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2010年2月 9日 (火)

■コメント欄から■

先日のエントリのコメント欄から、ご本人の許可を得て、転載します。(読みやすくして欲しいとのことなので、改行などに手を加えた)

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記事の趣旨からは外れるかもしれませんが、ちょっとお金の話しが出ているのでここに書きます。
 
昨日のイベントはとても楽しかったのですが、結局のところ、未見の方へのアピールとしては 「お金が無いなら無いなりに皆で頑張ろう」と言う話しに収束してしまったような気がします。

僕は「お金が無いなら、お金を集める方法を考えればいいじゃん」と考える方なので、少しばかり違和感を感じたというのが正直なところです。

(次々とアイデアを出すみなさんの熱意には心は打たれたし、作品を話題にすると言う意味では 面白いアイデアもたくさんあったんですけどね。)

私見ではありますが、いま新宿のイベントに参加したり、ラピュタに通いつめたりするハードリピーターの方々の気持ちって言うのは大きく分けて二つに分類されると思うんですよ。

ひとつは、この素晴らしい作品を、このまま知る人ぞ知る傑作にはしたくないと思う人達。もっと多くの一般の方にもこの作品を見てもらいたいと思っている人たちです。
無償でチラシを作ったり、友達を誘って何度も劇場に足を運ぶ人たちはこういう部類の人達だと思います。

もうひとつは、言葉は悪いんですが、「俺はまあ、最初から目を付けていたけどね」といいたいマニアな人たち。 
こころの中で薄々、「この作品がこれから切り返すことは無いだろうな」と感じつつも、この作品が持つ不思議なパワーや、それを取り巻く純粋なファンの熱意を鋭敏に嗅ぎとって、「この作品はこれから祭になるかもしれない。だとすれば、自分は最初から踊っていたい」と 心の底から思っている選民意識の強い人たちです。

まあ、実際は比率の問題で、極端に後者に偏っている人というのはそんなにいないとは思いますが、まあでも、今この作品を応援している人で、このような気持ちが全く無いと言う人は かえって胡散臭いと思います。(あくまで私見です)

で、後者の気質の強い人に、「劇場で10回見ろ」とか、「無償で、手弁当で、作品のPR活動をしてくれ」とか言っても、多分無駄だと思うんですよ。

でもね、「お金を払う“だけ”で、この作品を応援した証が残る」んなら、喜んでお金を払う人がこの作品には一杯いると思うんです。
 
少なくとも、自分にはそういう気持ちがあるし、現時点でも、映画を観るために飛行機で東京にきたり、作品の舞台を見るために防府に駆けつけたりする人が大勢いる作品なわけですから。
 (そういう人たちがピュアな気持ちでやっていないといっているわけじゃないですよ。念のため)

もちろん、タダで金を集めるわけには行かないから、形式上ファンクラブやファンドのようなものを作る必要はあるでしょう。そして、建前はどうあれ、
「ここでお金を払ってくれた人にはSpecialThanksとして、でDVDにお名前をクレジットしますよ」
とか追い打ちすれば、200や300のお金はすぐに集まると思うんです。
もちろん、それで十分とはいいませんが、宣伝費が完全に枯渇してしまっている現状を鑑みれば、ファンの熱意が強いうちに、少しでもお金を集める動きをした方がいいのは言を待たないと思います。

そして、「ほとんど名誉以外にメリットの無いお金」がそれだけ集まるってことが、今、上映を検討している映画館へのアピールやDVD化への働きかけにつながると思うんですよね。
(個人的には、仮初めにもアニメを商売にして生きている人間なら、業界の良心として、一人一万くらいはこの作品の応援にお金を出してあげても良いと思いますが)

もちろん、こんなことをしたら、純粋なファンからは非常に叩かれるでしょうし、製作委員会の中の権利関係で、「お金を集める」ということがそんなに容易いことではないのは想像が付きます。

ですが、たとえノリでつけてしまったにしろ、『公開宣伝会議』と銘打ったイベントで、「宣伝のためのお金を集めることに関する議論」が殆どなかったのは、とても不思議に感じました。
 
