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2010年3月31日 (水)

■3月のメモ「マイマイにいがたクラブ」■

二駅ほど先まで行かないと、デイリーヤマザキの店舗がない。原稿が一段落した後だったので、ちょっと足をのばしてみた。
100331_15430002
無論、『アクビガール』のキャンペーン・グッズを手に入れるためなのだが、ランチボックスは二種とも品切れ。写真のランチバッグしか残ってなかった。

このピンク色、どっかで……と思ったら、ああ……マイマイ・エコバッグじゃないか(笑)。
でも、作りは、マイマイ・エコバッグの斜め下を行ってるよなあ……イラストを「ペッ」と貼り付けただけだもんな。ようするに、「デザインされてない」んだ。

でも、ランチボックスが、二種とも品切れってことは、そこそこ『アクビガール』も人気あるって証拠だよね。
100328_20570001左のポストカードは、TAFに置いてあったものだけど、みんな奪い合うようにして、持っていってたからね。

常に、何かしら露出しつづけることで、『アクビガール』は、息の長いキャラクターになりつつある。
こういうグッズは、普通に女の子が欲しがる光景が美しいのであって、僕みたいなマニアは、末席に加わらせてもらっている、という姿勢でいたい。

僕がこのアニメに対してできることは、何か他にあるはずだ。


「文学フリマ」の、出店費用を振り込んできた。
5月23日。さすがに、その頃には、ヒマになってるだろ……。
売るのは、まず、同人誌版『550 miles to the Future』、一冊500円。

私は、自分のことばかりだ。何かが欠けている。例えば、他人にたいする愛情とか。
最近、友人の恋愛話を聞いていて思ったが、どうやら、私はマトモな恋愛ひとつ、して来なかったようだ。

「この人だ」という相手に出会うと、まるで、自分が生まれたとき、なくしてしまった体の一部と再会したように、感じる。
ところが、形勢不利と見るや、もっともらしい理由をつけて、逃げ帰ってきた。
初恋の相手からも。結婚した相手からも。

しかし、責めないでほしい。どうせ、ロクな死に方をしないのだから。


『マイマイ新子と千年の魔法』を上映してくださる、新潟シネ・ウインドさん。
3週間分のタイムテーブルは、下記のとおり。

5月1日(土)~7日(金) 15:00~16:45
5月8日(土)~14日(金) 14:15~16:00/20:00~21:45
(ただし5月9日(日)は20:00~の上映ナシ)
5月15日(土)~21日(金) 17:05~18:50

主催は「マイマイにいがたクラブ」という、ちょっと西尾維新なネーミングの事業体。
201003_27_72_f0034372_14192326同館発行の「月刊ウインド」の表紙も、『新子』になる予定だそうです。それはちょっと、レアかも知れない。
「マイマイにいがたクラブ」、えらく『新子』に力を入れているので、「ちょっと遠いな」という方も、何卒よろしくお願いします。

シネプレックス新座の件もそうだけど、映画はヤドカリなんだよね。
身の丈にあった、自分の居場所を探して、渡り歩く。で、『新子』は、「だいたい、この大きさ」っていう場所を、探し当てたような気がしてます。半年、かけてね。

渋谷で上映できただけでも、驚異ですよ。
ガンバ春雨さんが、2度も見に行ったそうで、それだけで、何だか嬉しかったり(彼女は面白いです)。
アンジェリカ最終日(4/2)、私はメガミマガジン編集部で、打ち合わせしていると思うけど……。

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2010年3月30日 (火)

■3月のメモ「優しい気持ち」■

石黒昇監督の最新作『パッテンライ!! 南の島の水ものがたり』が、監督の舞台挨拶つきで、上映されます。
Hakusyu4/1(木)、板橋区立文化会館にて。14時~/17時30分~
一般800円、高校生以下500円。
舞台挨拶は、二回とも上映後にあります。

石黒監督のお元気な姿も見たいし、シメキリのばしてもらって、行ってきます。
お時間のある方は、ぜひどうぞ。


本日で、『MAG・ネット』収録終了。
新宿ピカデリーで、スタッフさんと待ち合わせていたら、福田麻由子さんのサインが……すげえ地味(笑)。
100329_13530001『マイマイ新子』初日の時のだよね、きっと。
(ちなみに、近くにおそろしく目立つ、ド派手なトッピングをされたクリーム・パフェみたいなサインがあり、よく見たら仲里依紗のものだった)

収録中、喋っていて思ったのは、私が語れるのは、昨年9月の試写会の頃~12月のマイマイ・ナイトまで。
それ以降は、状況が拡散していったし、私も失態を演じた。
署名のコメント欄の、皆さんの言葉が、今になって胸に突き刺さる。ぐさ、ぐさ。

明日以降は、クロス・トークの収録ということで、場所もキャスティングもバッチリ。『新子』ファンにとっては、すごく面白いトークになりそうです。


さて、最近は『新子』ママさんの話題が多いが、たまには、パパさんの話を。
去年の暮れ、マイマイ・ナイトで初めて『新子』を見たパパさんが、大学生の息子さん、小100319_11560001学生の娘さん、奥さんを連れて、シネマ・アンジェリカに、2回目を見に行かれたという。

阿佐ヶ谷で見て以来、ずーっと、家族に見せたかったんだって。息子さんも娘さんも奥さんも、大絶賛してくれて、「誘った私が幸せな気持ちになれました」と……。

最近、涙もろくて、いかん。
俺には家族がいないから、余計に嬉しいのかも知れない。
Yさん、良かったじゃないですか。また、飲みましょう。


ちょっと、急ぎの仕事を頼んでいた人から、完成データが届いた。
「優しい気持ちになって、つくりました」と書かれていた。
正直、この前段階のデザインには、どこか、トンがった空気があった。今回は、あちこちに「見る人を楽しませよう」という仕掛けが、いっぱい入れてあるのだ。

最近、やっぱり、涙もろい。
昔からCharaが大好きで、最近もずっと聴いていたんだけど、『やさしい気持ち』が頭を駆けめぐったことは、言うまでもない。
「無邪気な心で 私を笑顔へ みちびいてほしいの」――

これから、版元チェックだ。どうデザインが変わるかは、分からない。
私は、ときどきキャバクラで安売りする程度だが、人生にも仕事にも、優しさが必要だ。

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2010年3月28日 (日)

■3月のメモ「TAF」■

昨日は、東京国際アニメフェスティバル、取材でした。
僕はもともと、業界に1~2人ぐらいしか知り合いがいないのだけど、何人か、覚えてくださった方がいて。サンライズにいた頃の、上司とかね。あいかわらず、俺はあのオッサン、好きだなあ。


取材の前、いの一番に駆けつけたのは、『アクビガール』ブースですよ。
100327_11350001_2 吉田すずか先生に、「そろそろDVDを……」と言うつもりだったけど、いらっしゃらなかった。初対面でそんなこと言われても、困るか(笑)。
4/4まで、ヤマザキ春のお菓子フェアで、『アクビガール』のランチボックスがもらえるのか。明日、デイリーヤマザキ、行こう。

何年も前のアニメなのに、こうしてキャンペーンに使ってもらえて、僕は、それだけで嬉しい。


何年も前のアニメといえば、昨日の目的は『ゼーガペイン』取材です。
トークイベントも、かぶりつきのプレス席で見られた。最前列で、ICレコーダーを構えていたハゲが、私です。
Zega01_05もうね。4年間を耐えたファンたちは、ここまで一糸乱れぬチームワークを見せるのか、と。
オタク・イベント特有の、先を争う自己最優先な利己的ムードが、まったくない。ちゃんとギャグがあれば笑い、声優さんが寸劇してくれたら、拍手して……良かったです。
僕みたいな仕事だと、「ファンの一人」になり切っちゃいけない部分が、あるんだけどね。

これぐらいは書いていいと思うけど、控え室で、下田正美監督と幡池裕行さんに、お話をうかがっていたら、関連各社が、耳そばだててるわけですよ。
担当者全員、無言の熱気を発している。
その一体感たるや、もう……だって、作品によっては、「ライター=アルバイトの宣伝要員」みたいな扱いですよ? 違いましたね、『ゼーガ』は。担当者みんなで、盛り上げたいんだって熱気が……やばい、涙が出てきた。
僕はこの人たち、大好きです。

来月末、「アニメージュオリジナル Vol.7」、モノクロ4ページだけど、お蔵だし資料も初掲載。私が『ゼーガ』を、ただですますはずがない。特濃記事で、お届けします。


一観客として来場していた人からメールで呼び出されて、山口県フィルム・コミッションのブースへ。
100327_12250001グッズ配るんでしたっけ。僕が行った時間、まだ配ってなかった。
この、「えーと、来年あたり公開ですか?」的な地味さも、また『新子』らしいのかなと。「盛り上げるつもり、ないんですか?」と、ちょっと前の僕なら、怒ったろうな。
紙飛行機に乗った、パイロット新子は好きなので、それだけパチリ。

大丈夫ですよ。今日も、まったくアニメに興味ない知り合いを、映画館に連れていった人がいたと聞くし、大丈夫。少しずつ、広げていけばね。

前にも書いたとおり、DVDについては、まだTAFでは発表する段階ではない。かなり前に「TAFで発表するかも」って話もあったんですけど、やっぱり、間に合わなかったですね。
でも、製作委員会も遊んでいるわけじゃないんだ、と伝えておきたいです。じりじりと、前へ進んでいる感じです。

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2010年3月27日 (土)

■You did it■

いやー、すんません。
「無理だった場合のことも、考えておきな」と言いたくて、でも結果が出るまでは、それを我慢していました。言わなくて、良かった。言う必要も、なかった。

新座ママさん会が、シネプレックス新座での『マイマイ新子と千年の魔法』の上映を、決定させてしまった! 主婦の声に、シネコンが動いた!
しかも、ちゃんと昼間! 何しろ、母子向けだからな! 去年の公開時のコンセプトに戻りましたよ、この映画!! ミラクル!

