■7月のメモ「43歳の精神療法」■
オトナアニメ Vol.17 9日発売予定
●『世紀末 オカルト学院』 伊藤智彦監督インタビュー
表紙、『おお振り』なんだ……『宇宙ショー』じゃないんだ。まあ、いいか。
実は『宇宙ショー』の特集でも、「ひょっとしたら関連してるかも知れない映画」を一本だけ、あげときました。今の僕だったら、『がんばれ!ベアーズ』とか『天然コケッコー』とかあげて、没にされていたと思います。
それで、『オカ学』の取材は、企画内容聞いて、「もう、絶対やります!」と。だって、『水曜スペシャル』だもんね。今回は、執筆者プロフィールも『オカ学』仕様にしてありますからね。奥付も、見てね。
ところで、『オカ学』のエンディングは、橋本カツヨさん。お見逃しなく。
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『宇宙ショー』の話が出たついでに、夏紀の何がいいのか、復習してみる。
たぶん、生足は「記号」であって、スポーティなところがポイントと思う。ベースボール・キャップをかぶられると、もう降参だね。ホームラン、打ちそこねたりさ。
(←説明は省くが、このコスチュームも最高だった!)
僕、小学4年生の頃、少年野球をやっていた。ところが、このブログで再三再四、書いてきたように、スポーツは大の苦手だ。
だから、僕は夏紀が「好き」なのではなく、夏紀に「なりたい」。「スポーティな女の子になりたい」というのは性倒錯ではなく、男子としてのコンプレックスを刺激されないための「手続き」なんですよ。
この同一化願望が、あるいは、「萌え」の正体なのかも知れない。同一化するには、相手に実在してもらっちゃ、困る。
非実在――線と色から成り立った抽象存在だからこそ、同一化できるわけ。
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だから、「萌え」って、自分の肉体的・精神的欠損と、切っても切り離せないんだよ。単なる「好み」じゃないんだ。
だから、43歳の精神療法かも知れないな。夏紀に萌えるってことは。
そう考えれば、離婚してまで、アニメを見に行く自分を許せる(俺の離婚理由は、妻のアニメ嫌いが原因だったからさ)。
だったら、今みているアニメが、僕の少年期のときのまま、セル画であることにも、納得がいく。――うん。何か、すっきりしたな。
うーん、病んでるけどね(笑)。スタッフには、「ありがとう」と言いたいな。
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「仕事の参考になりそうだな」と思って、買っておいたアニメ・ムックを、大量に売りにいく。
先入観を捨てるためだ。
自分の、過去の仕事への誇りや愛着も、ちっぽけなものに思えてきた。僕はいま、真っ白なノートが欲しいんだ。そのためには、捨てるものが、いっぱいある。
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コメント
逆に言えばアニメ好きの男性を嫌う女性がなぜいるのかも理解出来ます、と・・書きかけてこれだと相手の女性がアニメ好きだったとしても駄目なのではと思ったり。
どうも私は一生結婚は無理のようですね・・・。
投稿: Miya-P | 2010年7月 7日 (水) 20時31分
■Miya-P様
元妻をそしる気はありませんが、非常にキツい性格でしたから……結婚後は、『名探偵コナン』とかは、ゴハン食べながら見てましたけどね。
>どうも私は一生結婚は無理のようですね・・・。
平野文さんって、見合い結婚だったんですって。その理由がカッコよくて、「手っ取り早い」っていうんですよ。
そういう方法も、悪くないように思います。
投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 7日 (水) 20時52分
なんかしんみりしていい場所があると聞きつけやって来ましたよーん、って
マジしんみりしすぎしんみりーーーーー!
おう、おまいら、もっとアゲてこーぜアゲて。
よしわかった!!!!!
なんかーもうー、あれだ!
ここをご覧のアニメ好きの貴女!!
おたよりくださーい!!
僕と付き合ってくださーーーーいなぜそうなるぅぅぅぅぅ!!
でもあながち
ほんとのこぉとさぁ~♪
投稿: 前岡 和之 | 2010年7月 8日 (木) 01時00分
■前岡 和之様
前岡さんの意図を、あまりに理解しないレスだったので、書き直します。「援交希望!」とか、書いちゃったし(笑)
前岡さんは、Miya-Pさんを助けたかったのね?
だけど、「キャバの2~3軒も回れば、アニメ好きの女の子なんて簡単に見つかる」というのは、本当です。
そういうのも、キャバ巡りの楽しさのひとつなんだよなー。
でも、かなり前に書いたけど、同じ趣味の異性というのは、友達の範囲では楽しいだろうけど、恋愛レベルでは「人生を狭くするのではないか」というのが、僕の意見ですねー。
投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 8日 (木) 01時16分
うんうん、なるほど. . と思う考えがいくつか
>見合い結婚だったんですって。その理由がカッコよくて、「手っ取り早い」っていうんですよ。
私の友人(女性)でもいましたよ。サバサバしてて清々しい!
>「スポーティな女の子になりたい」というのは性倒錯ではなく、男子としてのコンプレックスを刺激されないための「手続き」なんですよ。
凄い自己分析!関心しちゃった....って言われても嬉しくないか。でも、確かに、廣田さんの好みは「スポーティーな子」ではないよね(笑)だから納得。
>同じ趣味の異性というのは、友達の範囲では楽しいだろうけど、恋愛レベルでは「人生を狭くする」
コレもそう思う。自分と同じ趣味(感覚)の異性との恋愛、否定はしないけど、自分の世界に新しい風は吹かないね〜。人生は「意外性」って大事!
投稿: ごんちゃん | 2010年7月 8日 (木) 22時01分
■ごんちゃん様
俺も、お見合いしてみようかな。不倫とか援交とか、やってないこと、いろいろあるんで(笑)
>凄い自己分析!
そうでしょ? 俺の目の前に、野球のユニフォーム着た女の子が来たら、どんなに可愛くても、すっごく嫌だもん。相手のほうが、絶対に体力あるしさ。
でも、アニメだと「絵による倒置」「女性化による倒置」が行なわれるから、安心して、好きになれるわけだ。
>人生は「意外性」って大事!
比喩的な意味で、「事故」りたいんだよね。平坦な道が、イヤなんだ。
ただ、ずっと辛い思いしてきた2人が、同じ趣味で結ばれて、幸福そうにしている例も多く見てきたから、一概に否定はしないけどね。
投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 8日 (木) 22時40分
『マイマイ新子と千年の魔法』や『アリーテ姫』を何度となく鑑賞し、他者を恐れ、他者への関心も薄かった自分が、ブラックボックスの如くに見える他者の心というものにもっと信頼を寄せ、もっと自分を出してもいいのではないかと思えるようになりました。
最近はもっぱら『モテる技術』『モテ・バイブル』『「ナンパ塾」完全極秘マニュアル』などを読みつつ、人間のインターフェイスと内面の関係などを考察しているところです。僕も、挑戦したことがない領域にもっと足を踏み出すべきだと考えているところです(どこまで本気なのか、この男)。
投稿: 地元記者(ナ) | 2010年7月10日 (土) 17時51分
■地元記者(ナ)様
渋谷でお会いしたときの、(ナ)さんは、よく喋り、「自分を出す」ことにかけては超一流とお見受けしました。
「こんな開放的な人が、なんでアニメ見てるんだろう」と失礼なことも思ったり。
>『モテる技術』『モテ・バイブル』『「ナンパ塾」完全極秘マニュアル』
それ、未知の領域すぎますよ(笑)
昨夜、すごく楽しそうにナンパしている人を見て、何だかうらやましかったです。
投稿: 廣田恵介 | 2010年7月10日 (土) 18時37分