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2010年4月25日 (日)

■くみたてひづる■

今夜も吉祥寺バウスシアターで、『マイマイ新子と千年の魔法』上映中!

11月21日の初日、一緒に『新子』を見てくれた小学校時代の友人が、各方面に召集をかけてくれた。なので、昨夜はプチ同窓会を兼ねての鑑賞。
初めて会う主婦のグループもいたけど、何人かは、泣いてらした。どうやら、「毎日顔を合わせている自分の子供」を思い出してしまうらしい。

ようするに、母親たちにとって、「子供」は、毎日向き合っている対象であって、ノスタルジアではないということ。

同窓生の中でも、一人の子(40を過ぎても、女の子は女の子)は、映画館から出ても、しばらく泣いていた。
「原作本も買う!」と、女性陣のほうがリアクションが熱い。

そして、劇場の入り口では、ドカン隊長が「MAG・ネット」のチラシを手配りしていた……どこまで働くんだ、この人は。
お客さんがいっぱいで、ちょっと席を探すのに苦労するぐらいの入りでした。


昨夜の入場特典は、「くみたてひづる」ポストカード。
100424_20570001作者の我流切紙人さんが、初めて『新子』をご覧に見えられた!
(組み立て方はリンク先にあり!)
ポストカードの紙の質感が、うまい具合に金魚っぽくなってますね。

ポストカードをデザインした前岡和之氏が、我流切紙人さんの存在を知り、「実は、こういう映画がありまして……」と連絡したところから、実現した企画でありました。
この「くみたてひづる」は、この後は新潟シネ・ウインドでしか、手に入りません。


昨夜は、本当にいろいろな方が見に来られていて、日芸時代の先輩である映像業界の方も。
上映後の飲み会で、小太郎じいさんの役割などについて、にこやかに分析してくれた。
いわく、ファンタジーへの入り口として機能していた小太郎じいさんは、リアルな事件が発生した時に、新子を助けられなかった。その時点で、小太郎じいさんの役割は終わり、映画の質さえ変化する、と。

さらに言うと、「新子が米をかつぐ夕方のシーンからが、この映画の第二部」とのこと。なるほど、なるほど。
だったら、新子の父ちゃんは冒頭のほうに出しておいて、ラストには要らなかったんじゃない?などなど、男性陣は議論。


まだ朝とは言い切れない、グレーの空のした、「また飲もうよ」と手をふって、皆と別れた。
人生は、つづく。

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コメント

昨日はお会いすることが出来て光栄で御座いました。
また、「マイマイ新子」という作品によってつながったこの度の御縁に感謝しております。
もしかしたら、廣田様も「千年の魔法」の使い手なのかもしれませんね・笑。

この度のような機会をいただきまして有難う御座います。

PS
私の勝手な感想で御座いますが、
新子ちゃんのお父さんが最後に登場した時には、小太郎じいさんからの絶妙なバトンタッチのように感じました。
同時に今後の新子ちゃんの行方も気にはなりましたが……きっと、新子ちゃんならば大丈夫でしょう♪

投稿: 我流切紙人 | 2010年4月25日 (日) 22時04分

■我流切紙人様
昨夜は、十分にお礼が申し上げられず、大変失礼しました。
しかし、丁寧に組み上げられた「ひづる」を間近に拝見し、お優しい人柄が感じられました。

仰るとおり、この度のことは、映画の取り持ってくれたご縁と感じております。
今後とも、どうかよろしくお願いもうしあげます。

>新子ちゃんのお父さんが最後に登場した時には、
>小太郎じいさんからの絶妙なバトンタッチのように感じました。

なるほど。新子のお父さんは家庭を養うため、滅多に帰れないほど忙しく働いていますからね。そういう大人が、最後に登場したことで、一種の安心感が生まれたのかも知れませんね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年4月25日 (日) 22時39分

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