愚かにも、「もし仮に決まったら、お祝いに見に行かないとなあ」と考えていたのだが、俺1003_5_00074のような、独身のオッサン(しかもキモヲタ)が行く必要、ないんだよな(笑)。
彼女たちは、「自分のような子持ちの主婦のために」って始めたわけだから……。
夜中に、ガンバ春雨さんからのメールで知らされたんだけど、俺は、別に何もしてないよ! カメラの前でボロ泣きしたとは聞いたよ。それは、テレビで、ちゃんと見させてもらうぜ。

良かったね、おめでとう。
この作品では、いろいろな思いを、してきた。しかし、これでチャラだ。おめでとう。

あと、角川シネプレックスさん。見直しました。


興奮さめやらないが、『ナチュン』第6巻、やっと買えた。
100326_22590001上井草の喫茶店で、カバンから出してみたら、「堂々完結!!」って、えっ? そうなのか……。

最終巻は冗長で、読みづらかった。でも、だから何だ。
十分に、楽しませてもらったよ。
第1巻での、沖縄でのオッサンとの憂鬱な日々、第3巻での深海奴隷労働の過酷さ……ちゃんと、異種体験させてもらったよ。
ヒロインはエロかったし、オッサンは汗臭いし、海は不気味で美しかった。
大丈夫、ちゃんと面白かった!

文化人類学者の描いた、この奇妙な漫画を、これから先、何人が読むことになるんだろう。
好きな作品の、十年後や二十年後、あるいは僕の死んだ後のことを、考える。


手をつなぐだけで、いいんじゃないのか、と思う。
恋愛の話だ。幸か不幸か、僕の話じゃない。
結局さ、相手の趣味とか、人生観とか、いろいろ勘案して、「この人でいいや」って決めるわけだろ? そう思うのも、思われるのも、イヤだ。

恋愛って、社会的行為。相手との共同作業。周囲からの承認なくして、つづけられない。
けど、幸せな瞬間って、何だ? 週に一度、手をつないで散歩するだけじゃ、いけないのか。たがいの体温を感じるだけで、それを恋愛と呼んではいけいなのか……って、先日のキャバクラでのことが、よっぽど気に入ったんだな、俺。
まあ、笑いたくば、笑ってくれたまえ。

でも、そう思うよ。恋愛って、社会的認知じゃん。プライドじゃん。この歳になると、特にそうだ。そのつまらなさをね、革命したい。私は。


本日は、TAFで『ゼーガペイン』イベント取材、イベント後も取材。
その後、アニメージュ編集部で、ひたすらスキャン作業。何時に帰れることやら。

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2010年3月26日 (金)

■3月のメモ「風に吹かれよ」■

お知り合いの出演している演劇へ、行って来た。
開演前、お嬢さん方が、千円のパンフレットを笑顔で売り歩くので、優しい僕は、つい買ってしまったではないか。
肝心のお芝居の中身については、ノーコメント。


20代の頃は、毎週のように、駒場アゴラ劇場へ通っていた。
劇団ツベルクリンの『Lesson』に衝撃を受け、友達を誘って、二度見に行った。
次の公演も、シュールな笑いと抽象的なモノローグが美しく、脳の裏口を、ノックされたような気分だった。

ところが、三度目に見た舞台が、あまりよろしくない。何だか、大衆的なお芝居になってしまった。それ以来、ふっつり興味が失せてしまったのだ。
ひょっとすると、それは劇団が「大きくなった」ということなのかも、知れない。


最近は、何らかお誘いがあった場合のみ、知らない劇団の公演でも、出かけるようにしている。
でも、券の売り方って、これでいいのかな? ノルマが決まっていて、お知り合いに一枚でも多く買ってもらって……付き合いで来てくれる人たちは、「本当のお客様」なのだろうか?

ひどい場合には、もう劇団と観客の間にコミュニティが出来ていて、最初から常連さんが「キャーッ!」って、騒いじゃう。俳優が何を言っても、ウケる。
一応さ、お金をもらって、作品を見せてるわけでしょ? 常連で客席うめて、「満席、ありがとうございます!」って、それ間違ってない?


ところが、ある人に言わせると、彼らは、それでいいんだそうです。客席と一緒になって、ワイワイ騒いで、役者と客とで、お食事会やったり、そういう「娯楽」なんだそうです。

そういうのが楽しい人には、スマン。
でも、そこには、風が吹いてないよ。荒野に、たった一人で立てるだけの力が、そこにはない。
風にさらされていないモノは、俳優でもなければ、作品でもない。
ただの、なれあい。


『ギャラクティカ』シーズン4は、デミトリアス号反乱の話。
スターバックが「私のためではなく、船団のために、地球を探す」と怒鳴るシーンで、またしても泣く。
Nup_107039_0171険しい道ばかり選ぶスターバックの姿に、魂をゆさぶられる。

本当は、「一度信じると決めたら、何が起きようとも、信じつづけるのよ」という、アテナの姉妹たちへの叱咤に、学ぶところが大きいとは思う。
つまり、アテナの生き方には、社会性がある。
彼女に比べると、スターバックは無手勝流、やぶれかぶれの芸術家だ。
アテナには、夫も子もあるが、スターバックは天涯孤独だ。バツイチだし(笑)。
これで、親近感が、わかないはずがない。


明日27日より、『マイマイ新子と千年の魔法』が、2箇所で上映される。
北見のシアターボイス。シネコンであるミッドランドシネマ名古屋空港
渋谷も、宝塚も、まだまだ頑張っている。一人でも多く、「本当のお客様」を迎えられますように。

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2010年3月24日 (水)

■長く険しい航路■

モデルグラフィックス 5月号 発売中
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●メビウスモデル「バイパーMk-Ⅱ」レビュー
レビューというか、実際にキットを手にしてみて、『ギャラクティカ』の何がすごいのか、語ってください……という、小さな記事です。
肩書きが「ギャラクティカ伝道師」になっていると思うけど、それは編集が「いいですよね、それでも?」と言うので。
構わないさ。また、飲みに付き合ってくれるんなら。


じゃあ、伝道師らしく、日本テレビで放映中の『ギャラクティカ』シーズン2の話でも。

船団に帰還したスターバックが、寂しそうに、アンダースから貰ったボールで遊んでいTv_bsg02_t2206_0012るシーンで、号泣した。感情移入しすぎ。
そのあと、アポロにボールをとられて、あきらめたように「……あげる」。
本当は、彼女には、言いたいことが山ほどあるというのに。

なぜ、僕たちは、いつもそうなんだ、と思う。
良いことをしてきたはずなのに、どうして、誰もがさみしい思いをしなくちゃ、いけないんだ。
『ギャラクティカ』を、そんな感傷的なドラマとして見ているのは、僕だけかも知れないけど。

この第6話のラスト、「船団をひとつに戻す」というアダマ艦長の頼もしい一言は、とても気に入っている。


僕は、人生を長く険しい航路だと、思っている。
時おり、風が凪ぐのを待っている。ごくまれにだが、この世界が自分の味方をしてくれている、と思える瞬間が、あるものだ。本当に、数年に一度のことだけど。

ほとんどの日々は、横殴りの雨風だ。
不幸とは思わない。後悔もしない。とにかく、世界というやつは、無関心で無表情で、もう僕は腹すら立たない。そういうもんなんだ、とでも思うしかない。


たまたま、家の近くまで立ち寄ってくれた方が、『マイマイ新子』のグッズをくださった。あまり公にしない方がいいようなので、周りの人に配ってみようかと思う。
何しろ、こんな雨の中、届けてくれたのだから……。

新座のママさん会も、地道に動いている
彼女たちのファイトを思うと、まだ生きていよう、と思える。
別れたはずの恋人と、『新子』を見に行った人もいる、と聞く。いい話だ。

作品に役割があるとしたら、それは、たったひとつ。人を救うことだ。

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2010年3月23日 (火)

■時には、一人でキャバクラへ■

「最近、キャバクラは?」と聞かれることも、めっきり少なくなった。行くとしても、必ず友達か編集者と、2人。常に2人。シスの暗黒卿。

同じ数万円を払っても、会話も弾まず、アフターには誘いきれず、気まずい沈黙のまま、朝を迎えることもある。キャバ通いは、当たり外れが大きい。
ようするに、ここのところ、負けが込んでいたのだ。ところが、昨夜は、ひさびさの一人キャバで、勝った。元はとった、と思う。

ルールで、座っている間、手をつないでくれる店が、一軒だけあった。あと、ヒザの上に手を置くとか。でも、少ないよね。座る前、一度だけ握手してくれる、というのは何軒かあった。
笑ったときに、ヒザを叩く。これは、上手い。一気に親密度が増す(ように感じさせる、嬢のテクニック)。

ところが、昨夜は、「髪をなでて欲しい」「手を握っていて欲しい」「肩、抱いてて欲しい」ですよ。
でも、ボディタッチを売りにしたお店じゃないよ。一人の嬢だけ、やたら、触ってほしがる。これでは、指名するしかないじゃありませんか。眠かったけど、閉店までいたよ。
「髪のさわり方が、優しい」と言われたのは、おそらく人生史上、初ですよ。
だって、うっかり手を離すと、「ダメッ」って、自分から握ってくるんだよ? 「肩、抱いてくれないの?」って、うっわーうらやましいぞ、俺! 向かいの席の客は、こんないいこと、させてもらってないよ? 同じ金額払ってるのに。


