絵だけど、アニメは映像なの。『鉄腕バーディー』のとき、キャプチャした絵を「作画崩壊」って騒いでいて、実にナンセンスだと思ったけど……もっと意識しないといけないんだよ。アニメは流れていく映像であって、たとえ30分、まったく同じ絵を放映しても、その絵は止まっていないんだ。
一方、漫画のコマというのは、絶対に動かない。活字と同じで、読み取らないと意味をなさない。

分かりきったことを書いているようだけど、分かってない人が多い。同じプロットで同じセリフなら、伝わるテーマも寸分たがわず同じだろう、と考えてしまう。
そういう人には、皮肉や諧謔が通じない。ずいぶん話がそれてしまったけど、僕は自分の本能的反射を通過させず、いきなり答えにたどり着けると信じている人たちが、とても怖ろしい。

都条例に対する反対意見を、アニメ・キャラにしゃべらせているサイトがあったけど、意見があるなら、君自身の言葉で語るべきじゃないのか……。
言葉だけでどうにもならなくなったら、ぶん殴るか抱きしめるか、それが人間だろう。

Film (C) 2006/2007 Universal Studios. All Rights Reserved.
(C)石黒正数・少年画報社/それ町製作委員会

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