この作品は人に恵まれているとは思いますが、それでも善意で人を動かしつづけるには限界があります。この作品の将来のためにも、たとえ叩かれる羽目になっても、具体的にお金を集める話しをしてくれる人間が、登場することを願ってやみません。

こういうことを平気で書いてしまうのが、僕なりのこの作品に対する愛だと理解していただければ幸いです。作品への愛情や解釈ならいくらでも書く人がいると思いますから。

自分なりには真面目に考えて書いたつもりですが、もし廣田さんがお気を悪くされたら……とビクビクしながら送信ボタン押します(^^;;

投稿: 杉本晃志郎 | 2010年2月 9日 (火) 00時30分

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僕は、杉本氏の意見を、このまま、製作委員会へ送っておいた。
「この映画を救いたい」と思っている方たちも、「思い」ではなく「お金」に頭を切り替えてはどうだろう。

温かく優しい「思い」のため、この映画は再び、11月の悪夢をくり返しつつある(昨夜の大阪の客は、たった6人だった)。

【追記】杉本氏の意見には、製作委員会から返答がありました。

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コメント

廣田様
今朝西宮に帰って参りました
先日はmixiのメッセージの方で当日の宣伝会議でこちらが出した質問(地域毎の展開にあたって全国ロードショーと違って可能な筈の上映される地元メディアに絞り込んでの売り込みはちゃんとやってますか?ラピュタの評判だけで他所でも何もせずに上手く行くとか考えてませんよね?)の件を報告をさせて頂きましたが、その時に頂いた返信の内容がやや奇異に感じたのでここ数日の経緯を確認さかのぼって確認(先週後半は自分の参加するイベントの追い込みでネットでの動きはあまり見ていませんでした)した所です。
そのチラシを作られた前岡さんのブログもうとっくに削除されていて、何が起っていたのかのやり取りの経緯が消されてしまっているので確認することすらできませんから、生の発言のニュアンスも含めた内容を見ていない私はコメントする資格を持ち合わせていないとは思うのですが、他の方々のブログでのコメント、最近の監督のこの件に関するmixi日記を見る限り、仕事の全否定から入られてこの自分の作ったビジュアルでというニュアンスが見えたのでは監督サイドの立場上こういう見解が出るのが当然としか考えられません。
そしてキレて全削除、跡地には「気に入らないんだからしょうがない」の一言、この「気に入らない」もデザインに対してではなくそのつけられたコメントに対する物であろうという事は想像がつきますが、何やらその指摘をわかっているのに「(デザインが)気に入らない」と言葉を省略する事でそう見えるように仕向けているように思えます。これでは自分の愛情を思わぬ言葉(冷静に考えれば監督サイドの言ってる事は全く正論なのに)で返され裏切られたという思い込みを脊髄反射の憎悪で返したというだけにしか見えないのです。例えて言うなら「かんなぎ」の時に展開に腹を立てて原作をずたずたにした画像をばらまいたファンや、ゲームが気に入らないからディスクを叩き割った画像を公開した有名イラストレーターとやってる事が同じ、つまり今となっては制作者サイドもファンの方も全ての人が不快な気分になったという結果しか残っていないのです。これはとても残念な事です。

私は今までのチラシは「児童映画」という監督のコンセプトにきっちりそった物だと思いますし力が無いとも思いません。このチラシと、これは宣伝会議で報告された事ですが山口では公開当時は大量に、そして今でもまだやってるというTVのCMであれだけのお客さんを集める事に成功したのですから、単純には言えませんが同じレベルの物を全国でやっていればそれなりの結果が出ていでしょう。少なくとも関西では会議でも話題に出た様に新子のCMはラピュタ放送時の一回限り、私は確かにこれしか見ていません。これより先はホントに宣伝費の事です。また、画像選びに監督がゴネるといったニュアンスが廣田さんの文面に見られますが、チラシのビジュアルに監督がしつこくこだわるのは当然の事、それは宮崎駿監督でも細田守監督でも同じ事でしょう。それを補佐するプロデューサーの仕事が「尻拭い」とは思いません。
その上での新しいチラシプランはどうでしょう、それこそネットで公開する前に少し待ってもらって宣伝会議にお披露目する、事になっていれば別の流れになっただろうと思うと残念な事です。実際、私が宣伝会議で冒頭の質問をしたところ、監督の方から「チラシ作ってくれた方です。」と紹介されてしまいましたから、普通の流れなら何も問題になる事も無かったのに、と思う所です。

