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2010年9月30日 (木)

■全興連も『ぼくのエリ』表現規制は黙認■

さて、映倫に『ぼくのエリ 200歳の少女』表現規制について質問状を送って、丸2週間が経過しました。何の音沙汰もありません。
答えがない以上、「配給会社を恫喝し、憲法で禁止されている検閲を行った」証拠に使えてしまうわけですが、映倫さんは、果たしてそれでいいのでしょうか?


さて、映倫からの回答を気長に待っている間、日本中のほとんどの映画館が加盟している「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)に、メールしてみました。
「なぜ、貴組合は、映倫の判断に唯々諾々と従っているのですか?」と。
その日のうちに、事務局長の眞保徳義さんから返答がありましたので、以下に転載します。
「お問合せの件でございますが、全興連に加盟している劇場は、映倫が審査した作品を上映することが基本となっております。映倫は特に青少年に対する映画の与える影響を重視し、作品の主題・題材や表現の仕方に大きな関心を払っております。全興連も青少年には年齢にふさわしい映画を通して、いろいろな体験・豊かな感動を感じてもらえる事は青少年育成に少しは寄与できるものと思っております。又、保護者の方々も現在のレイティングがあることで、子供たちに安心して映画を見せられる要因の一つと考えます。」

……出ました、「子供たち」のため。この国では、「子供たちのため」といえば、アグネス・チャンでも、平然と表現の自由を弾圧できます。これから私も、困ったら「子供たちのためだ!」と絶叫してみようかと思います。

さて、「青少年のため、保護者のため、子供たちのため」とおっしゃいますが、そのどれにも当てはまらない私のような独身中年は、彼らのために我慢をしなければならないのでしょうか?
たいへん損をしているように思えたので、『ぼくのエリ』のタイトルを出して、再度、眞保徳義事務局長に質問メールしてみました。「他の観客が苦痛を感じても、映倫の判断を尊重するのですか?」と。

すると、あれだけ早かったレスポンスが途切れました。
日本中の映画館が加盟している全興連でも、『ぼくのエリ』の話題はタブーなのか、眞保事務局長が『ぼくのエリ』をご存知ないのか、ともかく、全興連は映倫の判断に盲従する、もっと言うなら「映倫と全興連は癒着関係にあるので、ツッコミはご法度」ということなのでしょう。

一体、いつの間に、映倫という団体は、ここまで巨大な権力を有してしまったのでしょう? 日本全国3,000を越える映画館は、映倫の委員たちの思うがまま、コントロール下におかれています。
いえいえ、とんでもない。映倫の権力は、映画館の外にも広がっているのです……。


「映画とDVDは審査機関が違うから、DVDはノーカット版が出るんでしょ?」とタカをくくっている人たち。甘いです。
2007年から、映倫は審査範囲を拡大、DVD・ネット配信など二次市場向け作品についても、審査の対象としています。
……これ、知ってました? 私も、本で調べて、初めて知った。一体、どこの誰が、映倫にそこまでの権利を明け渡してしまったのでしょう? 一体、誰が?

『ぼくのエリ』を見て、あの無残なモザイクを見て、それでも映倫を看過しているあなたですよ。何も言わないことによって、あなた方は、映倫の横暴を容認している。違いますか?
そして、映画評論家、映画雑誌。いくら文章で「映倫は許せない」と書いたところで、別に抗議はしてないんでしょ? つまり、専門家たちの無神経さ・無関心さこそが、映倫をつけ上がらせている。ただの映画マニアのお子様どもは、クソの役にも立たない。
くやしかったら、この私を出し抜いて、映倫に一発くらわせてみろ……。

『ぼくのエリ』のモザイクの件を、外国人の知り合いに話しました。
彼は「いま、何世紀ですか? もう21世紀でしょう」と苦笑しました。『ぼくのエリ』に表現規制を加えたのは、世界で日本だけです。これを恥ずかしいと思ってください。

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