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2010年6月27日 (日)

■川越紀行■

行って来た、川越スカラ座
100626_11550001映画館の外といい、中といい、とにかく手描きポップが多い。とても、読みきれない。こういうところが、単館は面白い。

とりあえず、お金を払って入場。巨大ポスターがちゃんと貼ってあるのを確認。感想ノートには、めちゃくちゃ上手い新子と貴伊子が、描いてあった。
廊下で次の上映を待っていると(上映中の音声が廊下まで聞こえてくる! この懐かしい感じ!)、エイベックスのO女史が現れた。近くの喫茶店で、監督たちが打ち合わせしているというので、特に用もないのに、くっついていく。

その喫茶店で、ようやく、メールでやりとりした番組編成の方と、お会いできたのだった。支配人の方ともご挨拶できたのだが、とにかく、単館を運営されている方たちは、明るくて元気。新潟も吉祥寺も、そうだった。

さて、その席で判明した美しい事実なのだが、川越での上映を実現させたのは、ボランティアで手伝いに来ている、日芸の学生なのだという。
『新子』を見たのは、昨年10月25日、日芸で行なわれたDLP試写だというから、僕も同席していた。確か、女性だと思ったけど、その学生が「上映しませんか」と働きかけたのだという。

……なんだか、『新子』はこういう話ばかりで、いろんな意味で、泣けてくるのである。配給会社の営業は、ちょっと見習ってほしいね。


さて、『新子』は26回目。場内は、お世辞にも客が多いとはいえないけど、なんかもう、これでいいんです。こんなレトロな映画館で、岩瀬プロデューサーと話していると、ひょっとしたら、ここが旅の終着点なのかな、と思えてくる。

早く来たおかげで、舞台挨拶を二度見ることが出来た。
二度目のほうで、監督が映画館の映写システムについて、話されていた。映写機がひとつしか稼動していない理由。新潟シネ・ウインドで見せていただいたけど、今の映画館は、何本かに分かれて搬入されてくるリールを、一本に繋げる。だから、映写技師に送る合図(画面の右上に出る小さな丸)が、最近の映画にはない。
映画館の雰囲気も手伝って、ちょっとノスタルジックな話題でありました。

上映の間、僕は、1950年代につくられたクラシックを見ているような、不思議な気分になった。何度も見ているせいもある。映画の舞台が50年代だから……と言ってしまえば、それっきりなのだが、古典的なエレガントさが、このフィルムには、ある。
それが、「10年後に見たい」という欲求の、正体なのかも知れない。

本日から、川越スカラ座では、来場者に缶バッジ(新座で配られたものと同じ)とポストカードが配布中だそうです。


川越を離れた後は、メイン・イベントである「新座での『新子』上映おつかれ会」。
100626_19170001新座で上映したのって、まだほんの一ヶ月前なんだなー。
(写真は、新座上映のためにつくられた資料をファイルしたもの)
会場は、「吉田類の酒場放浪記」に出てきそうな、庶民的な居酒屋でした。

ガンバ春雨さんが、『ゲド戦記』に関して、やけに高度な批評を展開していて、かなり驚きました。確か、『シュナの旅』をどうして引用したのか?とか、そんな話も出ていたような。
あと、お姉さんの飲みっぷりが、素晴らしかったです。

『新子』には、ドカン隊長はじめとして、アニメに関して濃い知識をもった人たちも関わっていたはずなのに、そういう話を、じかに話したことって、なかった。
とにかく、状況をどうにかできないか? どこと交渉すれば、何が出来るのか? 実務的な話が、9割。それがおそらく、僕と『新子』の思い出。

いま考えていることがあるけど、今回の経験が、その遠い動機になっていると思う。


明日は、ガイナックス取材。
立川の『宇宙ショー』の最終回には、間に合わなかった。さみしい日曜日の夜を、もっともっと、さみしく過ごしたい。

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コメント

>川越での上映を実現させたのは、ボランティアで手伝いに来ている、日芸の学生なのだという。

そうだったんですかあ〜。試写会の段階から....水面下で予備軍が無限大にいるんじゃないですかねえ〜。もうだれにも止められない...ははは。

>お姉さんの飲みっぷりが、素晴らしかったです。
廣田さんが帰っちゃったあと、モスバーガーでお茶してたんだけど、姉さん潰れてました(笑)私は、ガンバ春雨さんに励まされてました...参った参った(育児の苦悩についての)

投稿: ごんちゃん | 2010年6月27日 (日) 21時55分

■ごんちゃん様
映画館の、現場で働いている学生が、声を上げてくれたんだよ。
まだ上映している、という事実は本当にすごいな、と思って。
……というか、そういう話は、飲み会でしろよと。

>姉さん潰れてました(笑)

すごい勢いで飲んでたからね。
俺はあのあと、男のロマンを満喫して、朝帰りです。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月27日 (日) 23時41分

>……というか、そういう話は、飲み会でしろよと。
そうなんだけど、私も色々聞きたい事とかあっても、なぜかあの場になると楽し過ぎて忘れちゃう。いいんじゃないの?楽しければ何でも。

>男のロマンを満喫して、
私も負けずにカラオケしたよ!今度付き合ってね!男のロマンには付き合えないけど。覗いてみたい。

投稿: ごんちゃん | 2010年6月29日 (火) 03時01分

■ごんちゃん様
あの場では、みんなそれぞれ、有意義な話をしていたと思うけどね。
上映の苦労話はしても、映画本編の話は、なかなか落ち着いて、話す機会がなかったもんね。

>私も負けずにカラオケしたよ!

なんだ、それなら付き合ったのに。
男のロマンの話は……なかなか、同性にもわかってもらえないので、いずれ本にでもします。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月29日 (火) 03時13分

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