ですから、メッセージで送らせて頂いた「澱んだ空気」というのはあのチラシの件ではなく、宣伝会議(ほんとはこのタイトル自体はどうかと思う所もあるのですが)が近づくにつれて何やら製作サイドを追求しようという様な空気が急に漂ってきた事、当日そのような事はありませんでしたが、皆がこの作品を愛しすぎてるが故の苛立ちが独善的な言動となって目立ってきているのが気になっていたのです。その意味で廣田さんもこのブログでの言葉がどんどんトゲのある物に変わってきているのはなるべく気にして欲しいと思っています。
例えばたまごまごさんの文章に対しても「監督チェックが入ったのかなあって勘ぐってしまいます」という推察が入っていますが、一度冷静になって考えてみれば全否定から入る事がいかにまずいか、という結論に戻ってくるのも自然で、チェックとかそういう話ではないでしょう。
そういった言葉が邪推を呼びますし、チラシの件も、私が見たところ廣田さんが思っておられる程騒ぎになってもいない(2ちゃんの新子スレでさえほとんどスルーです)のを煽る様な形になっている事を気に留めて頂ければと思っています。
ここは廣田さんのブログですからどういう発言をする事もとやかく言われる事ではありませんがネットでは、やはり過激な言葉や攻撃的な内容は煽る野次馬や敵を作るばかりで何もメリットがありません。それだけはどうか自戒して頂ければ。
とにかくここに来る人で廣田さんの頑張りに感謝しない人は関係者も含めて誰もいない筈です。
批判の矢面に立たされる事が多かった事も充分理解しています。まだぬるい動きだと思われるかもしれませんが、最近の公開劇場増加など動きは徐々に好転してるのも事実です、これを廣田さんの功績と言わない人がいるとは思えませんよ。

追伸:大阪もレイトショーはもちろんやりますがマニアを対象にした特定の映画の特集をやる様なレイトショースタイルが東京の様に多くは無いのは事実だと思います。これをして「(今は)文化が無い」という分析は正解だと思います。それ故「ラピュタの口コミ効果を大阪にも期待してるだけじゃマズイですよ?地元メディアに売り込まなくて大丈夫ですか?」という提案をしてみたわけです。個人的には関西のあさのラジオ番組にマイマイの資料送ってみたりしてます。目を通してもらえて12日以降の朝の上映にプラスになるといいのですけれどね。

長文になっちゃってすいません。

投稿: Miya-P | 2010年2月 9日 (火) 18時02分

じゃあちょっと便乗して(笑)内容とは関係ないのですが最近思ったことを書きます。
僕は廣田さんに宣伝会議に来て欲しかったです。
それは有意義な議論をするためじゃなくて来た人の顔を一人一人見てほしかった。
みんな本当に真剣で本気な顔をしてました。ずっと最初から最後までメモを取ってる人もいました。
廣田さんの起こした波紋は確実に広がりました。もう廣田さん一人でやってることではありません。
一人一人自分に出来ること、それが発言のみだって考えて考えて自分の責任で行ってます。
それが不実な結果に終わってもやはり自己責任なんです。
勝手にやってることですから誰のせにも出来ません。口を挟まれることだって覚悟してやるべきです。
奇跡だったのが喜劇で終わろうと悲劇で終わろうと廣田さんは最後まで見届けなくてはいけないと思う。
少なくとも僕は最後まで付き合います。どれだけ失望しても作品に罪はないから。
今アニメスタイルで宣伝プランを募集してます。絶対にみんなが幸せになれる道があるはず。
監督のためでも会社のためでもない作品のためです。まだまだ諦められませんよ。
と、まあ偉そうなこと言っちゃってますけどここで提案です。
何だかんだで、ファンが好き放題意見の交換が出来る場ってなくないですか?
ブログ持ってる人だって一方通行になりがちです。2chだって敷居が高いですよ。
僕なんかはどうしても廣田さんのブログをお借りするしかありません。
みんながみんな発言できる術を持ってないんですよね。
そこでファンによるファンのための交流掲示板などを作ってはどうでしょう?
グチ、批判大歓迎。提案も含めて思いのままをぶつけられる所です。
廣田さんはファンと製作側との窓口になるのです。窓口となれる唯一の人ですから。
今よりは建設的じゃないかなぁ。わざわざ会合にすることないし。
って他力本願ですみません。やってくれる人いないかなぁ(笑)
最後に、廣田さんお願いだからヤケクソにだけはならないでね(笑)
最近のブログはちょっと寂しかったですよ。

