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2010年7月21日 (水)

■映画館と話そう■

アニカン FREE Vol.86 配布中(掲載はVol.87へ延期とのこと)
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●『フリクリ』 鶴巻和哉監督インタビュー
ひさびさに「アニカン」の仕事が来ました。『フリクリ』ですよ? 鶴巻監督ですよ? 断る理由、あるわけないじゃないですか。
もちろん、BD化に関する記事なんですが、まず、パッケージがすごいことになっています。ぶっちゃけ、「お菓子の箱」なんですよ。ビリビリ破らないと、中身が取り出せない! (業界初だそうです)

10年たっても、先鋭的なものは、先鋭的。そのことに、いたく感動した。


『ぼくのエリ 200歳の少女』のモザイク問題。
ショウゲートさんからの回答は、まだ得られないのですが、むしろ新聞の映画評で「無粋なボカシ」と書かれたことのほうが、効果が大きかったかな、と冷静になりつつあります。
【追記】ショウゲートさんから連絡がありまして、金曜日に事情説明のため、うかがうことになりました。

友人は面白い分析をしていて、「R-15に指定されて集客が落ち込むのを避けるため、モザイクいれる代わりに、PG-12を獲得したのだろう」と。つまり、配給と映倫の間でトレードオフがあったのでは、との推測。

表現の自由を保証してくれるはずの映倫のおかげで、ソフト化のさいにも、モザイクはかかったままでしょう。
海外でご覧になられた方によると、モザイクで隠されていたのは、特殊メイクされた女優の局部ではなく、どうやら「人形」だったとのこと。


地方へ引っ越した友人から、ちょっと面白いニュースが届いた。
この冬、大ヒットしたアニメ映画が、地元の映画館でかかることになった。ついては、宣伝などについて、映画館から相談を受けているのだが……との話。
まだ公式サイトに載っていないので、タイトルと映画館の名前は、伏せておきます。でも、「なぜ、わざわざその場所で、そのアニメを上映するか!?」という、ちょっと異色な取り合わせなんです。

『マイマイ新子と千年の魔法』の上映をはたらきかけた時、あちこちで面白い話を聞けました。東京から離れるにしたがって、どんどん集客が落ちていく、と。「うちの場合、東京の10分の1ですね」とか。
大都市圏ではヒットしたけれど、地方、それもアニメ文化の根づいていない場所では、むしろ苦戦してしまう。「大ヒットシリーズ、ついに映画化!」であっても、その地域で、テレビ・シリーズが放映されていなければ、「何のこっちゃ?」となってしまう。

それを補うのがレンタル店だったり、違法アップロードだったりするのでしょうけど、地方によって、アニメ濃度にムラがあるのは、確かなことでしょう。


吉祥寺バウスシアターで、『RED LINE』が上映されます(10/9から)。
T0007908ちょうど、『新子』上映している頃、映画館向けの試写があって、「どう思いますか?」「それこそ、レイトショーにぴったりなアニメですよ」なんて会話をかわした記憶があります。

それで、バウスさんは、『新子』を20時から上映したいと希望していました。でも、昼間の番組の都合で、21時からになってしまったんですね。
唯一、福田麻由子さんの舞台挨拶は、20時からだったんですけど、昼間の番組(韓国映画『息もできない』)の上映回数を、ひとつ減らしたんです。もちろん、『息もできない』の配給会社には、頭を下げたそうです。その分、配収、減りますから。

面白かったのは、「とにかく初日を盛り上げないと!」と僕が言ったら、イケメン担当さんが「いえ、吉祥寺のお客さんはスロースターターですから」と苦笑するんです。「むしろ、2週目が大事なんですよねえ……」と。
それで、初日ではなく、2週目に福田麻由子さんを呼ぶように設定したんです。果たして、2週目のほうが、成績よかったはずですよ。

こういうのは、映画館さんと話してみないと、わからない。
なので、某地方で、某アニメの上映に巻き込まれそうになっている某氏、とりあえず、深入りしてみたら? ネットには書いてない情報が、いっぱい得られますよ。

(C)2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会

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コメント

>初日ではなく、2週目に福田麻由子さんを呼ぶように設定した

そんな事情があったんですか。
見ているだけでは分からないものですね。

投稿: silver_copper | 2010年7月21日 (水) 21時03分

こんばんは。
初めてコメントさせていただきます。

>『ぼくのエリ 200歳の少女』のモザイク問題。
この件、たいへん気になっています。
直接配給会社に質して下さる方の存在は大変心強いです。

モザイクもですが、私がそれ以上に憤りを感じているのは邦題です。
邦題決定の報を読んだ時は驚きました。
「ぼくのエリ」だけなら単にセンスの悪い邦題でトホホ・・・で済んでいたのですが、「200歳の少女」とは!
この邦題、問題は内容を間違って伝えている点だけに止まりません。
タイトルが作品の世界観を矮小化してしまうのです。
このままBDやDVDにも採用されて定着してしまうことは許されないと思っているのですが・・・
ずっと以前から輸入DVDや原作を通して作品を追いかけてきた多くの人達は皆、同じ気持ちだと思います。

投稿: esme | 2010年7月21日 (水) 21時37分

■silver_copper様
もっと言うと、福田さんに決まるまで、二点三転ありました(笑)。最終的には、エイベックスの岩瀬Pのお手柄です。素晴らしいイベントでした。
僕は、「主役の2人のどちらか。それ以外は譲らない」と言い張っていたのです……これでも、舞台挨拶には(小額ですが)出資していましたからね。

■esme様
はじめまして。コメントいただけて、大変うれしく思っています。

私は、この作品に関しては、つい一昨日、原作本を買ったばかりの新参者で、劇場ではパンフすら買わなかったライトユーザーです。
それでも、「何か、おかしい」とひっかかったのです。

ショウゲートさんの態度は紳士的で、出来れば、拙宅の近くまで出向いてもいいとおっしゃるのですが、こちらから質問した立場上、私から希望して、本社へうかがうことになりました。
ただ、事の推移を知りたいだけですので、先方の不手際をあげつらう目的ではないことを、ご理解ください。事情は、たいへん複雑なようです。

邦題の件も、多くのファンの方のブログなど拝見して、存じておりました。是非とも、ファン・サイドの要望として、伝えたいと思います。
私個人としても、オリジナル版と同じ形で、ソフト化できないかとは思っております……ハリウッド版は、もうトレーラーも公開されており、そちらとの兼ね合いも、気になりますね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年7月22日 (木) 01時52分

ご丁寧なお返事、どうも有難うございました。

決して、もめ事を期待しているわけではありません。
この状況が少しでも好転することを心からお祈り致します。

投稿: esme | 2010年7月22日 (木) 21時17分

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