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2010年8月11日 (水)

■目下の課題■

NHK総合「ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日」。
米林宏昌監督の頭髪の薄さに、大変な親近感を持った。

カットが繋がってないところに、6秒間だっけ、ワンカット描き足すんだけど……あそこ、シーンの意味によっては、ちゃんと「繋がっている」と思うんだよな。緊張感が持続しなきゃいけない場面だから、アクションを省略できないという話であって。

ナレーションでは「初歩的ミス」と言っていたけど、そう単純なことかな?


「雛型いぬいぬ堂」さんから、「1/6 新子と貴伊子」のガレージキットをいただいた。
100811_02440001どうせ、キャストキットを組み立てる腕は、衰えてしまったので、瞬着で仮組みして鑑賞するか……それとも、パーツ状態で保存し、時代の証言者になっていただくか。
(写真右下にある、透明なケースには「ひづる」が入っています。ギョーザの皮そっくりな形のケース)

そして、感服せざるを得ないのが、貴伊子のスカートの裏。
100811_02450001シミーズ、徹底再現!
もう一年早ければ、僕の同人誌に、載ってしまったかも知れない。

手で抜いたそうですが、ほとんど気泡もなく、きれいな成形です。
ただ、リューターでもないと、バリの除去が難しそうなので、やはり難易度は高いかと……昔だったら、ヤスリとデザインナイフで、バリバリ削ったんでしょうけどね。


結局、『マイマイ新子と千年の魔法』では、こういう好意を受けっぱなしで……特に、防府からの救援物資は、数知れず。
DVDが出た現在でも、各地で上映活動の働きかけなどがあるようで、いいことだと思います。
苦労っていうのは、人に譲れない、自分だけの財産ですから。


昨夜、編集と話していて、『アリエッティ』とは言えても、『宇宙ショー』と口にできない自分に、気がついた。
人に「見た方がいいかな?」と聞かれても、答えられない。『カラフル』は、アニメ好きにこそ対峙してほしい作品だし、僕も、もう一度、映画館で見ると思う。

すごく簡単な話で、「『宇宙ショーへようこそ』って、こんなにいいんだぜ」と口にするには、映画を対象化する必要が、あるんですね。僕は、あの映画(というより、夏紀というキャラクター)を内面化――心の一部にしすぎてしまった。それは、自己愛の一種のようです。
だったら、自己愛は自己愛だと噛んで含めて、「夏紀って、素晴らしんだよ」と、ちゃんと語るなり、ページもらって特集を組むなりしなきゃ、ダメ。それにビビっている自分に、腹が立つ。

好きなものを好きといえないのって、愛情としては、一番幼稚じゃないですか。
社会に向かって、「これが、僕なりの愛だ」と、明確に表明できること。それが、目下の課題かなあ。

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