投稿: nene | 2010年2月 9日 (火) 18時37分

■Miya-P様
長く東京にいらしたなら、短い時間でも、お話できれば良かったですね。

前岡氏と監督の間で、チラシやコメントを巡って起きたことは、単に言葉のやりとり以上のものが含まれています。
チラシの件は小さいようでいて、私の心の中に溜まっていた「?」と「!」を決壊させるのに、十分すぎる出来事だったのです。

今となっては、前岡氏をかばうこともしませんし、監督の日記にどうこう言うつもりも、ありません。双方の言いぶんが、具体的にどうであったか、説明する気もありません。
私は両方の顔を立てるために、何とか努力してみました。前岡氏のチラシも既存のポスターも「両方とも優れている」と言わざるを得なかったのです。
従って、双方の言いぶんを知っている私が、事態を最高にややこしくした張本人、と思っていただいて、結構です。
(補足するなら、前岡さんと製作委員会とは連絡をとりあっていますし、私も宣伝チームと、しっかり話をして、事態は前向きに動きつつあります)

清濁、両方あるのが世間だと思います。私は当然、「濁」の部類。私が、あまりに毒を吐いたがため、呆れ果てた友人が、全国的な上映ネットを立ち上げようとしています。
このエントリに、意見を転載させていただいた杉本さんは、さらに新しい企画を考え出しました。ただ、それは私ではなく、監督に直接に相談するよう、お願いしてあります。

Miya-Pさん。
私の功績など、ひとつもありませんよ。一部の報道で、「署名活動などの運動が実り、レイトショーへ」と誤報されていますが、ラピュタ阿佐ヶ谷は、署名を開始する前に決まっていたことです。
いくつかの映画館に売り込みをしましたが、まだどこも決まっていません。
確かに、何ヶ月か「頑張って」みましたが、成果の上がらないことを誉められても、本当に困るのです。

今は、目標に届きそうもない署名活動を、どう皆さんに納得して終えられるかだけを、考えています。
それを考える時間を、与えてくださいますでしょうか。

映画興行の面白さに気づきはじめた私には、大阪の映画文化の違いは、大変参考になります。本当に、初耳でしたので。

諸々、ありがとうございます。また、イベントに行くことができず、失礼いたしました。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月 9日 (火) 19時08分

■nene様
すみません、宣伝会議へ出席しなかったのは、やっぱり正解だったと思っています。

>もう廣田さん一人でやってることではありません。

その自覚があったから、というのも理由のひとつです。出席者の何人かとは、事前に話をしていましたし、もし当人が壁にぶつかるなら、その人なりの越え方をして欲しい、出来るだろう、と信じています。

僕は、署名活動という失敗例を示しつつあります。始める時に、ひとつだけ覚悟しました。それは、ライターという職を失うかも知れない、ということです。
neneさんのご指摘するとおり、私はお客でありながら、業界とも話しているという中途半端な立場にいるからです。
30分ほど、躊躇しましたが、「まあ、ホームレスでもいいか」と踏み出しました。

しかし、そうした覚悟の末の署名が失敗するならするで、その前例を踏み越えて、何人もが前に進むべきだと思います。それが健全な状態じゃないか、と前にも書きました。

>ファンによるファンのための交流掲示板

Twitterがそうじゃないかと思うんですが、もう少し、匿名性が高い方がいいと思います。みんな、本音が言えてないんじゃない?という気はしますね。
それこそ、neneさんが探されてみるとか、「この人!」と思った方に、声をかけてみてはいかがでしょうか。
業界は、遠くはありませんよ。エイベックスの岩瀬さん、マッドハウスの松尾さん、宣伝Pの山本さん、皆さん、話しやすい方たちです。