改めて、思う。
キャバクラって、恋人気分を売るお店だ。客は、何を持って帰るわけでもない(せいぜい、嬢の名刺ぐらいだ)。手ぶらで帰ってきたのに、満足。これは、映画に似た商売だ。
「しょせん、キャバ嬢なんて金だろ? ぜんぶ演技だろ?」という人。あなたの人生は、つまらんね。恋愛映画を見ても、A-10神経が刺激されない人だね。
間違っている方が、幸せな場合もある。だとすれば、俺は、間違いつづけることにしよう。

ここ数日のイライラを、嬢といる間は忘れられて、翌日から頭を切り替えられる。
モテモテで困っているはずの友人が、「廣田さんは、この世に女神がいると思ってるでしょ? いませんよ、そんなもの」と寂しそうに言っていた。君にこそ、昨夜のような思いを、させてあげたかったよ。
体に残る香水のかおりで目覚める朝の、その一滴の幸せを。


稲垣足穂が「詩は歴史に対して垂直に立つ」って言うてる。俺はこれは恋愛についても言えてると思うんや。一瞬しかね、成立しない。その瞬間は非日常で、まさに天空の一番上へ昇っていく。(中島らも)

何事も、永遠に続きやしないのだ。しかし、そんなことは、嘆くには値しない。

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2010年3月22日 (月)

■映画が好きな優しいあなたへ■

北見在住の方が、シアターボイス用に『マイマイ新子と千年の魔法』チラシを作った。
20100321041031ブログでの掲載を申し出たら、「小さくしてください」との事だったが、字が読めないと意味がないので、クリックで拡大して、読んでみていただきたい。

「映画が好きな優しいあなたへ」などと言われると、優しくない僕でも、ちょっと読んでみようか、という気にさせられる。

何より、北見という地の空気を、呼吸してきた人のつくったチラシだ、と僕には感じられた。
町のスケールとか、空気感のようなものまで、伝わってくる気がする。
シアターボイスでの上映は、3/27から。


シアターボイスと北見市の詳しい様子を聞いてから、僕はなんだか、ひどく心ひかれてしまった。
当地の方には失礼かも知れないけど、さみしいのが、好きだからだと思う。

世の中は三連休だそうだけど、日曜の夜は、やはり、さみしい。
いつもは、煌々とライトに照らされて、子供たちがサッカーに興じているグラウンドも、日曜の夜だけは、真っ暗だ。
深夜まで営業しているはずの薬局も、シャッターを閉めている。ロータリーでバスを待つ客は、数えるほどしかいない。

人の少ない映画館が、好きだ。
立川シネマシティで『純喫茶磯辺』を見たときも、数名のお客さんしか、いなかった。
でも、たった3人でも、その3人は、確実に、その映画を見たわけだからね。そして、僕は『純喫茶磯辺』が傑作であることを、知っている。それだけは、確かなことなんだ。


『ギャラクティカ』は、いまや、僕にとってはスターバックの物語だ。
1彼女は、シーズン3で「向こう側で、また会おう」と言い残して、爆死した。

ところが、彼女は、無傷で帰還する。
ということは、われわれが見ているのは、スターバックの言う「向こう側」の世界なのではないだろうか?
「見えているものだけが、すべてではない。それが、あらゆる宗教の出発点だ」。これも、『ギャラクティカ』の中のセリフだったと思う。

スターバックは、人型サイロンのレオーベンを、殴り殺そうとする。ところが、彼が転生できないと知るや、殴ることが出来なくなってしまう。
そんな彼女の繊細さ、心の痛みに、僕は心ひかれる。

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2010年3月20日 (土)

■3月のメモ「シングル10枚」■

オーパーツ&超古代ミステリー 発売中
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●ナスカの地上絵
言うまでもないが、ナスカの地上絵のことなんて、何も知らない。こういうのは、山と渡される資料を読んで、文字数に合わせて、書くのだ。
それが何で僕のところに来るかっていうと、「だって、廣田さん、書くの早いじゃない」と、それだけ(笑)。

それは、能力を見込んでくれてるわけだから、大歓迎だよ。
たいてい、俺と付き合いの長い編集者は、「廣田の原稿は早い」という理由で、依頼してくる。
その代わり、「あの時、助けてやったじゃん!」と、こちらが企画を持ち込んでも、ほとんど聞いてくれない(笑)。それでも、いいと思っている。
そもそもね、「アニメが好きだから、アニメの記事しか書かない」というのは、「仕事」じゃないんですよ。


『マイマイ新子と千年の魔法』、佐賀シアター・シエマは大盛況だったそうで。
寡黙でハンサムな松尾P、里帰りだったんだねー。こういう話が、私は好きだ。東京ではニュースにならないが、佐賀ではニュースになる。

横浜ニューテアトルでも、最初こそ宣伝の不徹底に激怒したものの、知り合いのママさん692d475d が見に行ったら、子供さんにプレゼントをくれた、とかね。そういう話を聞くと、ぶっちゃけ、客の入りなんて、そこそこでいい、とさえ思ってしまう。
北見のシアターボイスは、来週から公開だが、現地でコツコツと、一人で、北見用のチラシを作成している方が、いらっしゃる。
(「見せてください」って、しつこく言ったけど、見せてくださらない・笑)

横浜ニューテアトルの件で激怒していた時の僕は、無理やりにでもヒットさせようとしていた。
けれど、それは事の本質を捻じ曲げ、結果的に、作品の価値を落としてしまうんですよ。


昔聞いた話だけど、売れてないアイドル歌手のファンは、シングルを10枚ずつ買うとか……それは、何か違うだろう。本当は、10人のファンを増やして、全員がシングルを買った方が、アイドル歌手だって嬉しいだろうに。

ラピュタ阿佐ヶ谷へ『新子』を見に来てくれた人が、今度は渋谷へ、二回目を見に行ってくれた。「あ、ファンが一人、増えた」と、嬉しくなる。
(今週は11時からの回のみで、25人ぐらい入っていたとのこと)
吉祥寺バアスシアターでも上映が決定したが、まだ渋谷アンジェリカで上映中なので、バウスさん自身、気を使っている。アンジェリカさんの興行を邪魔しやしないか、と……。
私も、あまり大騒ぎしないよう、自粛している。


そろそろ、発売されている頃だろうと思い、駅前の本屋に『ナチュン』の第6巻を探しに行った。
51auys3aeal__ss500_第6巻どころか、『ナチュン』そのものが置いてなかった。
「たはは、そりゃ、あんな異常なマンガ、売れないもんなあ」と苦笑して、吉祥寺特集の「Hanako」を買って、帰宅。
同級生のmariko氏がプロデュースしたBal Boccaが、載っているらしい。

mariko氏、何度も『新子』を宣伝してくれてる割に、まだ見てくれない(笑)。今度こそ、頼んますよ!


えーと、書いちゃっていいとおもうんですが、新潟シネ・ウインドさんは、『新子』のためだけに、「マイマイにいがたクラブ」という団体を立ち上げます。
かなり大規模な宣伝を展開するそうなので、新潟方面の方、期待していてください。

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2010年3月19日 (金)

■3月のメモ「渋谷まんがまつり」■

シアターカルチャーマガジンT.[ティー] 明日発売
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●アニメの現在地
『借りぐらしのアリエッティ』の取材と執筆を担当しました。
『アリエッティ』制作中のジブリにカメラが入るのは、初めてとのこと。写真は、すごく綺麗です。
記事は、アニメの制作環境が、普通はどんなものなのか知らない人に向けたものなので、ちょっと苦労しました。
アニメ誌では、ないのでね。

この本は、TOHOシネマズ限定なので、普通の本屋さんでは、売っていません。ご注意を。


さて、渋谷まんがまつりに行ってきましたよ!
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13時の回で、お客さんは15人ぐらいだったかな。親子連れ、女性の一人客、二人客、あとは僕らオッサン一人~二人客が、チラホラ。平日昼間にしては、けっこうな入りでしょう。
立地からして、「何となく入る」お客のいないところだしね。女性二人組みは、「山口が舞台みたいだよ」と話していたので、初見の方でしょう。

スクリーンが小さいのが今ひとつですが、音響は、なかなか。呟くようなセリフも、聞き取れます。
でも、新宿ピカデリーは、凄かったからね。三田尻駅を降りたとたん、斜め後ろから、雑踏の声が聞こえてくるから。新ピカにはかなわないにしても、かなり良いです。


さて、『マイマイ新子と千年の魔法』の鑑賞は、1月29日のラピュタ以来です。……その間、いろいろありましたからね。「見たい」「見よう」という気が起きるまで、待っておったのです。

僕は12月頭に署名を始めたとき、とにかく、全国で次々に終わっていくシネコンの雪崩現象を、食い止めたかった。ようは、「このまま、シネコンで続けてよ」ってことです。
でも、それは間違っていたね。あのまま、もし仮に、「各地のシネコンで好調、そこそこの入りでした」ってのは、この映画には似つかわしくない。この映画には、見合った小屋、「器」が必要なんだと思う。
それが今のように、各地のミニシアターを流浪する姿が、「見合った器」なのか、それも、ちょっと分かりません。
ただ、渋谷なら渋谷という土地で上映――いや、「再生」されることに、この映画の意義があるような気がします。それぞれの土地で、ひょっとして、受容のされ方が違うんではないか。


