■報告いろいろ■
オトナアニメ Vol.18 9日発売
●『世紀末オカルト学院』総括
「総括」といいながら、最終回のひとつ前の時点で書いたので、かなり話をそらしています。
とは言え、セル画に統一されることで、未知の生物が「既知の生物」となってしまったことは、大変残念に思いましたので、他作品の例を交えながら、語らせてもらいました。
アニメを見ているとき、われわれの網膜がとらえているのは、視覚情報なんですよね。もっと、映像作品の「表層」に目を向けてもいいんじゃないか、と思うのです。
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他誌の話で恐縮だけど、キャラ★メル[フェブリ]の『オカ学』特集は、よかった。これぞ、場面カットの正しい使い方。B5サイズ1ページに、マヤ様の場面カットのみ、33枚。
というか、全8ページもあるのに、マヤ様の場面カットと版権イラストしか載っていない(笑)。他のキャラとか、ストーリーとか、一切ナシ。潔い。
作品をトータルに、客観的に捉えることが、必ずしも正しいとは限らない。作品と我々とは、個別に存在しているのではなく、互いに絡み合って、ひとつの「何か」を形成しているからだ。
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今週土曜から、ついに『REDLINE』が公開されます。
『マイマイ新子と千年の魔法』でお世話になった、吉祥寺バウスシアターでも、公開されますよ!『新子』のときに好き勝手やらせてもらったせいか、今回は劇場からの依頼で、「見どころパネル」を作成しました。デザインは、原健一郎さん。バウス用につくったので、他の劇場には、掲示されません。
2種類つくったので、もう一種類の絵柄は、劇場で確認してください。もちろん、非売品です。
この映画がキュートなのは、バカをやろうとしてバカになっているんじゃなくて、手間ひまかけてカッコよくしようとしたら、めぐりめぐって、底抜けにバカになってしまったところ。
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表現規制メモ。
アメリカの映倫にあたる検閲機関「MPAA」を、探偵をやとってまで調査・告発したドキュメンタリー映画『This Film Is Not Yet Rated』。日本公開の予定はないが、予告編はこちら。
審査委員の名前も顔も公表しないMPAAは陰湿だが、フィルムに傷をつけさせて、その理由すら説明しようとしない映倫の大学教授や弁護士たちも、陰湿さでは負けていない。
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