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2010年9月21日 (火)

■『REDLINE』爆音試写会の、さらに試写■

仕事を一段落させて、歩いて吉祥寺バウスシアターへ。夜中近くから、『REDLINE』爆音試写会の音調整があると聞き、同席させてもらった。
Rl_a_dvi089本番の試写会は、明日22日21時より。小池健監督らのトークショーがあるそうで、うーん、今から申し込んで間に合うのかな?→こちら

実は、『REDLINE』を見るのは4回目にして、初の劇場鑑賞。
最初はエンドロールのない段階での内覧試写。だいぶたってから、マスコミ試写。次に、シロバコ(サンプルDVD)で自宅で鑑賞。そして、昨夜が、爆音試写会の音調整。
この音量レベルは、普通のシネコンでは無理だそうで、これを見てしまうと、もう他の映画館では物足りない。踊りだしたくなってしまうよ。

しかし、見れば見るほど、「ああ……バカな映画だなあ」と(笑)。
「グレメカDX」誌で、藤津亮太氏は「小学五年生の発想」といったけど、これぞリアル小学生に見せるべき。もう、幼稚っぽいもんがガンガンに出てきます。ロボットが出てくるのは当たり前。やたら爆発するし。オッパイも出てくるし。

だから、クールでオシャレなアニメ、という宣伝イメージはフェイクです。
『AKIRA』とか『ルパン』のパクリ(パロディとかオマージュとかじゃない)はあるし、80年代OVAを大金かけてリメイクした感じ。


でも、こんなにアクが強くて、果てしなくバカで純情な映画、もう作れないんじゃないか?って気がしてしまう。
2_2(ヒロインのソノシーは、やっぱり声がいい。今回、ようやく「蒼井優」という名前を頭から消し去って見られた。自分史上、ベスト3に入るかも知れないアニメ・ヒロイン)

僕は、局主導の『踊る大捜査線』とか『海猿』をバカにしてはいるけど、彼らに稼いでもらわないと、低予算の個性的な映画が減ってしまう。
そういう意味では、『アリエッティ』が86億をこえてくれたことを、喜んでもいる。それは、『カラフル』に100億こえてほしい、とかいうのとは、また別なんです。『カラフル』は収支トントンぐらいでいい(笑)。原恵一監督の次回作が見られれば、それでいいので。

『REDLINE』は、どう誤解されてもいい。行けるところまで行ってくれ。
悪いけど、論じるようなテーマはない。とにかく、アニメLOVELOVELOVE! 俺たちはこんなのが見たかったんだ、アニメって超最高じゃん!みたいな、DQNっぷりが、たまらなくキュート!


藤津亮太著『チャンネルはいつもアニメ―ゼロ年代アニメ時評』、明日発売!
51mo1hmdbl__sl500_aa300_このご時勢に、評論本を紙で出せたのは、同人誌でもないかぎり、なかなか難しいと思うんだよな。

もう何年間も「オヤジ酒場」に付き合ってもらってて、いつ「もうやめましょう」と言われるか、ドキドキしてます。

(C)2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会

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コメント

僕も宣伝会社の人に感想を聞かれたときに「僕が中学生だったら100パーセント好きになっています!!」と答えていました。とにかくバカでバカでバカでバカ。というかバカ過ぎてカッコイイだろと。アニメの突破力って本当に凄いよなって再確認しました。そしてキムタムの目指すカッコヨサがフィルムに定着した初めての作品だとも思いました。ともあれ僕は『REDLINE』が大好きなのですよ!

投稿: 渡辺トモヒロ | 2010年9月21日 (火) 19時45分

■渡辺トモヒロ様
そうそうそう。バカが3回転ぐらいして、結局はカッコいい(笑)

確かに作画はスゴイんだけど、頭のネジを外さないと、あれは出来ないですよ。ニトロ使うところなんて、何度見ても笑いが出る。『少林サッカー』とかに近いのかな?

