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2010年6月 3日 (木)

■6月のメモ「声優」■

『カラフル』で、宮崎あおい、麻生久美子、南明奈が、声優をつとめることになった。
T0008372……うーん。麻生久美子は、絶対いいと思う。というか、私は麻生の声が聞ける、というだけでモチベーションが上がった。

少なくとも、前二者は女優だから。絵であろうが実写であろうが、与えられた仕事を、的確にこなしてくれると信じている。
(余談だが、『カラフル』は中原俊が一度、実写映画化している)

しかし、さすがの私も、『みつばちハッチ』のキャスティングを見ると、「真面目にやってくれ」という気持ちになるな……。
これはもう、「お茶の間の気分を、そのまま引きずったまま、映画館へお越しください」というメッセージでしょう。素直に、チラシを見て「見よう」と決意した人間も、いるんだけどね。


でも、俳優やタレントを使ったことが理由で失敗したアニメって、何かあったかな?
(『ICE -アイス-』はね、あれはああいう作品だから。あれはあれで、いいんです)

1032例えば、『ホッタラケの島』は、綾瀬はるかの声で救われたような作品だと思う……いや、救われてないかも知れないけど、綾瀬の声が、見つづけるモチベーションにはなった。
(『ホッタラケ』については、いろいろ思うところあるので、そのうち書く)

『サマーウォーズ』なんて、カズマの声が谷村美月じゃなかったら……?と思うだけで、ゾッとするでしょ?

最初に、「タレント声優、結構いいな」と思ったのは『となりのトトロ』の糸井重里だった。『耳をすませば』の立花隆も、絶品だった。
記憶をたどっていくと、『王立宇宙軍』の森本レオ。あの呟くような声のトーンが、作品全体の基礎になっていたから、ベテラン声優が出てくると、むしろ違和感があったぐらい。その点、将軍役の内田稔は、グーだった。
若者向けアニメ映画の主人公に、森本レオを連れてくるというセンス。そこにシビれたから、『王立』以降、僕はタレント声優に好意的なんだと思う。

さらに遡ると、1980年の『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』で、森本レオは、ハン・ソロの声やってたんだよ。78年のドラマ編レコードでは、羽佐間道夫。
どちらにセンスを感じたかは、言うまでもないでしょう。アニメじゃなくて、「映画」が見たかったわけだから。

当然、『ダイ・ハード』の吹き替えは、村野武範派。


「タレント声優の起用は、単なる客引き」という主張は、「テレビと同じ感覚で、アニメが見たい」という欲求以上のものではないと思うから、あまり、正面から聞く気になれない。
だから、『マクロスF』の映画版に、グラビア・アイドルを出すのは、さすがに間違いなんだよ。

ただ、アニメというのは「映画」になった時点で、公共性を帯びる。マニアの占有物では、なくなると思う。社会に投げ出される、というかな。
そういう意味から、「映画」に「マニアのお約束」として、人気声優が出ることの方に、僕は違和感がある。


同人誌版「550 miles to the Future」、COMIC ZINさんの通販コーナーで紹介されてた。そのImgp2269うち、通販可能になるのでしょう
(通販可能になりました。よろしく)

文学フリマに出店したとき、「資料性博覧会」のパンフレットを頂戴した。次回開催が11月22日か。その時まで待って、残り20数冊を売り切ってもいい気がするし、申し込み用紙に記入して、流れるまま、委託販売してもらってもいいし……。

どちらにしても、早く終わらせないと、次へ進めない気がしている。
それと、抑圧がないと、エネルギーのあるものは、つくれない。


山下リオの数少ない映画出演作、ということで『MW-ムウ-』を借りてきた。
この直後に出た『RIZE UP』というのが、ほぼ主役級の扱いらしいので、そっちも探してみよう。

一人でもいいから、女優の仕事を追ってみると、結果的にいろいろな映画を見ることになるから、飽きないよ。

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コメント

『みつばちハッチ』は主役のハッチが齋藤彩夏というのが個人的に気になりますね。

学生だったので大地監督作品くらいにしか出なくてあんまり有名ではないと思うけど、なかなか天性のモノを持った声優だと思います。

投稿: zapo | 2010年6月 3日 (木) 11時31分

女優が声優をやったアニメでは個人的にはミチコとハッチンが良かったですね。
大後寿々花、坂井真紀は初回からもう素晴らしかったし主役の真木よう子は回を重ねるごとにキレが増してくる様が良かったです。
アニメファンからは何やかんや言われてたみたいですけど、演技がどう出てくるのかが読めないのは役者声優の魅力だと思います。
アニメ専属声優は良い意味でも悪い意味でも型にはまるというか安定しますからね。
だから花澤香菜のゼーガの頃の不安定さは非常に魅力的でした。もう二度と帰ってこないような儚さがありましたね。