だから、明日からの宝塚シネ・ピピア長崎セントラル劇場、佐賀THEATER CIEMA、それぞれ、お客の入りも違うでしょう。
もう、その土地土地に委ねるべきです。とにかく、種は撒かれるわけだから。発芽するかどうかは、その土地によると思うんです。どこも同じだったら、シネコンと変わらないし。
そして明日20日、もう一館、発表になります(って、もう発表されてる?)。


今日で19回目だと思いましたが、やっぱり、タイトルが出るころには、目が濡れていました。「あ~、俺は、このアニメ好きだわ!」と、試写会で見ていた頃の感じ。
だから、分析的に見たよね。カメラワークが多くて、それが飽きさせない工夫になっていたかと思ったけど、意外にも、冒頭あたりはフィックスが多い。
あと、BGオンリー(背景のみ)のカットの多さ。ひづるの名前をみんなで決めた直後、空をPAN-UPするカットがあった。1秒ぐらいかな。そういうカットで、テンポを出している。

0137_4_00046教室で、貴伊子を気にする新子は、指先でえんぴつを弄んでいる。カット尻、えんぴつがポン、と飛ぶ。そこで、カットが切り替わる。うまいですね、編集。
決死隊が洞窟へ行くシーン、ちょっと複雑なカメラワークをやってます。レイアウトがどうなってるか、見てみたいよね。レイアウトは、全体に秀逸です。
こういう面白さを理解するには、サブ・テキストが必要。


さて、明日から『新子』は、全国4館で公開ということで、話は『ゼーガペイン』へ。
100319_10380001作者が、「吸盤、吸盤」とうるさいので、「エンタングル・セット」の中身を。
なんか、「ポキール」みたいだぞ。少なくとも、エロ・グッズ風ではあるよな。

で、作者が力説するとおり、吸盤は、「人肌」に向いてます。すごく、吸引力がいい。
「TAFFまでに、声優さんの分を作る!」そうですが、トーク・イベントは3月27日ですよ。間に合いますか?


『ギャラクティカ』、シーズン4第5話、いよいよ緊張を増すデミトリアス号。仲間から責められ、疑われつつも、前へ進もうとするスターバック。もう、愛らしくて、画面を直視できないよ……。

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2010年3月18日 (木)

■舞浜の空は青いか?■

ひさしぶりに、同人誌に書いた萌え絵ラーメン屋(?)の一圓さんに、行って来た。
100318_20240001帰宅してみると、またもや、見知らぬ手紙が届いている。しかも、2通。

……なんだ、このマーク。
先日の「庶務課の藤原さん」は、あの藤原さんだと分かったが、今回は、いったい何だ。
セレブラム……と書いてあるようだ。
さらに奇妙なのは、封書の表面である。

100318_20270001 私は三鷹市に住んでいるのだが、住所が、まったく違う。

「千葉県 舞浜市 島港守10-50」

よく、これで届いたものだ……というか、俺は舞浜市から出られないのか?

そして、まず一通目を開封してみると、こんな物が。
100318_20310001
「ペイン・オブ・ゼーガ」……って、だんだんボケるのも面倒になってきたのだが、なんと「ペイン・オブ・ゼーガ」のペーパークラフトが入っていた。
しかも、底部には、ちゃんとUSB端子っぽい接合部が印刷されている。

が、驚くのは早い!

おそらく、おそらく真打は、こっちなのだろう。
……セレブ・アイコン型の名刺(笑)
100318_20300001
俺、キョウちゃんと同じ、セレブラントになっちゃった!
ちゃんと「WRITER KEISUKE HIROTA Ver.5.5.0」と印刷してある(半透明なので、見づらいけど……)
キョウとカミナギ、シズノ先輩の名刺(笑)はもちろん、俺の大好きなミナトさんの分も入ってました。ちゃんとバーコードも入ってる。

他に、これをアイコン型に切り抜いたものも同封してあり、「気をつけてオデコに貼るがよい」と透明の吸盤が……。
ここまで遊べる前岡和之、あんたやっぱり、人生を楽しむ天才ぞろいのリオの人々だよ!

これ、もう、BDの特典とかに入れたら?……と、『ゼーガペイン』知らない人には、まったく分からないお話で、すみません。


だけど、ファンが欲しいグッズとか、望まれているニーズとか、考えてしまうよね。
少なくとも、俺は『ゼーガ』好きな人に、ペーパークラフトや名刺を渡したい、と思ったよ。
こういうことを書くと、「そんなに良いかよ?」とか「身内びいき」とか言われちゃうんだけど、作ったもん勝ちだなーと、前岡氏の遊びを見ていると、いつも思う。

たまに、プロモ展開の立ち上げとか「どんな特典、付ける?」という場に立ち合うけど、結局は、色々な版元が口出ししてきて、変に薄味なものになってしまう。民主的になってしまう……というかな。
僕は、隙あらば、デザイナーに「好きにやっていいですよ」と耳打ちする。その方が、“遊び率”の高いものが出来て、結局は読者に届くんだもん。

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2010年3月17日 (水)

■3月のメモ「アルジュナ」■

「『マイマイ新子と千年の魔法』を新座シネプレックスで上映したいママさんたちの会」よ! ブログを見たら、けっこう進んでるじゃないか!
まあ、シネプレックス本社の対応は、そんなもんだと思うよ。こちらがイライラと待たされている間に、事態が好転している場合もある。

いま、もっとも現実的かつ具体的な問題に挑戦しているのは、彼女たちですからね。ぜひ、他地域の方も、応援してあげてください。


そもそも、宝塚のシネ・ピピアさん、浜松のCINEMA e_RAさん、札幌のシアターキノさんは、ファンの方のリクエストが、功を奏して、上映されるわけです。
しかも皆さん、業界にコネがあるわけでもない。すごい事だと思います。
_2b (シネ・ヌーヴォさんの感想ノートより。関西の方が、送ってくれました)

新潟のシネ・ウインドさんが決まりましたが、これは「日本海側では、一度も上映されていない」ことに、気がついたので、「それはイカン」と思い、連絡したのがキッカケでした。
最初に連絡したのは、正月の明けた頃だったので、上映実現までに5ヶ月。悪戦苦闘してきたシネ・ウインドさん、えらく気合い入ってますよ。

ネットの外は広大だし、多様だし、変化に満ちています。……と、当たり前のことに、今さら気がついたりもするのです。

僕も、署名の件で、ようやく、配給会社さんと会えることになったしね。
「当事者」と対面するのは、勇気のいることだけど、新座のママさん同盟は、それをやってますから、そりゃあ、応援もしますよ。

こういう人たちがいるかぎり、『新子』の上映、終わらないような気がしてきた(笑)。
それはそれで、痛快です。


横浜に、お子さん連れて『新子』を見に行ってくれたママさんの、そのまたお知り合いが、渋谷に『新子』を見に行ってくれた。
「くれた」ってのも変だけど、なんか嬉しいじゃないですか。


『MAG・ネット』の撮影が始まってますが、特に裏話はしません。
ヨイショするわけではなく、スタッフさん、優秀です。


東京都青少年健全育成条例、僕みたいなヒステリックな規制反対者は、むしろ悪印象を与えるとか……そりゃ、そうかも知れない。

政治の知識がないから、幼稚なことしか言えないのが、くやしい。


天神英貴さんから教えていただいたのだが、『地球少女アルジュナ』DVD-BOXのプロモーションが、すごい事になっている
41crtvhctvl__ss500_ BOXのデザインも、むっちゃカッコいい。
「滅びゆく地球(ほし)と、少女の覚醒(めざめ) つがえた矢の先に未来はあるのか…」って、これ、俺の考えたコピーやんけ。

しかし、今のところ、くれる気配はないので、買うか。6,000円だし。
「グレートメカニック」2号に、『アルジュナ』の記事が載っていたのは、誰も知らないと思うが、どこにも出てないアスラのCGモデルを掲載したりした。
古代文字の設定もあったけど、「チャネリングできる人に、描いてもらった」という、どこまでも怪しい『アルジュナ』は、僕の人生を激変させたアニメでありました。

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2010年3月16日 (火)

■庶務課の藤原さんから■

税務署から帰宅したら、庶務課の藤原さんから、手紙が来ていた。
100315_17370001消印を見たら、「防府」。これはマジだ、マジ、藤原さんだ!

