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2010年3月22日 (月)

■映画が好きな優しいあなたへ■

北見在住の方が、シアターボイス用に『マイマイ新子と千年の魔法』チラシを作った。
20100321041031ブログでの掲載を申し出たら、「小さくしてください」との事だったが、字が読めないと意味がないので、クリックで拡大して、読んでみていただきたい。

「映画が好きな優しいあなたへ」などと言われると、優しくない僕でも、ちょっと読んでみようか、という気にさせられる。

何より、北見という地の空気を、呼吸してきた人のつくったチラシだ、と僕には感じられた。
町のスケールとか、空気感のようなものまで、伝わってくる気がする。
シアターボイスでの上映は、3/27から。


シアターボイスと北見市の詳しい様子を聞いてから、僕はなんだか、ひどく心ひかれてしまった。
当地の方には失礼かも知れないけど、さみしいのが、好きだからだと思う。

世の中は三連休だそうだけど、日曜の夜は、やはり、さみしい。
いつもは、煌々とライトに照らされて、子供たちがサッカーに興じているグラウンドも、日曜の夜だけは、真っ暗だ。
深夜まで営業しているはずの薬局も、シャッターを閉めている。ロータリーでバスを待つ客は、数えるほどしかいない。

人の少ない映画館が、好きだ。
立川シネマシティで『純喫茶磯辺』を見たときも、数名のお客さんしか、いなかった。
でも、たった3人でも、その3人は、確実に、その映画を見たわけだからね。そして、僕は『純喫茶磯辺』が傑作であることを、知っている。それだけは、確かなことなんだ。


『ギャラクティカ』は、いまや、僕にとってはスターバックの物語だ。
1彼女は、シーズン3で「向こう側で、また会おう」と言い残して、爆死した。

ところが、彼女は、無傷で帰還する。
ということは、われわれが見ているのは、スターバックの言う「向こう側」の世界なのではないだろうか?
「見えているものだけが、すべてではない。それが、あらゆる宗教の出発点だ」。これも、『ギャラクティカ』の中のセリフだったと思う。

スターバックは、人型サイロンのレオーベンを、殴り殺そうとする。ところが、彼が転生できないと知るや、殴ることが出来なくなってしまう。
そんな彼女の繊細さ、心の痛みに、僕は心ひかれる。

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コメント

ホントに素敵なチラシです・・・作られた方の人柄が透き通って見える様な素晴らしさが。うちも、自分の手描きをなんとか物にしようと奮闘中、宝塚の次の機会があればそのとき生かせれば・・・ と思っているのですが。

おかしな言い方かもしれませんが、公開されたその街全てに昭和30年に生きてたそれぞれ違う新子が居る。そんな風に感じる事がよくあります。それがマイマイ新子という映画の普遍的な魅力なんだと思います。

もっとも、大阪の新子はホントに中山千夏さん声の新子かもしれませんが(笑)

投稿: Miya-P | 2010年3月22日 (月) 00時51分

■Miya-P様
このチラシを作成された方も、当初は手描きにトライ、「アングラ演劇のチラシの出来損ない」が大量に出来てしまったそうです(笑)

>それぞれ違う新子が居る

僕も、似たようなことを感じます。
前に、70代ぐらいの老夫婦の方たちを見かけたんですが、どんな風に見ていたのかなあ、と気になります。

祖母が、『未来少年コナン』を「話は分からないけど、とにかく可愛い」と言って見ていたことを、不意に思い出しました。
30年前のことですね。

だから、「アニメ」って、若者のものだけじゃないんですよね……って、話がそれて、すみません。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月22日 (月) 01時09分

>未来少年コナン
>30年前のことですね。
>「アニメ」って、若者のものだけじゃないんですよ

新子のキャラデザに地味、今風じゃない、古くさいと言ってるのを時折見かけますが、馬鹿言ってんじゃないよ、とね。
絵的には新子に通じるコナンも、当時の人気アニメの最新のキャラデザの中で既に古臭い、地味と言われた物です。
で、30年後の今、普通にまだ多くの人が見て、古臭い絵と言われているのはどっちかは言うまでもありません。
あらゆる世代の人に魅力的で「可愛い」と受け入れられ何年経っても普通に見る事の出来る作品のキャラクターデザインというのはそういうものなのですよね。

投稿: Miya-P | 2010年3月22日 (月) 08時21分

■Miya-P様
マニアではない人たちが、普通にアニメを見られる環境って、出来ないもんかなーと思ってます。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月22日 (月) 16時16分

子供や家族で観られるべきアニメが深夜に追いやられてる状況さえ改善できたらちょっとは良い流れになってくると思うんですけどね。
とは言っても子供向けにする必要はないと思うんですよ。今だって充分子供向け多いし、ちょっとくらい難しくてもいいじゃんと思うんですけどね。
そういうのは金銭面やらなんやらで難しいのかな。
視聴率にあえぐ放送局が大胆な策に出てくれたら面白いことになりそうなんですが。

はなまる幼稚園に夢中になってるのが青少年やオッサン達だけというのはどう考えても不健全です(笑)
ハートキャッチプリキュアなんかは全ての層を取り込んでて非常に健全です。というか凄い(笑)

