■アニメとアニマ■
Twitterで『ぼくのエリ』検索してたら、どなたかがニコニコ大百科にページつくっていたのが、分かりました。→こちらログインしてないと読めないと思うので、抜粋しますと、モザイクと映倫/この映画には登場人物のエリの股間が映るシーンがあるが、フィルムに傷を付ける形でモザイク処理がなされている。この経緯については、Webラジオ「談話室オヤカタ」の「第270回目 廣田恵介さんご来店! 映倫に怒っているぞ!」(2010.9.15配信)で廣田恵介氏によって語られている。なお、廣田氏はこの件について映倫に質問状を送付したとのこと。(これを書いている時点では返事待ちの状態)
編集された方に、お礼を言いたいのですが、私はTwitterやってないので……すみません。
ともあれ、10月15日まで、映倫の回答を待ちます。たとえ、彼らが表現の自由を奪ったとしても、彼らの言論の自由を、私は守ります。
もちろん、こちらは「見たい映画を見られない」という不自由を、最初から映倫さんに強要させられてますけどね……でも、映倫さんの自由は、命にかえて尊重しますよ。
相手の自由を尊重せねば、とても公平な話し合いとは呼べないからです。
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先日の「アニマ」の話のつづき。『マンガで分かる心療内科』の第7回は『実は男は女になりたい?』 男は女に比べて、感情を表に出しにくい……という話ですね。
「男は泣くな」「男がへらへら笑うもんじゃない」「男がぺちゃくちゃ喋るな」と、私も子供の頃、よく教育されました。そうやって鉄仮面をかぶせられていくうちに、自分の中のアニマ(女性性)は、ぐんぐん成長していく。
そして、「アニメを見る」という無防備状態になったとき、アニマは覚醒しやすい。アニメの中に自分のアニマを発見したとき、「萌え」というシステムが発動する。自我と無意識が足並みをそろえ、幸福感が訪れる。
「萌え」というのは、自分と出会いなおすプロセスだ。そんな繊細な心の作用をさ、みんなでよってたかって、「俗でくだらない二次コンの性欲」にしてしまったわけ。
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「男」を生きにくい、というのは、この歳になって同世代の女性と食事に行ったりすると、よく分かるよ。値踏みされるから。「40代自由業? 年収いくら?」「なんで誘ってきたの? 再婚相手探し?」「それとも、ただヤリたいだけ?」
そうやって、女性から「社会人のオス」と見られることも、立派な抑圧なんだよ。俺は、もうウンザリだね。
だったらさ、俺はアニメをいっぱい見て、自分のアニマを探すよ。「萌える」とは、生まれたときに忘れてきてしまった、自分の身体の一部を取り戻すような作業だ。
「萌える」ってさ、たぶん恋愛や結婚より大事なことだって、俺は思うよ。結婚してても、「萌える」ことって必要じゃないかな。だって、君のアニマには、恋人も奥さんも触れられないんだから。
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ちょっと気がくるったことを書いてしまったので、『ギャラクティカ』の話でも。スピンオフ【THE PLAN】をもって、全シリーズ終了。
9.11以降の「フィクション」のあり方を、勇気をもって示した作品だった。このドラマのお陰で、イスラム世界に少しだけ興味を持つことが出来た。
宇宙を舞台にしているのに、政治や宗教について考えざるを得ない。
さっきの話と正反対に、社会の中で、どう立派に「男」をやり遂げるか。それについて覚悟を決めたいとき、『ギャラクティカ』を見るようにしている。
(C) EFTI_Hoyte van Hoytema
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コメント
いや、でも嫌っちゅうほど分かりますよ。
この歳になると余程気心が知れる異性でないと一緒に食事になんて行けませんもの。
でも付き合いが長いか、趣味が同じかだとその付き合い方はまるで同性相手のよう…。
投稿: てぃるとろん | 2010年9月25日 (土) 08時59分
■てぃるとろん様
僕、気心の知れる異性の友達なんて、いないもん(笑)。
アラフォーの女性って、結婚はあきらめてない、でも自意識は強いから、学校に通うだの資格とるだのインストラクターになりたいだの、もう自己実現のカタマリなんですよ。
そのプライドの高さに合わせるのがね、ほとほと疲れた。
投稿: 廣田恵介 | 2010年9月25日 (土) 09時10分
> 「萌える」ってさ、たぶん恋愛や結婚より大事なことだって、俺は思うよ。結婚してても、「萌える」ことって必要じゃないかな。だって、君のアニマには、恋人も奥さんも触れられないんだから。
「わ~~!私いつの間に人様のブログ乗っ取って書いたの?!(焦り)」と思うような文章でした(汗々)
もうね、「人生の併走者」なんですよ、萌えの対象って。内緒ですけど(汗笑)
憧れの先達であり、挫折の共有者であり、なおかつ全幅の信頼を寄せられる戦友。
こんなこと言うと「キモッ」と言われるのがオチなのでとても公言できませんが(大汗)、ホント、実在の人間と変わらないくらいに大切な存在です。
まあ確かに一方的な妄想に過ぎないんです。でも、「あの人がいてくれたことで、私の心の中に『扉』が作られた」ことは事実です。
この扉をこっそり開くことで、私は複線の人生を生きてきたのかも。
それが必要な人間って、少数かもしれないけど確実に存在しているんですよね。
投稿: やや矢野屋 | 2010年9月25日 (土) 10時45分
■やや矢野屋さま
いやいや、ホントに。みんな、そろそろ認めろ!と言いたいんですよ。
自分の好きなキャラ、蔑んでませんか?ということです。ちゃんと真面目に付き合ってますか?と。
>まあ確かに一方的な妄想に過ぎないんです。
いえ、実際の男女関係は、妄想よりたちが悪いですから(笑)。
でも、現実の異性に幻滅したから、二次元に逃避したなんて、そんな短絡な、生易しいもんじゃないはずなんです。「欲望の対象」とは、また違う。
だって、自分の心の一部であり、あなたのおっしゃる通り、人生の併走者、まさにそうですよ。
現実こそが尊く、妄想は代替物……なんて、殺伐とした思想だし、思考停止してると思います。
人生は、もっと広大で、豊かなはずです。
投稿: 廣田恵介 | 2010年9月25日 (土) 13時17分