僕が、あれだけ毒を吐いても、こうして立ち上がってくる人たちがいる――ここ数日、その確信はありました。
何かが瓦解するわけでもないし、作品に曇りがかかるわけでもない。
ただ、私の役割は終わりつつあります。少なくとも、表立って何かを発言することは、もうほとんどしないでしょう。

DVDが発売されたら、「おめでとう」ぐらいは、言うかも知れません。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月 9日 (火) 19時37分

>前岡さんと製作委員会とは連絡をとりあっていますし、
>私も宣伝チームと、しっかり話をして、事態は前向きに動きつつあります

そうなのですか、それだと前岡さんに対して失礼な発言をしてしまっていますね、お詫び致します、大変申し訳ありませんでした。

大阪っていうのは結構難しい土地なのです。食い物とお笑いだけは文化らしきものがあるようですが、その他は東京に比べればあまりにも貧弱です。模型のイベントも
失敗が繰り返されたあげく去年の春以降全く無くなってしまいました。

東京のイベントはまた夏もありますしその時にお話し出来る事を楽しみにしています。

投稿: Miya-P | 2010年2月 9日 (火) 19時48分

■Miya-P様
前岡氏は、自分で「水に流す」と決めたら、本当に気にしない男なので、大丈夫です。ポスターも、何箇所かでダウンロード可能になっていますし、それには誰も反対していません。

シネ・ヌーヴォは「一日、10人に満たない日もある」と聞いて、ショックではありましたね。ただ、その厳しさに目を向けないと、やっぱり「儲かんなかったけど、良かったね」で終わりそうで、怖いのです。
うーん、今さら、私が恐がっても、仕方ないのですが。

>東京のイベントはまた夏もありますし

そうでしたね。その時は、笑って挨拶できるようになっていると、いいですね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月 9日 (火) 20時07分

ちょっと仕事に疲れたもんで徘徊してたら、
あ、よかった。良いタイミング。


Miya-Pさん>
初めまして!
失礼なことなんて全くないですよ。

だって、
Miya-Pさんがそう思った、そう感じたんですもの。
そのとおりですよ。

投稿: 前岡 和之 | 2010年2月 9日 (火) 20時25分

>シネ・ヌーヴォは「一日、10人に満たない日もある」
何故かマイマイ公開後雨ばっかりなんですよね・・
これも何かに理由を付けようとしてる逃げなのかもしれませんが
私は明日は行くつもりですけど・・・

>前岡 和之さん
攻撃的な言葉はどうかといって自分も
結局同じ事をやってしまっていますから
あらためて申し訳ありません。

前向きなお話という事で、チラシがこれから新たに良い形で生きる事を願ってやみません。

投稿: Miya-P | 2010年2月 9日 (火) 21時27分

Miya-Pさん>

僕も廣田氏と同様、濁な側の人間です。

僕は石を投げた。石だもの当たれば痛い。
他者が傷つくことをわかっていて投げた。
だから、Miya-Pさんの感じ方が正しい。

痛かったと思う、傷つけたと思う。
本当に、本当にごめんなさい。

でも、泣きながら投げたのも本当だよ。

僕は投げ方と投げるとこまでと決めていた。


投げたあとのことは、皆さんで判断し
Miya-Pさんのように感じたり、考えたりして下さればいい。

このマイマイという作品そのものが、
そういった作品だと思うから。


>チラシがこれから新たに良い形で生きる事を願ってやみません。

そう言って下さるあなたの存在こそが「前向きな話」そのものです。

投稿: 前岡 和之 | 2010年2月 9日 (火) 22時13分

前岡さんを、美化するつもりはないけれど、今日の僕との雑談の中でも、「あの作品の良さは変わらないから」と、当たり前のように言っていた。

「だから皆さん、許してやってくれ」という意味ではありません。

この作品について、僕はコメント欄で聞かれる以外、口をつぐもうと思います。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月 9日 (火) 23時22分