>キムタムの目指すカッコヨサがフィルムに定着した初めての作品

そうかも知れない。バイクで転倒してから、「あ、動くわ。ラッキー……」なんて、マイクの前で演じてるとは思えないナチュラルさ。
少なくとも、JPは彼にしか演じられないですね。ウケ狙いとか言っている人は、見てから言ってほしいよね。

「どうせキムタクは下手なんでしょ。見てませんが(笑)」とかいうコメント禁止。

投稿: 廣田恵介 | 2010年9月21日 (火) 20時28分

レースの映画ということで、勝手に「マッハGoGoGo」みたいな感じかな?と想像しています。
元気が出そうな映画ですね!
実は木村拓哉氏の演技に触れるのはこれが初めてなので、その意味でも興味深く観られそうです。

ヒットする映画がどれも似たような作りになってしまうのは勿体ない話ですが、そういう作品が収益を上げてくれないと、個性的な映画を作れる余裕も無くなってしまうんですよね。
エンターテイメントが遊びや冒険を持ち続けられるように、できる範囲で劇場に足を運びたいなと思っています。

投稿: やや矢野屋 | 2010年9月21日 (火) 23時49分

■やや矢野屋さま
わー、ご無沙汰です。お元気ですか?

>レースの映画ということで、勝手に「マッ
>ハGoGoGo」みたいな感じかな?と想像しています。

いや、あんな紳士的なもんじゃないです(笑)
なんかもう、バッカじゃないの?と笑いながらも、奥のほうに純粋な何かが、きらめいているような映画です。
意味なく元気が出るのは、確かです。

キムタクは忘れて、青野武さんを目当てに行ってください(笑)。「うん、やっぱりそういう役だよね……」と嬉しくなりますよ。
石塚運昇さんも、ステキです。

>エンターテイメントが遊びや冒険を持ち続けられるように、できる範囲で劇場に足を運びたいなと思っています。

素晴らしいですね。まず、映画業界・アニメ業界に潤ってもらわないと、ただ衰退していくだけだと思うのです。
たくさん作品がつくられてないと、人材も出てきません。

そして、「?」を感じたら、業界に直に発言しましょう。それは、観客の権利ですからね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年9月22日 (水) 00時33分

廣田様

こんばんは。
自分もこの作品には期待大です。
作った方々のドグマが溢れているような雰囲気で、予告を観ただけでアドレナリン分泌しまくりです!

>80年代OVAを大金かけてリメイクした感じ。

これってすごく贅沢では!?
自分は「迷宮物語」というOVAに収録されていた「走る男」を思い出しました。

個人的に、2010年はアニメ、映画、海外ドラマそれぞれの分野で当たり年の予感です。

投稿: かまタロウ | 2010年9月22日 (水) 21時32分

■かまタロウ様

>自分は「迷宮物語」というOVAに収録されていた「走る男」を思い出しました。

ああ、はいはい!
そっっっっっっっっくりなシーンがあります。
「このシーンって、どこで見たっけなあ」と思い出せなかったんですけど、『走る男』でした。ありがとうございます。
でも、ああいう大人のカッコよさではないです(笑)。「どうすれば、そんなにバカになれんの?」というカッコよさです。

>個人的に、2010年はアニメ、映画、海外ドラマそれぞれの分野で当たり年の予感です。

僕も、今年は大豊作です。
明日、【THE PLAN】のDVDが届いて、ついに『ギャラクティカ』サーガも完結です。
今さらながら、『ギャラクティカ』見てない人って、大丈夫なのかなって思ってしまいます。

投稿: 廣田恵介 | 2010年9月22日 (水) 22時25分

廣田様

>「どうすれば、そんなにバカになれんの?」というカッコよさです。

あはは!これはますます楽しみです^^
ちょっと気になって『走る男』についてネットで調べたのですが、これってOVAではなく、劇場公開されたようです。
(誤記済みません)
あんな実験的な作品を劇場公開ってスゴイ・・・

>明日、【THE PLAN】のDVDが届いて、ついに『ギャラクティカ』サーガも完結です。

とうとう完結なんですよねぇ・・・

>今さらながら、『ギャラクティカ』見てない人って、大丈夫なのかなって思ってしまいます。

大丈夫なわけがない!!(笑)
でも、もし自分が20代だったらこんなに夢中になれたかちょっと疑問です。
社会でそれなりに煮え湯を飲まされてきた30代だからこそ・・・って感はあります。
ところで自分は再びカプリカから旅に出ました。いや、シーズン1から見直しているだけなんですけど^^;
初見の頃と同じような気持ちでは観れないのですけど、なんというか・・・「天使(神々)の視点」で観てます(笑)
完結すると分かっていても、毎エピソードごとにクラクラします。

