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2010年7月 6日 (火)

■7月のメモ「未成熟」■

Goods  Press 8月号 本日発売
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●緊急特集 RX-78-2 ガンダム
僕の担当は、皆河有伽さんのRX-78-2機体解説のページのみです。

「グレメカ」もそうなんだけど、アニメの制作(スケジュールや予算など)の都合で矛盾してしまった設定に、無理やりに整合性をつける「設定遊び」は、もはや芸術の域に、たっしている。
この文化に、外部から言及した例は、少ないと思う。もっとも、作品の「内部」のことだから、面白いのかも知れないが、「こんな屁理屈、よく考えたな」と、本気で感心してしまう。


レンタルで、星野真里の『私は猫ストーカー』。これ、鈴木卓爾の長編初監督なんだ……PFFで、彼の自主映画を見たのって、20年前ですよ?
Original_2特にこれといったドラマもなく、星野真里が、森ガールぶりを振りまきながら、下町を猫ストーキングする。
江口のりこ、坂井真紀、そしてまさかの麻生久美子(麻生美代子、でした・笑)と、女優的には充実の一本。飼い猫がいなくなって、取り乱す坂井が、生々しくて良かった。

星野真里は、イラストレーター志望で、普段は古本屋でバイトしている。彼氏はいない。そんなんで、東京で生きていかれるわけ、ないじゃん。「でも、こんな女の子がいてくれたら」という監督の妄想を、投影しやすい女優なのかも知れない。


麻生久美子といえば、『カラフル』の特番、とても綺麗な番組なので、消せないでいる。
20091217_colorful_m唯一の不安だったアッキーナも、援交女子中学生の役なら、意外なリアリティが出るかも知れない。

原恵一監督は、「自分と同じ時代を生きた人たち」に見てほしい、と言い切る。つまり、オジサン世代に見てほしい、と。
うーん、でもなあ……「どうして俺、43歳にもなって、アニメ見てるんだろう?」と自問したとき、あまり明るい答えは、出てこない。


自分も、つい先日までそうだったんだけど、まだまだ若いつもりでいる。もっと言うと、自分を「未成熟だ」と言い切れてしまう(未熟じゃなくて未成熟。子供だってことです)。
自分の子供の部分を、過保護にしすぎてるんじゃないか。
自分の中の幼稚さを、許してしまっている。子供の頃の習慣を、大事にしすぎているんじゃないか。

飽くまでも、社会におけるアニメの地位なんてことではなくて、自分がアニメという文化と、どう向き合うべきか、という問題。そういう意味では、原監督の一言は、挑戦的だし、痛烈だった。


同人誌版「550 miles to the Future」、COMIC ZINさん委託分は23冊中、22冊まで売れたそうです。残りは、まんだらけさんにある分のみ売り切れました。COMIC ZINさんに冊あるかどうか?という状態です。
この本も、なんちゅうかねえ……「いい歳こいて、思春期じゃねえよ、くそったれ」って感じですが。買ってくださった皆さんも、そんな気分で、読んでいただけると、気が楽です。

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コメント

RX-78-2 ガンダムの事を色々まとめて解説しても、いわゆる一般の普通の人(ここではアニメは子供やオタクが見るものと言う人)はあのアムロが乗ってたガンダムは2号機だという事すら知らない訳で。。。まだまだ世間は「ガンダムは白い、シャアは赤い」レベルなんですよね。しかし車やブランドの種類には敏感だったりするw こうやって世の中はバランスが取れてるんだなぁと思います。

投稿: ギムレット | 2010年7月 6日 (火) 21時21分

■ギムレット様
とりあえず、今回は、どうしてRX-78-「2」であるかには、触れていませんね……それを始めると、何ページあっても足りなくなってしまう。
G-3の運命についても、いくつか説が分かれていて、面白いんですよ。

設定遊びは、自分で書いてても、修正を受けても楽しいのですが、たまに「もっと現実に役立つことも知らねば」と不安にかられますね(笑)

投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 7日 (水) 00時16分

『ガンダム』関連の設定には一時かなり嵌っていて、復刊されたMSV読本とかもみな揃えてしまいました…。

ただその一方で、世界設定を考察するというのは模型やコスプレと同じで作品の二次的な楽しみ方の一つでしかないと思うんです。

設定に拘り過ぎて、劇中の描写そのものを観ようとしないのはさすがに本末転倒です。しかし酷くなると「設定的に矛盾があるからこの作品は認めない」などとなってしまう。あくまで作品を面白いものにする土台としての設定が、作品の可能性を狭めることにならないかという点は危惧しています。

投稿: yoh | 2010年7月 7日 (水) 18時50分

■yoh様
ひょっとして、以前、『新子』の格ゲー遊びに乗ってくれた方ですか? あの時は感激しましたよ! 最高のレスでした!(違ったら、すみません)

さて、私も「劇中描写第一」だと考えています。ジムならジムがいっぱいあるのは、単なるアニメ制作の都合でしかありません。
また、ゲーム『ギレンの野望』を某誌で酷評したことがあります。「物語から設定だけ切り離すのは、グロテスクだ」と。基本姿勢は、「どのキャラが、どのメカが、どのようにアニメとして演出されたか」です。

ただ、それこそ、おっしゃるように「二次創作」として、作品本体から分離してきているような印象を、最近は受けるのです。
両方、楽しめるよう、「ガンダムの常識」では苦心しているのですが……。

投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 7日 (水) 19時27分

あれ、何月くらいでしたっけ(汗)。もしかしたらコメントのレスをいただいてたかも知れませんが、未確認かも…スミマセン。


ところで、それこそ開始当初叩かれた『Gガンダム』も、単独の作品として、また世界観を広げた作品として評価する声があります。二次創作をやるなら、狭めるのでなく広める方であって欲しいです。

投稿: yoh | 2010年7月 9日 (金) 14時23分

■yoh様
どうせボケで返したので、確認しなくて大丈夫です(笑)
でも、あのレスには心から感心したなあ……

>二次創作をやるなら、狭めるのでなく広める方であって欲しいです。

宇宙世紀の設定遊びに関しては、「これ、実は新しい段階に入ってない?」と思う箇所があったのです。
……が、説明するのが困難な上、「新しい」と思ったのは、世界で私一人かも知れないので(笑)

『Gガン』も大胆でしたが、『ターンエー』で、ザク至上主義を木っ端微塵にしてくれたのも、爽快でした。

投稿: 廣田恵介 | 2010年7月 9日 (金) 16時14分

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