……って、「庶務課の藤原さん」で『マイマイ新子と千年の魔法』のネタだと分かる人が、何人いるのか。
超ド級のマイナー・キャラである。「山口弁が強すぎて、劇中、最も何を喋っているか分からない」と怖れられたカッティング・エッジなキャラ、それが藤原さんなのだ。

防府から、こういう封書を送ってくるお知り合いなら、2~3人はパパッと、頭の中に思い浮かんでしまう。
で、「藤原さんが、今さら、私にいったい何を……?」と、中を開けてみると、「マイマイ探検隊3」のパンフとしおりを中心に、プレスシートやシール、完歩証のコピーなどであった!
100315_17400001あ、あと、「探検隊」当日の写真も、何枚か。「ドカンじゃあ!」(←一時期、このセリフが頭から離れなかった)

……って、『新子』知らない人から見たら、謎すぎるかも知れないけど、藤原さん&庶務課の方々(後から聞いたら、錚々たるメンツでした)、誠にありがとうございました。
そういえば、昨日は誕生日でした。


シネマ・アンジェリカは、いつ行こうかと思案中なのですが、もう、かつてのように、純粋に作品を楽しめないのは、分かっています。自分で自分を、そういう立場に追い込んだのですから(だから、藤原さんからの贈り物には、心で泣いた)。

日曜夜、アンジェリカで初めて『新子』を見てきた方が、Twitterで、主題歌の「こどものせかい」について、こんなことを言っておられました。

この歌、聴いたら、泣いてもいいの。一度しかなかった子どもの頃。誰のものとも代えたくないよ。あのときがなかったら、私はいなかった。私なんか、この世にいなくてもいいけど、でも、あのときの日々は、誰のものとも、代えたくないの。

なんという、透明な感性なんだろう。私も、こんな気持ちに、なれたらなあ。
そっとしておきたいので、あえてリンクはしません。


えー、では、私の本来の下劣さを取りもどして、仕事の紹介をば。

EX大衆 4月号 発売中
Ex_10_4
●名作アニメ最終回 ドドーッとまとめて20作
この企画、確かもう4度目なんで、「さすがに、ネタないだろ?」と進言したのですが、読者のアンケート葉書には勝てないのです。
私は『戦闘メカ ザブングル』『タイムボカン』『逆転イッパツマン』『幻魔大戦』、そして『魔法の天使 クリィミーマミ』を担当しました。

前にも書いたとおり、『マミ』のラスト、風に転がる傘だけを撮ったカット。あれには、戦慄した。「物語」では語りきれない哀切が、あのカットには込められていた。

でも、こういう雑誌の記事だから「胸キュンなラストシーン!」と書く。ここで「伊藤和典の脚本が……」とか書いちゃうような人は、あんまりプロとは言えません。

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2010年3月15日 (月)

■3月のメモ「ゼーガ、復活。」■

グレートメカニックDX12 本日発売
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●ギャラクティカNOW Vol.8
今回の目玉は、「片渕須直、ギャラクティカをミリタリックに語る」です。『ギャラクティカ』の話をしてるのに、ちゃんとオチは『マイマイ新子と千年の魔法』と繋がる、という奇跡。

●オヤヂ酒場
藤津亮太氏と、真昼のカラオケ屋で、ビールをがぶ飲みしながらの雑談。今回のお題は『装甲騎兵ボトムズ 幻影編』と『アバター』。ちょっと、『アバター』酷評しすぎたかも。でも、世間の高評価ぶりが、本気で分からないもので。

●ロボット演出事始 第三回
今回は、『機動戦士ガンダムUC』の原画を、4ページにわたって掲載。モノクロだと、原画の面白さが伝わりづらい。結局、タイムシート見せないと意味ないんじゃないかとか、いろいろ悩みました。

●グレメカ人生波止場 第六回
今回は、キングレコードの大月俊倫さんです。前半は仕事論、後半はテレビ論といった感じ。私は相手の目を見るのは平気なほうですが、大月さんの眼光は鋭かった。

●ゼーガ、復活。
この記事については、バンダイ・コレクターズ事業部さんがTwitterで解説してくれてます。魂フィーチャーズでも展示した試作の撮りおろし写真を含む取材記事から作品紹介まで密度の濃い全2ページ。商品担当者がゼーガの良さについて語っています。
4月からの再放送情報も、すべり込みで掲載できた!

バンダイ取材では、「ゼーガタンクが欲しい」「オケアノスも欲しい」と、ワガママを言ってきました。
俺が、『ゼーガペイン』を、ただですますわけがない。場面カットも、少ない中から厳選しました。


渋谷シネマ・アンジェリカでの『新子』、大入り満員ではないが、そこそこ入っているらしい。
0623_2_00440 そこそこで、十分。去年12月初旬の、あの絶望感に比べたら、渋谷で上映してるってこと自体、奇跡だから。
だって、本当に孤立無援だったんだよ、あの頃は……。

今週からは、佐賀シアター・シエマ、宝塚シネ・ピピア、長崎セントラル劇場で公開。
シアター・シエマという映画館が、えらく洒脱な内装で、ちょっと驚いた。本も売ってて、カフェもあって……経営母体の69'ners FILMの考え方が、面白い。
こういう開かれた場で、『新子』を上映してもらえるのって、やっぱり、幸せなことなんだよ。

いま、最も絶望的かつ、現実的な戦いを挑んでいるのは、新座の人たちだと思うんだけどね……。署名は4/30締め切りだそうです。


『パンドラの匣』のDVD、そろそろ出てるだろうと思ったら、まだ上映してんの? 『新子』より、しぶとい。
1234915870何十年ぶりかで、早稲田松竹に行ってみるか……。
俺はただ、仲里依紗を見たいだけなんだ。映画が見たい、というよりは、映画の中で女優が働く姿を見たい。女優の私生活に、ほとんど興味ないのは、単に「仕事ぶりを見たい」からだと思う。


昨日も触れた、東京都青少年健全育成条例の改正案
つまり、僕は表現の自由を圧殺される当事者ではないから、どうやって反対すればいいのか、今ひとつ分からない。当事者になりたい。

どうせなら、戦って死にたい。


『ギャラクティカ』シーズン4、第4話。
ラスト近く、デミトリアス号の船長室で、疲れ果てて眠るスターバックが出てきた。それだけで、胸が熱くなる。

「グレメカDX」のギャラクティカ連載は、やっぱり、スターバックを特集してしまった。彼女のように、生きたい。

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2010年3月14日 (日)

■3月のメモ「ラブプラス禁止法」■

渋谷シネマ・アンジェリカにて『マイマイ新子と千年の魔法』上映中!
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「ぶわっはっは! 笑いがとまらん!」「どないしたん、新子ちゃん? あれだけ“一日4本まで”って約束したやんか…」「だ、誰が、ボンボン中毒じゃい! 3週間で打ち切りだったはずの映画が、まだ上映しとるやん! むっちゃ痛快やんか」「ああ、うちも見た見た。風船でおじいさんの家が浮くやつな」……ビシッ! 「新子ちゃん、痛い!」
『カールじいさんの空飛ぶ家』も上映されているので、時間を確かめてから、行きましょう。ノー・モア・映画泥棒。

昨日は、小春日和の吉祥寺に行って、「吉祥寺アニメーション映画祭」の会場に、チラシを100部、置かせてもらいました。本日の「ジブリ美術館ライブラリーまつり!」でも、チラシが配られるはずです(さすが、マッドハウスさん)。

さて、渋谷のシネマ・アンジェリカ。片渕監督のTwitterに「初見の方ものすごく多数。」と書いてあって、ウルッときた。
俺たちのチラシの効果だとは言わないけど、とにかく、新規のお客さんに来て欲しい一心で、配りつづけてきたので。
「会社帰りに見れないよ」という方、27日からなら、19:30の回がありますよ。

あと、新座での上映がんばれ!


えー、自分が関わった本ではないのですが、宣伝です。
1003tenjinなかなか『新子』を見に行ってくれない知り合いの一人(笑)、天神英貴氏の画集が発売されます。

ここだけの話、劇場版『マクロスF』で忙殺されている中、『メガゾーン23』同人誌『フェスティバル・タイムズ Vol.2』に、「何がなんでも描きます!」と、約束どおりにイラストを描いてくれたのが、天神さんだった。

なのに、この本には、天神さんが仕事で描いた『メガゾーン23』が載ってないという不思議……。でも、天神さんはカッコいい人よ。
『天神英貴WORKS 』、税込み3,990円。26日、発売。


今さらだけど、『ラブプラス』をやろうと思う。友人にも、そう宣言した。
しかし、どうやら、東京都では『ラブプラス』が発売禁止になるかも知れない。
最初は「何かのネタだろう」と思っていた、「東京都青少年健全育成条例の改正案」が、マッハ速攻で、都民にも知らされないまま、可決されようとしているからである。

この改正案の異常なところは、「非実在青少年」、つまりマンガ・アニメ・ゲームの登場キャラクターを対象にしている点。
本当に、かいつまんで言いますね。絵であろうが何であろう1253879330 が、18歳未満に見えるキャラクターが、ちょっとでもエッチなことをしていたら、販売・レンタルはもちろん、閲覧も禁止。
『ラブプラス』って、キスできるモードがあるんだよね? それ、第七条・第二項にある「性交類似行為」だから、絶対ダメだ……って書くと、ネタに聞こえるんだよなあ。

キスどころか、パンチラも水着も、それ以前に制服着てるだけでも、ダメなんですよ。18歳未満に「見えかねない」キャラクターだったら、ぜんぶ。それを見て、興奮するヤツが「いそう」だったら、もう規制の対象になってしまう。
どうとでも定義を広げられる曖昧な基準が、この改正案の不気味なところです。


こんな話をしていると、「お前は18歳以下の、絵に描かれたエッチが見たいだけなんだろ?」などと、揶揄される。ああ、見たいね。俺は、本能に従う。本能で、この改正案に反対する。
何を見て興奮するか、それは心の自由だ。心の中でだったら、どんな禁忌に触れるも自由なはずじゃないのか?
権力に心の自由を明け渡すことは、その他すべての自由を明け渡すこと。そうなってからでは、遅いのです。

観念的なことばかり言ってても、しょうがないので、「非実在青少年」でググってみて下さい。僕だって、つい昨日まで、まったくの無関心だったんだから……。

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2010年3月13日 (土)

■主人公にしか見えない不思議で奔放な少女マイマイ新子■

本日13日より、『マイマイ新子と千年の魔法』、渋谷で上映開始!
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「青木新子でーす!」「ナコポンこと、水沢奈子でーす!」……ビシッ! 「新子ちゃん、痛い! 痛い痛い痛い! よーし!」
額のアザは、友情の証。

★初日に限り、ご来場の皆様に「お米一升」(提供:JA防府とぐち)をプレゼント!とか、★渋谷マークシティ4Fに、『マイマイ新子』公開記念「BAR ひずる」が期間限定オープン!とか、そういうイベントはないみたいですね。
「友情吟醸酒・百合」とかあったら、結構いいと思うんですが。よくないか。
はあ……うち、デボン紀。

僕は来週あたり、香水をつけて行くので、「くさい」「外国かぶれじゃないかね」など、気軽に声をかけてください。


シネプレックス新座で『新子』上映する会、いけえチラシ作ってますよ。いけえやつ。
O0450063510448841817_2だって、もう『MAG・ネット』のことが書いてありますよ? マスコミを味方につける、その図太さ。こりゃあ、なかなか、まっすぐな主婦じゃの。
チラシのダウンロードは、こちら

あと、ここの代表と行動を共にしているガンバ春雨さんのブログ「マイマイ新座ブログ@ガンバ春雨。」も、面白い。いけえです。
だって、見る前に妄想した『新子』のストーリーが、「そんななか、主人公は、主人公にしか見えない不思議で奔放な少女マイマイ新子と、仲間の小人たちと出合い」……って、おい。くやしいぐらい、面白いじゃないか。マイマイ新子の「正体」も、上手い。

俺も、“勘違いした『新子』のストーリー”を妄想してえ!


