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2010年6月19日 (土)

■6月のメモ「自由」■

防府より、地元記者(ナ)さんが、上京。渋谷で3軒ハシゴした。
「おみやげです」といただいたのは、『マイマイ新子』関係の新聞記事をスクラップした同人誌100618_19260001「マイマイみらくるっ!!」 さすが、映画の完成前から、海外にまで足を伸ばして『新子』を追いつづけた生き証人。こういう人を、もっと大事にせねば。

同人誌をめくると、最初の記事は、平成19年3月3日。まだ、『新子』は「アニメ化予定」となっており、おそらく地元での第一報だったと思われる。
まだ、この映画の運命が決まる前の出来事が、詳細にレポートされている。

美しくリニューアルされた公式サイトを見ていると、「俺たち、やったよね? ちゃんと戦ったよね? 俺たちは、つまらないことなんか、しなかったよな?」という、『無敵超人ザンボット3』のセリフが、胸に去来する。

途切れかけた糸を、結び合わせるぐらいのことは、やってみせたはずだ。
僕は、同人誌のお礼に、吉祥寺版のチラシと新潟版のポストカードを、お渡しした。これらだって、自主制作なのだ。


今夜、(ナ)記者は、オールナイトの椅子に座っているはずである。
話によると、『ピアノの森』ではなく、『ホッタラケの島』を上映する予定もあったとか? それだったら、俺、行ったかも知れないのに(笑)。

それと、現在上映中の川越スカラ座さんでも、監督の舞台挨拶が決まり、原画と美術ボードの展示が、行なわれているそうで、そういうのが、僕にとっての『マイマイ新子と千年の魔法』です。細くて、長い糸なんです。


さて、またキャバクラ話で、恐縮です。
そろそろ自粛しようと思っていたのに、またもや、いつもの店で、いつもの嬢。

この嬢、やはり人気があるらしく、2度も指名がかかった。その間は、客が退屈しないよう、ヘルプの嬢がつくんだけど、その場つなぎの会話が、また楽しい。
「前に、ついたことありますよ」と、ヘルプの嬢が、俺を指差す。「へえ。どんな話をしたっけ?」 しかし、せっかく思い出してもらった話を、俺はまた忘れていく。こうして、すべてを真っ白にしていくのだ。


席に戻ってきた嬢が、「ねえ、カラオケ行こうよ」と言う。営業時間中だが、延長料をもらったから、店外で遊んで、そのまま帰っていいんだそうだ。
えーと、ようするに。「快適な空間で、お酒を飲ませる」のではなく、「きれいなお嬢さんとお話させてもらえる」部分にのみ、俺はお金を払っているわけね。ふぅん。

カラオケ屋で、嬢は2人分のビールを頼む。きっちり2本立てられた指のシルエットだけ、やけに鮮明に覚えている。
僕は、妻が車の中で聞いていた曲ばかり、選ぶ。「いい曲だなあ」と、嬢がいう。
結婚生活に未練はない。だけど、妻の好きだった曲を覚えている自分は、ちょっとカッコわるい。

「自由」とは、ただボーッとしているのではなく、積極的に何かを捨て去っていく行為なのだと思う。自由な状態にこそ、意志が必要なのだ。

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コメント

ぼくはオールナイトに行ったのですが、『ピアノの森』は昔自分でも出場した
ピアノコンクールを思い出させてくれたので大有りでした(笑)
アニメって凄く楽しいなあとマイマイ新子を見るたびに再認識させられていくようで。
タレントの声優も凄くいいものですね。

投稿: 北村 | 2010年6月20日 (日) 09時21分

川越スカラ座は6月26日11:30と13:45の回と、2回もやるようです(*^ー゚)bグッジョブ!!
http://twitter.com/maimai_shinko/status/16532509047

マイマイオールナイトはネットの生中継で観ました。中々、始まらないのでちょっと不安でしたね。ニコニコ生放送では千人ほど観ていましたので、結構効果はあったのではないでしょうか?