投稿: かまタロウ | 2010年9月22日 (水) 23時24分

■かまタロウ様
あの頃は、OVAといいつつ、とりあえず劇場公開するのが通例でしたから。何だか、今のアニメと事業展開が似ています。

【THE PLAN】は完結というより……うーん、ちょっと蛇足だったかな?
『カプリカ』が面白いらしいので、日本展開に期待しています。

>大丈夫なわけがない!!(笑)

そうですよねえ。単にオススメ、というレベルではないんですよ、『ギャラクティカ』は。21世紀の「物語」とは、こういうものなのだと思います。
たとえば、富野アニメあたりを論じるのが好きな人たちが、ことごとく『ギャラクティカ』をスルーしてると、もったいないというか……不勉強だと思います。

>初見の頃と同じような気持ちでは観れないのですけど

あのラストを見てしまうと、そうですね。
僕は、シーズン3の最終2話を、繰り返し見ています。単なる法廷ドラマに見えて、ちゃんと今までのドラマ展開に疑問符を叩きつけている。
知的なんだけど、魂は熱い!という感じですね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年9月22日 (水) 23時36分

廣田様
拙著、紹介頂いてありがとうございます。
紙媒体はなかなか難しい状況ではありますが、ライターが自分の居場所をつくるにはまだまだ大きな役割を果たしているといわざるを得ないので、しばらくの間は本を出すことにこだわりたいかなぁと思ってます。

オヤヂ酒場は、僕も楽しんでますので、そんなこと言わないでください~(笑)

昨晩は『REDLINE』の小池監督取材でした。JPの性格は、石井氏案とは正反対の方向に小池監督が変更したものだそうで、そこがなかなかに興味深かったです。

投稿: hujitsuRyota | 2010年9月23日 (木) 09時18分

■hujitsuRyota様
小池監督取材は、爆音試写会がてらだったんでしょうか。JPの性格って……「すごく優しい男」(笑)ですよね。あのひねりのないニックネームが、また小五っぽくて好きです。

『チャンネルはいつもアニメ』は、「うわ、よく出せたな」というのが、第一印象です。電子書籍がらみで、既存の紙媒体のことを調べていったら、とにかく壁が高いので。
この時期に評論本を出した…ということ自体、藤津さんの意地だと思います。

>オヤヂ酒場

あれ、終わるとしたら、どんな理由で終わるかなって、いつもシミュレーションしてるんです。
この前、僕のミスで編集が怒って、ちょっと終わりかけたんですよ(笑)。

投稿: 廣田恵介 | 2010年9月23日 (木) 12時27分

『REDLINE』がらみなのでこちらのエントリーに書き込みます。
今日(10月5日)発売の週刊アスキーに小池健監督のインタビュー記事が載ってます。全4ページです。
『チキチキマシン猛レース』の名前が出てきて「やっぱり!」とうれしかったですね。
予告倒れの映画もあるのですが、この作品は期待してますよ。
バカ大好きですから。

投稿: DH98 | 2010年10月 5日 (火) 18時15分

■DH98様
情報、ありがとうございます。でも、『チキチキマシン猛レース』も、またちょっと違う気がするんですよ。
過去のレース物のアニメの、どれとも似てないと思います。やっぱり、行き当たり場当たり的な、80年代OVAだと思います。
あの頃、大流行した反重力バイクとか、臆面もなく出てくるし。

80年代OVAをハイセンスにやろうとしたら、見事にバカになれてしまった、という幸福な作品です。
あと、90分ぐらいしかない短さも魅力ですね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年10月 5日 (火) 18時37分

そういえば先日のお台場イベント「モータースポーツジャパン2010」で『REDLINE』 公開直前スペシャルプレビューがあったんですね。冒頭8分でどれくらい魅力が伝わったのかわかりませんが、面白い試みだったのでどういう評判だったのか気になります。

あと、タミヤ模型がHPでプッシュしてますね
何か動きがあるのかなあ
公開が楽しみです

投稿: Miya-P | 2010年10月 7日 (木) 01時36分

■Miya-P様
冒頭8分なら、けっこう真面目なレース物に見えるので、セーフです。迫力もあるし。

……しかし、ここのところ、アニメ映画の「冒頭見せます」は、宣伝の「最後の手段」である気がしてなりません(笑)
だって、『アリエッティ』はやらなかったもんなあ……。

タミヤのほうは、普通のパブリシティのようですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年10月 7日 (木) 01時58分

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