いつも更新が遅くて、「更新するなら、本気でなさーい」と、督促メールしていた『新子』公式サイトの上映情報が、ちゃんと最新版になっています。
なんと、東京、静岡、北海道、双六、草笛、瑠璃の玉、私の小さな宝物……と、全国で8箇所も上映されるわけですが、実は、まだ増えます。

あとは新座! 新座、がんばれ!

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2010年3月12日 (金)

■『マイマイ新子と千年の魔法』、渋谷で公開!■

ついに、明日土曜! 渋谷シネマ・アンジェリカで公開!
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やばい、この絵を見ただけで、泣きそうになっている俺がいる!

「新子でーす!」「貴伊子ちゃんでーす!」「なんでジブンだけ、ちゃん付けやねん? 色鉛筆、ぜんぶ折ったろか!」……って、そんなアニメではありません。山口弁ですから。
明日は監督の舞台挨拶もあるので、よく時間を確かめてから、行ってください。


新座の『新子』上映ママさん会、『MAG・ネット』に出演するらしいよ? 打ち合わせの臨場感は、ブログ「キラキラの明日がみたい」の最新エントリで!


今朝、「私も前岡和之さんのフライヤー配ります!」というメールをいただきまして、合計2000枚以上が、東京都内に出回るはずです。
Maimai_flyer「フライヤー配布・九大天王」の一人、“静かなるbokusatchii”さんによると、秋葉原の東京アニメセンター、日本動画協会は非常に好意的で、特に、動画協会には『新子』のポスターが2枚も貼ってあり、業界内でも何とかしようという動きがあるのだとか……。

それに反して、私。
地元のアニメ・イベントで「は? お手製のチラシ? 一体、どんなのでしょう……」と疑われてしまいましたよ、前岡さん(笑)。
「廣田さん……どこの会社の方? え、フリーランス? 会社の方なら、配るつもりでしたけどねえ」って、主催のG美術館さんから、門前払いです。『MAG・ネット』さんは、こういうところを撮ってよ!

そもそも、前岡作のチラシを「出来ました!」とか使っている人たちは、一言でも彼に、お礼を言ったのかね……? 「当然だ」と思って配ってないかな?


「憎んでくれていいよ」(『機動戦士ガンダム』)とか、「われわれ自らデコイとなって、やつらを引きつける……0号を、死守する」(『青の6号』)とか、そういう人が、仕事の現場にいない。
自分から損な役を引きうけて、プロジェクトを進めようって人が、アニメの中にしか、いない。
「このワシが、死んだフリなどという、恥知らずなマネまでしたのは……この機会をまっていたからだ!」(『ジャイアント・ロボ』) これだ。このスピリットがない。恥をすててまで、目的を完遂しようという心意気。

「損」と「恥」とは、ことの本質に触れている。


何だか、すごいことになっている前岡サーバーより。
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詳しくは、こちら。元ネタを知りたい人は、『ゼーガペイン』見てね。


とにかく、13日土曜は『マイマイ新子と千年の魔法』復活の日。
東京のあと、北海道、名古屋、九州、関西、あちこちでGWまで上映するよ!
(mai__mai)o ノ~~~イエーイ♪

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2010年3月11日 (木)

■3月のメモ「渋谷」■

今週土曜より、渋谷シネマ・アンジェリカで『マイマイ新子と千年の魔法』、上映!
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ぐさ、ぐさ。
思えば、昨年11月の公開前には、「平安時代の絵は、なるべく掲載しない」というルールがあり、この場面カットも、なかなか出番がありませんでした。

あ、そうそう。またもや、mariko氏が『新子』の記事を書いてくれたんだった。→こちら


「『マイマイ新子』を新座で上映するママさん会」の代表者が、ブログを立ち上げました。タイトルは「キラキラの明日が見たい」
シネプレックス新座での交渉の模様は、「交渉云々以前に接客態度が成ってない!」……ハハハ、なかなか手厳しく書かれてますな。
皆さん、ブックマークして、応援してあげてください。


本日は、打ち合わせの時間まで、渋谷でチラシを配ってきました。

まず、神泉駅を下車、渋谷シアターTSUTAYAへ行ってみると……
100310_14080001_2なんだ、置いてあるじゃん。しかも、絵はがき(?)まで。
さすがは、 bokusatchiiさん。

私は、女性に人気のカフェTOM BOY MOAI cafeさんへ。快く、置いていだたけました。
その足で、まんだらけ渋谷店さんへ。こちらでは、貴伊子バージョンを、やや多めに置いていただけました。
映画を見るお客さんが、映画館にばかり来ているとは、限らないのです。

さて、映画館を回ってみましょう。初めて、「バーターでないと、置けません」という言葉を聞く。系列の映画館でないとNGという意味らしく、シネクイントさんは、難なくOK。
カッコよかったのは、ライズXさん。「ウチには置けませんが、スタッフみんなに配りますよ!」 僕は、こういう心意気の人たちが、大好きです。
そして、ちょっと離れたシアター・イメージフォーラムさんへ、残り分を置いていただき、本日は終了。

週末の吉祥寺アニメフェスで配ってもらえるそうなので、とりあえず、チラシは一区切りかな。


『MAG・ネット』の件は、「うーん、どうしましょうか」で、撮影日程を審議中。チラシは、ほとんど配ってしまったんですが。

それと、今まで『新子』の上映されてなかった地域で、もうちょっとで、公開が決まりそうな感じ。ここで上映してもらえたら、かなり、気持ちに収まりがつく。


そんな自分へのご褒美として、ティンカー・ベルのノートを買った。
100310_22570001ティンカー・ベルのグッズを買っていると、「よほど、『ピーター・パン』が好きなんですね」と言われてしまうが、とんでもない。ティンクの出てくるシーン以外、見ない。

ティンクは、「争いのない世界」なんて、信用してないところが、とてもキュートだと思う。

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2010年3月10日 (水)

■3月のメモ「お帰り、ゼーガペイン…?」■

土曜より、渋谷シネマ・アンジェリカにて『マイマイ新子と千年の魔法』、上映!
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千年後にも、人はおる!
初日13日の13:10の回に、片渕須直監督の舞台挨拶あり! 座席数は104席なので、お早めに! ぜひ満席にしましょう!
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あと、上の絵は、長子ファンクラブの皆様へ。


じゃあ、先に『新子』の話からしましょうか。
打ち合わせでは「まだ黙っててくださいね」と念を押されたのに、TwitterではNHK-BS2の「MAG・ネット」で『新子』が特集される話で、もちきりじゃないですか。

4/18放映回は、ほぼ40分まるまる、『マイマイ新子と千年の魔法』特集で、私も出演します。
でも、扱いは「一生懸命、チラシまいている市井のオジサン」という立場だと思います。まあ、それで『新子』の役に立つなら、俺はがんばりますよ。

……と思ったら、放映の頃には、もう上映してない。
だから、打ち合わせから帰ってすぐ、ある映画館に「チャンスじゃないですか?」と電話したんですよ。「β版の視聴率が○%ってことは、○万人の集客が見込めますよ!」って。その○万人って、今までの動員数をぜんぶ合わせた数より、多い!
この番組、本当に『新子』が巻き返せるラスト・チャンスですよ? 頼む、全国の映画館よ! 4/18の放送翌日、『新子』上映してくれ!


それと、『ゼーガペイン』。BS11デジタルで4月10日から再放送……という話題が、ネットを駆けめぐってますね。
Zpn_eed15_9999_0012私が以前に「お帰り、ゼーガペイン。もう2~3日で発表できそうです」と書いて、すぐ消したのは、実は、このニュースのことだったんです。
すぐ消した理由は、Twitterで憶測が飛び交っていたからなんですが、とにかく、公式発表が遅すぎる。

さっきの、NHK-BSで『新子』が特集される件も同様で、「まだ内密でお願いします」と言われたはずのニュースが、いつの間にか広まっている。
素直に内密にしていた僕は、「業界人のくせして、情報の遅いヤツ」ですよ(笑)。

僕の知るかぎり、「まだ内緒でね」と待たされて、待った甲斐のあった事例は、皆無に等しい。おそらく会社の中での調整があったり、親会社の判断待ちとか、色々あるんでしょう。
その間、お客さんは、ずーっと待たされてるわけですよ。
で、俺の立場としては、何も知らずに待たされているお客さんたちを見ているのは、なかなか辛いよ、という話。


前岡さんは、すっかりセレブラントになっちゃって、まー。俺が巻き込んだのですけど。前岡サーバーはこちら


どうでもいいことかも知れませんが、文学フリマに出店します。5月28日です。
売るものは、例によって同人誌版「550 miles to the Future」です。一冊500円です。

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2010年3月 9日 (火)

■3月のメモ「あなたが恵まれてないアニメを見つけたら、そのアニメは、あなたが救うんだよ」■

今週土曜より、『マイマイ新子と千年の魔法』、再上映!
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一部で「かわいい」と人気の、お母さんを取り上げてみました。
土間で下駄を履いた瞬間、ちょっと走るのが遅くなるんですが、「あ、大変な作画やってんな~」と、初見の時に感心したものです。

東京での上映は、渋谷シネマ・アンジェリカにて、13日(土)より3週間。20日から一週間だけ、昼11時からの回のみになります。その時、こっそり見に行ってみようかな。

【速報】浜松の映画館「CINEMA e_ra(シネマ・イーラ)」にて、5月1日(土)~14日(金)まで、上映決定!