Minako"mooki"Obataさんの歌声がすごく印象的でした。会場で聴きたかったな。

片渕監督は五十回以上も舞台挨拶に行かれてるようですが、もしかして、次の宮崎国際映画祭へも…
但し、口蹄疫の問題がどうしてもまだあるため、厳しいですね。早くよくなるといいのですが。
http://www.bunkahonpo.or.jp/mff/

それと、こんなものを見つける
http://blog.canpan.info/eigasai/img/47/miyaniti.jpg

投稿: 山上 龍也 | 2010年6月20日 (日) 12時00分

■北村さま
北村さんとピアノ・コンクール……確かに、似合う!
『ピアノの森』声優陣では、福田麻由子が突出して、うまかったでしょ? 初見のとき、「やけに上手い子が出てるな」と感心したものです。

会場限定予約特典、ままゆのサイン入りポスターでしたっけ。ままゆ目当てでDVD予約する人は、どれぐらいいたんだろう?

■山上 龍也さま
新規ユーザー開拓という意味では、ニコニコ生中継が効果あるのか、かなり疑問ですね。
深夜の生中継は、飽くまでもファン・サービスだと思います……。

いきなり川越スカラ座で始まったことのほうが、僕には(いい意味で)疑問なので、来訪したさいに、聞いてみようかと思います。電話では、聞き忘れてしまったので。

>宮崎国際映画祭

イラストに描かれている新子と貴伊子が、とても可愛いですね。
この映画祭で、初めてご覧になる方も、いらっしゃるでしょう。

12~2月ごろは、どんな些細なニュースでも、嬉しかったものです。
あの手づくり感、こつこつ頑張る感がなくなってしまったのが、何とも……。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月20日 (日) 15時19分

ザンボットの最終2話を改めて見ちゃいましたよ。


なんかすげー懐かしい。


最後のセリフは、大山さんのアドリブで出た言葉だと、
以前なにかで読んだです。
ノッて勝平を演じてくれていたのかな。

いまだに染みる言葉ですね。

また、大山の起用は、ドンガラガッタ~虫プロ~富野を
思わせるところが、僕にはツボかなあ。

当時から思っていたことで、
宇宙太の声が、本来ヒーロー声の森功至だったりするのが
すごいよなーって。

ほれ、キャラ的、絵的にいっても古川登志夫じゃん、やっぱ。
でも、改めて見てもそうだったけど、
古川はやっぱ香月だし、宇宙太は森で正解だなー。


そして、たった3ヵ月前のことすら懐かしい。


季節の移ろいとともに気持ちも移ろうのかな。

行脚のあとには麦も生えないってか。

僕がたからものにしたかったものと、世間さまとでは、
どうやら随分違っていたようです。

その同人誌、是非今度見せて下さい。

その中にこそ、たからものがあるはずだから。

投稿: 前岡 和之 | 2010年6月20日 (日) 18時00分

■前岡 和之さま
通しで『ザンボット』見ていると、宇宙太の声、森さんから古川さんに代わっているときが、ありますよ。
数回ぐらいですけど、ちょっと「ありゃありゃ」となりました。

>季節の移ろいとともに気持ちも移ろうのかな。

僕は、「ああ、年度がかわったから、予算が下りるようになったのね」と(笑)

変な例えだけどさ、
『カナリア』って映画で、谷村美月が、お金がないからって、援交してるわけ。
着ている服もボロで、でも、だからこそ神々しい。

ところが、映画の後半になると、きれいな服を着せてもらって、ニコニコしている。
彼女自身は「最後に幸せになれて、良かったね」ってシナリオなんですよ。
でも、援交してまで生きのびるド根性は、どっか消えちゃったわけ。
服なんてボロでいいじゃん、俺は好きだよ……って気分だった。この9ヶ月ぐらい。

(ナ)記者の同人誌は、コピーだし手書きだし、公開のはるか前に出してるから売れるわけないし、でも、「これだ」と思ったよ。

今度会うとき、持っていきますよ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月20日 (日) 18時30分

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