投稿: まの | 2010年3月22日 (月) 17時37分

■まの様
私自身が偏った人間なので、なかなか正論が吐けないのですが……『ナウシカ』のテレビ放送は、通常なら日曜祭日の午前中だったところ、21時にしたわけですね。
それで、知名度が上がったんですが、当初は「アニメは、子供の見られる時間帯にやって欲しい」と、クレームも来たそうです。
どっちが正しいのか、ちょっと今の私には、分からない(笑)

若者向きに、深夜帯のアニメがあっても、もちろん構わないとは思います。
でも何か、どこかでボタンを掛け違えたまま、何十年か経過してしまったんじゃないか、という気がしてならないのです。

『エヴァ』って、18時から放映していたんですよね。「子供の頃、見てました」という若い人に会うと、すごいことだったんだな、と思います。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月23日 (火) 16時05分

そうですね。深夜だから面白かったり深夜だから守られてる作品も相当多いと思います。
くだらない苦情で作品や作り手が傷つけられるのも嫌ですしね。
う~ん、難しい問題です(笑)
例えば文化庁メディア芸術祭で賞をとってるようなTVアニメ作品が知られてるかと言えばやっぱ知られてないんですよねぇ。
典型的(?)な深夜アニメの「グレンラガン」は日曜の朝で小さい子供も夢中になってましたし商業的にも大成功。かたや家族団欒にはもってこいの「かみちゅ」はアニメファン以外ほとんどの人は知らない。
こういうのを目の当たりにするとやっぱ勿体ないなーと思っちゃいます。
名探偵コナンよりカードバトルより教養に良い物いくらでもあるんだぞ、と(笑)

何よりも商業優先なのは当たり前かもしれませんがやっぱり寂しいです。
これはマイマイの現状にも通じる話かもですね。

投稿: まの | 2010年3月23日 (火) 17時57分

■まの様
ある人から聞いたのですが、子供と見に行けるアニメ映画が、プリキュアとポケモンしかない……と。
僕は子供はいませんが、確かに寂しく思います。

以前、テレ東に取材したときも、「今年はポケモンに過去の記録を塗り返してほしい」と聞きましたし、ビジネスとして確立してるんでしょうね。それで邦画全体が、景気いいんですから、責められないですよ。
「マクドナルドのハンバーガーを食べるな」と言えないのと、何だか似ています。

ちょっと話は変わりますが、『カウボーイ ビバップ』も夕方放映でした。しかし、地上波ではセリフや場面が、あちこち、切られていたんですね。局によって、考査の基準が違うんです。
だから、みんなが足並みそろえず、雑草のように好き放題やっている現状が、ある種の強さを生んでいるのは、確かでしょうね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月23日 (火) 19時18分

> しかし、地上波ではセリフや場面が、あちこち、切られていたんですね。局によって、考査の基準が違うんです。

へぇ~。
DVD化で古い作品のセリフが問題になるのはよく聞く話だったけど、
局によって基準が違う→放映時に切られるってのは初めて知りました。
勉強になった。

投稿: かみぃ@未完の映画評 | 2010年3月24日 (水) 10時49分

>かみぃさん

こういうこと書くとオタク丸出しですが、以前「もえたん」と言う確信犯的萌えアニメがありました。
魔法少女の変身シーンでお約束の全裸になるわけですね。その時の局ごとの自主規制度合いが、編集どころか、作画レベルで別ヴァージョンがあって、動画サイトで比較されたりして、一部で話題になったことがありました。

投稿: zapo | 2010年3月24日 (水) 11時46分

■かみぃ@未完の映画評さま
『カウボーイ ビバップ』は、WOWOWでは、ノーカット放映されました。
当時は、「ポケモン事件」の影響が残っていて、テレ東もナーバスになっていたのでしょうね。

■zapo様
横レスになりますが、あれは、DVDを売るためなんじゃないですか? 僕が見たやつは、どのバージョンだったんだろう……。
ちなみに、『ビバップ』のころはVHSの時代で、DVD化されたのは、かなり後になってからでした。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月24日 (水) 15時22分

DVD売るために放映時自粛はよくあるけど、あれは名古屋版では自粛無かったのが謎です。しかも大阪版はエフェクトまで入って完全に見せないと言う意志があった対し、関東はその中間あたりでその時々によって違うと言う、ホントに地域によって違う対応。結果論では話題性で釣ってるようにも見えますが、最初はお互いの地域をネタかコラージュと思って信じてなかったという面白い事にもなってました。

投稿: zapo | 2010年3月24日 (水) 16時04分

■zapo様
僕は「こういうアニメで癒される人がいるんなら、別にいいんじゃね?」ぐらいに思って見ていたんですけど、自粛を話題性につなげるのも何か、エロ本にビニールかけるような(例が古くて、すみません。1960年代生まれです)。

ようは、「誰に見せたいのか」ということだと思うんですよ。
子供が見るかも知れない時間帯だから、刺激的なシーンはやめておこう、というのは分かります。テレビも公器ですからね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年3月24日 (水) 17時43分

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