本日は、ある用件で、初対面の人たちに『新子』の話をしてきました。2時間ぐらい。
それが、どういう形になるのかは、まだお話できません。

Maimai_flyerそれこそ、試写室で見る前の、30秒の特報フィルムを見たときの印象から、どうして署名を始めたのか、阿佐ヶ谷の飲み屋で怒鳴ったこと(笑)、ほとんど全部、包み隠さず。

だけど、どうしてラピュタ阿佐ヶ谷でブレイクしたのか、それだけは説明がつかなかった。あの8日間から、何か見えない力が働いて、この映画は救われてしまった……いや、救われつつある、というべきか。DVDですら危うい、というのは事実だから。TAFでも、何の発表もないはずですよ。

だから、せめて大都市圏ではヒットさせたい、と心から思う。「アンジェリカに期待するものは?」と聞かれたけど、ラピュタの時と同じです。「ここでコケたら、そうとうヤバい」です。


今日、『新子』のことを話しながら思ったのは、「あなたが恵まれてないアニメを見つけたら、そのアニメは、あなたが救うんだよ」ということ。
「恵まれてない」ってのは主観が入るけど、まずは、主観で構わないじゃない?

51tthuz6q8l先日、出版関係者で話していて、「『ゲド戦記』は大ゴケでしょ」と言っている人がいたけど、とんでもない。76億円の大ヒットです。――でも、その人が「大ゴケだ」と思ったんなら、何らか『ゲド戦記』を救う方法が、あるのかも知れないじゃない?

我々は、作品を「鑑賞する」のではない。作品と「関係を結ぶ」のです。
人それぞれであるように、作品もそれぞれ。すると、人と作品によって、無限の「関係」が成立可能なわけです。
その関係の中で、「善い」と思われることを、やっていきましょうよ。

「こんな糞アニメ、誰得だよ」って言いぐさは、おそらくネットが普及してから、生まれてきたニヒリズムにすぎない。
一言、「こういう作品があるから、見てみろよ」と言うだけで構わないし、「DVDが出てないからVHSを貸すよ」だと、かなりの発展性が出てくる。
見られなくてもいい作品なんて、僕はこの世にないと思っている。

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2010年3月 8日 (月)

■3月のメモ「夏のソラ」■

いよいよ今週土曜より、『マイマイ新子と千年の魔法』、再上映!
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多々良権周防ノ介、好きだ!
渋谷シネマ・アンジェリカにて、3/13~4/2まで。他にも、北海道や関西でも、続々と上映決定!

動員数が増えれば、DVD発売の可能性が高まり、発売枚数も増えます。上映地域の方は、がんばって宣伝しましょう。
またもや、小学校の同級生のmariko氏が、ブログで『新子』を紹介してくれた……感謝。


キッズステーションで、『魔法遣いに大切なこと 夏のソラ』が始まった。
動画はないけど、この主題歌は素晴らしいので。

最初は、主人公の声が花澤香菜、という理由で見はじめたのだが、作品のもつ「透明力」みたいなものに、圧倒された。
そうこうするうち、実写版の試写会通知が来てしまい、こっちは永作博美が出ているので、見ないわけにいかなかった。そこで、あの衝撃的なラストシーンを、知ってしまった。
そうしたら、もうアニメ版は直視できないですよ。同じラストでも、ボロ泣きですよ。

このアニメも、「作品としては素晴らしいけど、商売としてはどうだったの?」と聞きたくなってしまうけど……実写版は、TSUTAYAに3枚も置いてあった。
とりあえず、「見られなくなる」ことが作品の死だから、キッズステーションの放映は、毎週見ることにする。


私は、3月がお誕生月なので、TSUTAYA三鷹北口店が、「旧作を半額で貸してくれる」という。普段のサービスでは、準新作も半額なのに、旧作のみ。なんか微妙に嬉しくないんだが、『世界はときどき美しい』を借りてきた。

不思議な荒れ具合の画面だな、と思ったら、全編8ミリ撮影だそうである。
Tokidoki_main_01俺は、市川実日子の、何をしてもつまんなそうな顔を見たかったので、あんまり、気にならなかったけどけどね。

あいかわらず、市川実日子は笑っていようが、メシ食べてようが、「面白くなーい」という表情で、抜群に素晴らしかったよ。幸せ。

映画は、どこかひとつ良いところがあったら、もうクドクド言わない。
作品を減点法で見る人は、自分を永遠不変のものだと、思い込んでいる。「映画を見て人生が変わる」可能性など信じてないから、点数をつけられる。

心からビックリして、判断不能、思考停止の痴呆状態になりたいから、作品を見たいわけですが、そんなのは俺だけ?

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2010年3月 7日 (日)

■3月のメモ「ゼーガ」■

防府で行われた『マイマイ新子と千年の魔法』探検隊3は、いろいろ楽しかったようですね。
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ワーナー・マイカル・シネマズ防府のアンコールも、一番大きなスクリーンで、上映されたそうで……「ど、どこが恵まれてない映画じゃい!」とつっこみたくなりますが、東京での公開まで、一週間を切りました。
渋谷シネマ・アンジェリカ用のチラシは、要望が多いのですが、サーバーが微妙な場所にあるため、メールくださった方に、こっそりお教えしています。

地方での上映も、どんどん決まっているとはいえ、やはり東京での成績がモノを言うので、チラシを配ってくださる方、募集中です。


「サーバーが、微妙な場所ある」というと、まるで『ゼーガペイン』なんですが、前岡和之さんにDVD貸したら、号泣しながら、なんと一日で見終わったらしい(笑)。
その壮絶な過程が、TwitterにUPされていたのですが、完走後の感想は……。

ゼーガペイン全話見終えた もう画面見てないのにずっと涙が止まらん なにこの大傑作 人類なら見ろレベルだろこれ つくったひとたち全員に言いたい 僕は間に合って良かった ありがとう

真ん中へんまで見たあたりで、「この作品を、ただ、人から借りて見ているのは、罪悪である」と感じ、DVDを全巻注文したそうです……すげえ!
僕は、「前岡さん。『ゼーガ』はかわいい作品なんです。お手柔らかにね」とか、余計なことを言ってしまった。

俺は、彼に貸すために『ゼーガペイン』のDVDを買ったのかも知れない。いや、おそらく、Zega そうなんだろう。
でも、彼に貸している間、手元にDVDがないことが、やけに不安でね。
泣きそうになるんだよ、なくしちゃったみたいで。
だからそう、僕にとって『ゼーガ』は、愛らしい、かわいい作品。とても、「評価」なんてできないよ。

B社さんに、「ゼーガタンクも出してね」って、お願いすることぐらいしか、出来ないですよ。


ちょっと、話を『マイマイ新子』に戻す。

防府でのイベントを欠席したのは、「行きたいけど、申し込みしわすれた」という人がいたので、その人に譲ったからなんだけど……それは多分、詭弁なんだ。
そうではなく、俺はそうやって、作品を楽しむような立場にいない、と思える。正直、渋谷での上映も「客」として行くべきか、迷っている。
それよりは、同じ13日から開催の「吉祥寺アニメフェスティバル」で、チラシを配るべきじゃないのか、と……。

近々、『新子』について、公の場で、話すことになるかも知れない。それで、『新子』を知らなかった人が、知ってくれるのであればね。俺は、何でもするよ。

『逆シャア』で、シャアが「私は、あこぎな事をやっている……」と言うでしょ。あれを受け入れられなくちゃ、いかんのですよ。自分の不潔さぐらい、認めなくちゃ。

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2010年3月 5日 (金)

■3月のメモ「ポエム」■

Girls! Vol.30
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たぶん、この号から連載だと思うんだけど、「東京少女の詩」というコーナーで、ポエムを書いてます(って、見本誌をもらったら、記名記事だった。こういうのは無記名だからいいのに)。

第一回は、新実菜々子さん。
この人、『ノースポンサード』という映画に出ている。「全国地域応援ムービー」って一体……とりあえず、こういう映画は、ほおっておけない。


別にファッションモデルには興味がないのだが、NHK-BS『TOKYO REAL GIRL』の藤井リナの回が、録画されていた。
この藤井リナという人も、もちろん知らない。たぶん、酔っ払って帰ってきて、予約録画してしまったのだろう。

ファッションモデルだというのに、ラーメン屋で「麺1.5倍」を注文して、うまそうに食べてい100305_22140001た。その屈託のない食欲に、感銘を受けた。
麵が来るまでの間、邪魔にならないように、髪をしばるのもカッコ良かった。
――やっぱり、俺は美女に生まれかわりたい。


