■6月のメモ「太客」■
まんだらけの批評系×資料系同人誌の担当さんが、POPをつくって下さいました。「なんだか良く分からないんだけどなんだか見逃せない情報がごった煮的に詰まってます!」 相変わらず、「その通り!」とヒザを打つ、名コピー。
中野ブロードウェイ4Fのマニア館のレジ前にて、販売中とのこと。憧れの、レジ前! ありがとうございます。
通販もありますので、よろしく。
ちなみに、石黒昇監督からは、プラモ恋愛小説「ハネダ模型店」を誉めていただきました。
「読後、不思議な透明感が残る」と仰っていただき、恐縮至極です。
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編集者が「原稿はやくて、助かってます」と、お酒をおごってくれた。
だけど、彼は終電前に帰っちゃったので、ちょっと早めに、一人でキャバクラへ。先週と同じ店、同じ指名。
彼女の年からいって、キャバ歴は数年ぐらいじゃないかと思う。他の客からも、指名されてた。この店は、手錬れが多いですね。
そして、私はヘルプの嬢にも、かならずドリンクをオーダーさせる。カラオケを歌いたいと言われたら、歌わせる。しかも、必ずラストまでいる。太客ですね。
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だからといって、俺が指名した嬢は、まったく、営業メールをしてこない。自分が気に入られている、という自覚と自信があるんだと思う。
あと、約束を守る。「この次は、ごはん食べて帰ろうよ」と言っていたのだが、閉店後、ちゃんと朝までやっている居酒屋へ、直行してくれた。
約束を守る……これはキャバクラという「ごっこ遊び」の中で、唯一、尊いルールなのではないだろうか。さて、その嬢があまりに何度も指名されるため、ヘルプの子が多くついた。そのうちのひとりと、なりゆきで手をつないだら、「私以外の子と、手えつないだら、ダメ!」
出ました。ヤキモチの「ふり」。3回しか会ってない客に、本気でヤキモチやくわけ、ないからな。でも、ここは、そういう「気分」に、お金を払う場所なんだよ。
だから、「キャバクラ嬢なんて、みんな、お金のために演技してるんだよ」と指摘されても、「完全にその通りだが、そこが面白い」としか答えようがない。
騙されるために、行くわけ。覚めた夢を、お金で買うんだよ。本物の夢じゃないよ。「これは夢なんだ」と分かっている夢。
業界用語で、キャバ嬢のことを「キャスト」って呼ぶんですよ。映画のキャストと同じこと。
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しかし、ひとつだけ気になることがある。
先週と同じ嬢を指名したはずだけど、なんか、先週とルックスが違ったような。髪も短かったし、もっと痩せてたと思うんだけど……。酔ってたから、間違って、別の嬢を指名したのかもしれない。
でも、そんなこと確認するのも、めんどうなわけ(笑)。だって、何もかもが、覚醒した夢なんだから。
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コメント
何かいいなあ〜...(*v.v)。
羨ましいとかではないんだけど...。
それより、同人誌よかったですね〜
レジ前!って気持ちいい(o^-^o)
投稿: ごんちゃん | 2010年6月12日 (土) 22時44分
■ごんちゃん様
だって今後、俺の人生の進路上に、20代の女性と知り合う機会なんて、絶対ないじゃん?
それが、数万円を払うだけで、仲良くお話しできるんだから、そりゃあ「いい」に決まってるよ。
……じゃなくて、嬢の立場が「いい」って意味か。
同人誌は、いろいろ挫折した時期につくったので、今になって認められて、よかったです。
投稿: 廣田恵介 | 2010年6月12日 (土) 23時12分
嬢の立場ではないです(笑)
自由な生き方は好きだけど...女の人は、「母性」が時には邪魔をする。
次に生れ変わったら、孤独でも自由な男性がいいです。
投稿: ごんちゃん | 2010年6月14日 (月) 13時29分
■ごんちゃん様
でも、それなりに生きる目標がないと、自由である意味はないと思うよ。
どんなに遊んでいても、理想とか哲学は持っていないと、いけない気がする。
投稿: 廣田恵介 | 2010年6月14日 (月) 14時43分