■断罪!断罪!また断罪!!■
『ぼくのエリ 200歳の少女』の、東京での公開館が、ヒューマントラストシネマ渋谷に変わった。
僕は、渋谷は苦手なので、10月に川越スカラ座で、ゆっくり2回目を見ます。しかし、『ぼくのエリ』のモザイク問題に関しては、あいかわらず、憶測だけでモノを申す人がいる。
そういう人は、最初から検索して調べようともしない。もちろん、映画会社に、真相を聞いたりもしない。とにかく、断罪したいんでしょうね。
映画でもアニメでも、バッサリと断罪したあとで、「まあ、僕は、あんな作品は見ませんけどね(笑)」などと、さわやかに書きそえられていたりする。
あのな。(笑)じゃねえっつうのよ。せめて、見てから断罪しろよ。
僕らは、ネットの中では、あらさがしが大好きで、人まかせで無責任。勤勉さもなければ、謙譲の美徳もない。
そのだらしなさが、作品の品位を汚し、真面目に働いている人を袋叩きにしているんですよ。
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小言はこれぐらいにして――『Girls!』での連載が休止になって以来、何ヶ月ぶりかで、グラビア・ポエムの仕事が、きました。
同人誌に書いたように、まずは脳をリセットするため、ガンプラを組み立てます。たまに 「組み立てオモチャ」と揶揄されるガンプラだけど、マスターグレードに関しては、ユーザー・インターフェースが素晴らしいですよ。あのマニュアルは、他業種も注目するべき。
バンダイ・ホビーセンターに取材したとき、部屋のすみで、ガンプラのマニュアルを作っていたのは、女性でした。たぶん、細かいところに気がつくからでしょう。アニメの現場で、仕上げが女性ばかりなのと、同じ理屈かも。
しかもね、いきなりDTPで組んだりしないで、手書きするんですよ。それで、組みにくいところがあったら、どんどん赤を入れていく。
手を動かしていれば、とにかく組みあがるようになっているので、考えごとするのに、ガンプラづくりは向いている。「脳を手ぶらにする」というか。
一度、ジグソーパズルで代替できないか、試してみたけど、絵柄が気になってしまってダメ。なんかこう、無機的なパーツを組み合わせる、という作業がいいみたい。
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それで、グラビアのタイトルは編集者が決めるし、写真の方向性も決まっています。ページのレイアウトも、文字数も、もちろん決まっています。
別に僕は、本物の詩人じゃないから、制約がないと、逆に困る。
調べてみると、今回はけっこう、きわどいDVDを出しているアイドルさんだし、写真もギリギリ見えそうで見えないので、セクシー路線で考えます。
部屋の中の写真ばかりなので、洋館に監禁されてる設定とかね。もうちょっと、窓からの光とかが入っている写真なら、恋人目線で書くとか。
ちょっと通俗的にするのが、コツです。
確かに恥ずかしさはあるんだけど、誰かが恥をかかないと、本ができません。なので、僕みたいなマゾっけのある人は、グラビア・ポエムに向いている。
(C) EFTI_Hoyte van Hoytema
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