そんなことを思っていたら、友人のM君から「親戚が性転換するらしい」とのメールが。
で、M君は「お前は、手術しないよな?」とか言うわけです。しねーよ(笑)。
別に俺は、現実世界で、性転換したいわけではない。「来世では、薄幸の美少女に生まれたいな」という、現実逃避的願望です。

で、もう十年以上も前のことだけど、そのM君が、彼女をふった。ふられた彼女は、「廣田さんに相談したい」と言っていたらしいのだけど、お互い、連絡先が分からない。
すると、渋谷でばったりと出くわしたのである。
その彼女が、消え入りそうな声で、「私いま、とっても幸せなんですよ…」と、ささやいた。
何というか、俺は美女に生まれ変わって、そういうことを言ってみたいのである。ようするに、寂しさ愛好癖の延長線上に、女性への変身願望があるんだろう。


前岡さんに『ゼーガペイン』を全巻貸したら、いきなり大絶賛で、すごくビックリした(笑)。

今回、全話を見直してみて、第10話「また夏が来る」が、非常に良かった。
取り返しのつかない展開を予感させながら、ミズキがハヤセに告白したり……といった点描が、非常に効いている。
エンディングの浴衣姿のリョーコが、笑顔だというのが、また切ない。


『マイマイ新子と千年の魔法』は、3~4月の上映に向けて、各所でフライヤーが配られてる模様(もちろん、ファンが自主的にやっている)。
そして、どうやら、静岡でも上映が決まった様子。これも、地元の方が働きかけた結果です。

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2010年3月 4日 (木)

■3月のメモ「北欧系」■

読売新聞夕刊に、仲里依紗の記事が載った。
100303_17520001_2今の私は、これだけで十分に幸せになれる。
写真も、雑誌では不可能なほど、大きいし。

欲をいえば、もう少し子ブタ顔に撮れていたら、もっと良かった。いや、いざ子ブタ顔に撮れていたら、それはそれでガックリするんだけど、「その人の本当の顔を見たい」というか、欠点も愛したい。
欠点がないと、愛せないし。

しかし、肉がついてきたのでなく、北欧系のごつい骨格が、ガッチリと完成されてしまった仲さん。今度の『時をかける少女』でも、そのガタイの良さを、披露している。ファンは、目をそむけないようにっ!


編集者が、「飲みながら打ち合わせしたい」と言うので、何ヶ月ぶりかでキャバクラ へ。
Angelica_ad_03__01_3 『マイマイ新子』のフライヤー持ってたので、嬢たちに配っちゃいました、すみません。

僕は、とりあえず、嬢に飲み物をおごる。すると、気前いい客と勘違いされる。
だけど、それは自分ひとりで飲んでいると、居心地が悪いからであって、決して、優しいからじゃないのよん。

4年前にハマっていた頃は、どこか寂しさを分け合うような気持ちで、キャバに出入りしていたような気がする。
今は、違う。そもそも、一人で行かなくなった。孤独が、怖くなくなった。
いったい、この4年間で、僕の中の何が克服されたのか。それとも、何か欠落してしまったのか。


だいたい、近ごろは、HDDレコーダーに録ってある『渋谷区円山町』の後半パートを見れば、気持ちが収まってしまう。仲里依紗を原裕美子が怒鳴るシーンで、もう満たされてしまう。

『渋谷区円山町』は、二部構成になっていて、ややオマケ扱いされている後半パートの方が、圧倒的に良いです。僕は、この映画で仲さんを好きになった。


『新子』、ヨーロッパで三冠。うん、アメリカよりはヨーロッパでしょう。この映画は。
そして、新座のママさんチームは、角川シネプレックス本社へ!

【追記】掲示板に上映リクエストを書いたtegiさんの念願かなって、札幌シアターキノで、『新子』上映決定! 4/10から一週間。すばらしい。

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2010年3月 2日 (火)

■3月のメモ「青山にて」■

コメント欄にもありましたが、新座で『マイマイ新子と千年の魔法』を上映したいママさんたちの会、「中野レコミンツ」さんでの土日の署名が、二日で50名以上も集まったそうです。
そして本日、シネプレックス新座にて、直談判とのこと。


昨日は、下北沢へ行って、トリウッド様、本多劇場様に、チラシを置かせてもらい、その足で青山のエイベックス・ビルへ。
138123_pc_m青山ベルコモンズあたりの、どこか他人の顔をした都会っぽさは、嫌いではないです。自分が拒絶されてる感じが、心地よいのです。

それはさておき、いろいろと話を聞いてきました。書けることだけ。
「BDはおろか、DVDも難しい」のは、ウソではありません。何の予備知識も持たず、昨日の話を聞いたとしても、やはり「BDはおろか、DVDも難しい」と、僕は答えたと思います。

それと同時に、僕が予期していたより、ずっと商品化のアイデアが練りこまれていて、「DVDなら不可能ではないな」とも感じたのです。
それでも、社内での『新子』の立場とか、商品化を通すための膨大な手続きが控えており、確かに厳しい。「難しい」と思いました。……最悪、発売無期延期となっても、それほど、おかしくない。
そもそも、DVD化のために、そんなに追加予算がかかるとは、まるで予想してませんでした(一桁、間違ってました)。
おのずと、枚数も決まってきますし、採算分岐点も、極めて厳しいものとなります。仮に、社内の諸問題をクリアして発売されたとしても、みんなが買ってくれなかったら、BDなんて、夢のまた夢でしょう。

……と、これぐらいは書いてもいいですよね?
他に、今後の上映に関しても、面白いアイデアが練られていました。すみません、「エイベックス、何も考えてないんだろう」と、ナメてました(笑)。
熱心な客がついてるから、高額製品でボッたくろうとか、そんな考えもないです。求めやすい値段で、価値のある仕様で、とちゃんと考えてくれています。


これは私見なのですが、DVDが出るなら出るで、その頃、『新子』を覚えていてくれる人が、どれくらい残っているのか、気になります。上映は、新座のママさんたちのような人たちが頑張れば、どこかで続いているかも。
僕みたいな人間が言うのはおかしいかも知れないけど、半年後も一年後も、ずっと『新子』を好きでいてくれたら、事態は良い方向へ行くんじゃないかって気がします。
――これは、単なる僕の「思い」「願い」みたいなもんですけどね。「ファンの気持ちにのみ、支えられているコンテンツ」というのは、比喩ではありません。

僕も、なるべく人を誘って、どんどん広げたいと思います。

署名は、マッドハウスでは、トップに届けていただけたそうです。感謝です。


下北沢で、チラシを置いてくれるところを探していたら、中古玩具店の「2丁目3番地」の半額セールに行き当たる。
100302_02040001ティンカー・ベルの小瓶、1500円ならいいか……と買ってしまった。
あんまり、よい出来ではないんだけど、外箱がかわいかったので。

あとは、ホビーショップ・サニーで、「ハイパーウェポン2010 MINI」を購入。丸一冊、『ギャラクティカ』のバイパーMk-Ⅱという恐るべき資料本。

なぜか、とてもおだやかな気分だ。

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2010年3月 1日 (月)

■青い麦の海に■

『マイマイ新子と千年の魔法』続映署名は、1653名をもって終了しました。
Twitterも見ていたのですが、1600名を越える寸前の、大量のRTの嵐。そして、23時を過ぎてから、署名が伸びていく勢いには、素直に感激しました。
一日で150名を越えたということは、まだ、ぜんぜん伸び代があったわけですね(成果報告は、後日に……)。

私らしくないことを書きます。署名をしてくださった方たち(コメント欄で不満をもらされた方も含めて)、ブログなどを通じて広めてくださった方たち、メールで、電話で、口頭で励ましてくださった方たち、お一人ずつにお礼を言いたい。ありがとうございました。

この誇るべき数字を手に、まずはエイベックス・エンタテインメントのチーフ・プロデューサーたちと、話してまいります。むしろ、今日からが大変です。
そして、このデータを活用したい方たち、ご相談くだされば、お分けいたします。『新子』のために、役立ててください。


渋谷シネマ・アンジェリカ用のチラシを、吉祥寺バウスシアター様、ROCK JOINT GB様、ブックスルーエ様、吉祥寺シアター様、百年様、カフェゼノン様……に、置かせていただきました。
日曜日のお忙しい中、各店舗の皆さま、ありがとうございました。
次は、下北沢と渋谷を回ってみます。

『マイマイ新子と千年の魔法』は、渋谷シネマ・アンジェリカにて、3月13日より!
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他の上映地域は、かみぃさんの上映館リストが早くて正確です! 春休み、親子でどうぞ!


ママさんグループのシネプレックス新座への、上映リクエスト活動は、ラピュタ阿佐ヶ谷(お馴染み、石井支配人)からの推薦文も得て、着実に進みつつあります。
ミニシアターが、シネコンに推薦文を書く、というのも、稀有な例ではないでしょうか。「情で、上映延長なんかして」と悪態ついて、ごめんなさい。バー・ラピュタの女、カッコいいですよ。

この新座の試みが成功すれば、シネコン興行の常識がひっくり返り、『新子』は、また一歩、前進します。全国の皆さん、新座に注目ですよ! 次は、あなたの地方かも知れないんだから。

そして、僕はやっと……あの青い麦の海へ、戻っていけます。
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正確には、以前の僕には、もう戻れないんでしょうけど、今は素直に「ああ、もう一度、『マイマイ新子』を見たいなあ」という気持ちに、なれました。
画面いっぱいに広がる麦畑を、新子と貴伊子が走っていく。貴伊子が立ち止まると、新子と一緒に、カメラも貴伊子の方へ、戻っていく――。なんて大らかな、心優しい映画なんだろう。大好きなんですよ。

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