投稿: noe | 2010年6月 3日 (木) 12時58分

■zapo様
齋藤彩夏は、『青の6号』で、子供なのに天才ソナー手という役柄でした。いま見ても、すごく上手いです。
だから、ハッチは、そんなに心配してません。人間の子供役がアヤカ・ウィルソンというのも、ちょっと楽しみです。しかし、それ以外が……。

■noe様
僕も『ミチコとハッチン』は、誰が声優をやるのか楽しみで、見ていたようなものです。
テレビで毎回、あのキャスティングにしたのは、もうマングローブの意地だったと思います。

>だから花澤香菜のゼーガの頃の不安定さは非常に魅力的でした。もう二度と帰ってこないような儚さがありましたね。

いま、『ゼーガ』総集編をやるとしたら、もう別の新人を起用したほうがいいとさえ、思います(笑)
花澤香菜、今は、どの役でも「他の声優さんで良かったんじゃないの」と思ってしまいますね……こればかりは、もうどうにもならないんでしょうね。

若手声優が型にはまってしまうのは、専門学校で、そういう教え方をしているのも一因だそうです。


投稿: 廣田恵介 | 2010年6月 3日 (木) 14時31分

俺あれかなあ。

俳優がアニメの声やってるのを最初に意識した作品って、

小学生の時リアルタイムで見てた
あしたのジョーかなあ。

あおい輝彦のジョーの声って唯一無二だもの。
当時まだ、アイドルの印象のあった彼を起用したのはすげえと思って見てたし、
後年、さらに段平って、西部警察のこの人だったのかーと、藤岡重慶を知って驚いた。
声優さんじゃなかったのねと。
で、意識して見直したり、そのうち2が始まって、
おお、やっぱ、この作品でこの二人を起用した人って天才!って思った。

最近(というか僕が)見た中では、
「茄子 アンダルシアの夏」
「スーツケースの渡り鳥」の大泉洋。
いや、彼があんなに上手いとは思わなかった。すげいイイ。
もっと声優やって欲しい。

投稿: 前岡 和之 | 2010年6月 3日 (木) 22時09分

■前岡 和之様
ひょっとして、問答無用で「タレント声優は使えない」と思っている人の方が、いまや少ないんだろうか?

僕は『あしたのジョー』は、アニメブームが本格化した頃の『ジョー2』からで、その時に「あおい輝彦って、犬神家に出てた人だ。なんで? 昔からそうなのか?」
でも、『ガンダム』の劇場版には、倍賞千恵子が出るし、「そういうキャスティングを考える大人って、賢いな」と肯定的でした。
主題歌が歌謡曲としてヒットするのも、好きなアニメが大人文化に受容されていくようで、ひたすら嬉しかった。

「ザ・ベストテン」に出てしまうと、もう友達もバカにできない。80年代って、そこが一番気持ちよかった、と思うんです。

>大泉洋

「もう、ルパンの声は大泉洋、次元は山寺宏一でいいじゃん!」って言ってましたもんね。
僕、原作を読んでいるときは、ペペの声なんて想像もつかなかったから、あのキャスティングも素晴らしいと思ったよ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月 3日 (木) 22時45分

森本レオのシロツグ、いいですね。
あの声で冒頭のモノローグが始まった瞬間に「オネアミス」という映画の本質にいきなり触れた気がしました。

若いアニメファンの子らが言う、「声優の上手・下手」というのはある種の型、加工品化された声優ボイスに収まっているか、外れているか、の事を指しているに過ぎないのではないかと、感じます。

投稿: べっちん | 2010年6月 4日 (金) 01時37分

■べっちん様
まさに、おっしゃる通りです。森本レオの声が、あの世界をつくっている。何でもないようなセリフでも、映画館で笑い声が起きていたのを、よく覚えています。

>ある種の型、加工品化された声優ボイス

それだけではない、と思いたいんですけどね。
どっかから、「オッサンたち分かってないよ」と目からウロコの声優論を聞きたいです。

僕だって、好きなキャラの声(特に女性声優)は覚えてしまうし、他のアニメに出ていると単純に嬉しいけど、「好き」以上の理由はないんですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年6月 4日 (金) 05時09分

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