■『新子』本と『08小隊』のこと■
『マイマイ新子と千年の魔法』のムック本が、来年早々に発売されます(一迅社より)。
今日も、声優さんお二人(まさか?というような方が登場します)にインタビュー。ついでに、「うお!?」と思うような新資料も多数発掘してきたので、ページの許すかぎり、掲載します。
エイベックスさんの熱い要望もふまえながら、後悔のない本にしますからね。資料、ぎゅうぎゅうに詰め込みますよ。
いや、本当に後悔したくないな、この仕事だけは……。
でも、私のための本じゃない。
一緒にスクリーンで見た、あるいはDVDでガツンとやられてしまった、あなたのためにつくります。
一迅社さんのサイトからも、じきに情報が出ると思うので、ぜひブックマークを→こちら
さて、本日の取材前、片渕監督と会ったのですが、「今日この後、イイダウマノスケさんのお通夜なんだよ」……はあ。えっ? 飯田馬之介監督のこと?
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1999年の春、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の最終話を見終わった翌日、インタビューさせていただいた。媒体は「アニメ批評」創刊号で、誰かが2ちゃんねるに、インタビュー本文を書き起こして転載してくれたので、探せば見つかると思う。
口さがない方で、インタビュー中では、富野監督を批判したりもしている。ほんの10年前だが、おおらかな時代だったから、そんな批判に検閲を入れる人間もいなかった。
同じ頃、『カウボーイ ビバップ』のコンテも切られて、それがまた良くてね……ようは口だけの人ではなかった。『ビバップ』のあのエピソード(スペースシャトルの出てくる話ね)も良かったし、『08小隊』の後半パートも、僕は大好きだ。
数あるガンダムの中でも、Ez-8が一番好きだし、MGでも組み立てたよ。
コンビニ本「ガンダムの常識」シリーズでも、『08小隊』のモビルスーツやキャラクター、名場面は、ほとんど僕が書いている。
僕のような仕事だと、そういうリスペクトの表し方がある。「ゼロハチに関しては、俺に書かせてね」ってことだ。
いちばん、うまく書ける自信がある。
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インタビューは、2時間にも及ばなかった。
だが、理想家でらっしゃるのは分かった。「みんなで、若い人たちに見せられる企画を考えている」と、熱心に語ってらした。楽しみに待っていた。『銀色の髪のアギト』で「原案」とクレジットされていた。苦心されたのだと思う。
理想家は、人とぶつかりやすい。だけど、そういう人が好きだ。人は亡くなっても、理想は残る。
次の本では、また『08小隊』のことを書く。飯田監督は嫌がるかも知れないけど、僕は好きなんだ。
(C)2009 高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会
(C)創通・サンライズ
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