この数日の廣田さんの書き込みを読みました。
おっしゃっていること、また飲み込んだであろう言葉から僕なりにお気持ちを察した上で、これだけは言わせてください。

廣田さんのこちらのHPの記事を読んで、僕はマイマイを知り、そして観にいこうと決めました。
そのことについて、本当に本当に感謝しています。

投稿: にひと | 2010年2月10日 (水) 00時30分

私は署名活動をはじめ、廣田さんがここまでがんばっていなければ、とっくにマイ新から降りていたように思います。

あと、アニオタ保守本流さんがエントリー立ててくれたのも、署名の存在を知らされていたから、とコメントでお返事いただきましたし。

ファンサイドで最大の功労者は廣田さんだといまでも思っています。

裏の事情を知らない人間なので、廣田さんのご苦労はわかりませんが、言いたくても言えないことを抱えたまま、ブログで露悪的にならざるをえなかったことは残念に思います。

が、私には自分の数百倍マイ新を愛してきた廣田さんを責める気にはなれません。

願わくば、この先みんなが幸せになれますように。


あ、それからneneさんご要望の交流掲示板ですが、宣伝会議のまえに関係者にお渡ししておいた提案書に、公式サイトにファンが集えるチャットと掲示板を設置したらどうか? という項目は入れておいたのですが…。

うーん、会議に行けなくて残念でしたorz

投稿: すがり | 2010年2月10日 (水) 00時45分

■にひと様
昨年9月に、この作品を見て以来、折にふれて独り言をつぶやいてきました。
それが、誰かに届くなんて、まるで考えずに。だから、不思議なんですよ。このブログを見て、映画館まで行った…って方に、お会いすると。

離れたところに住んでらっしゃる、にひとさんと対話できて、嬉しかったです。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月10日 (水) 00時45分

■すがり様
チャットや掲示板のアイデアは、どこかで俎上にあげれば、すぐ実現するでしょう。
会議に行けなくても、相談相手なら、たくさんいるはずです。(暫定的に、ここを議論の場に使ってもいいですよ)

お名前を挙げたら、キリがないのですが、アニオタ保守本流さんのエントリには、胸を撃ち抜かれました。
たまごまごさんの功績も、大きいと思います。あんなストレートに「見に行ってくれ!」と言える心の素直さが、集客に繋がったんです。pencroftさんからはチラシ用に、力強いコメント拝借したり……彼らですよ。ピンチに陥った『マイマイ』を支えたのは、彼らなんです。

そして、そんな多くの方たちの意見を読んだからこそ、署名サイトの設置を決意できたんですよ!
それを継ぎたいという方が現れれば、28日を過ぎた時点で、全データをお渡しします。もう、僕がやるべきじゃない。

最初に、すがりさんが来たとき、「なんか、敵対的な人だなあ」と思ったんですけど(笑)、ぜんぜん、そんなことなかったですね。
素直な、いい人です。書き込んでくれて、ありがとうございました。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月10日 (水) 01時03分

小西と申します。もう10年以上前になりますが、お蔵入りしてしまった「ユンカース カム ヒア」という劇場映画がありました。その映画の上映及びビデオ化運動のお手伝いをさせていただいた経験があります。

廣田さんの文章を読んで胸が痛くなりました。

映画の状況はおそらくはユン君の時の方が厳しかったと見積もりますが、別の意味でより困難なのも理解できます。

少しお話しします。

廣田さんの言葉は当時の僕よりずっと優しいです。僕は資料映像に英語字幕つけて、知っていたチェコの演出家に見てもらうと、英訳の発注までしてしまいましたから。東欧から逆輸入させてやる!と。もちろん無許可で。当然仲間に止められましたので実行しませんでしたが。やればお尋ね者だと分かっていてもどうにも、という心境でした。

ユン君の時に僕達の共通認識は「この映画は売れるのだという事を証明する」でした。なので上映会の動員にはこだわりました。こけたらそれがそのまま作品の評価になります。お金がとれることを証明しない限りお金がかかるテレシネ、プレス、販売なんて絶対に実現しませんから。

現在、ユン君のサイトは見ることができません。会の活動記録だけでも「マイマイ」を応援している方の参考になるのではと、今お願いしています。

当時、中心になった人へのネットでの根も葉もない中傷もありました。僕等は冷笑してましたけど、言われて楽しいはずもなく、彼らもよく我慢したと思います。手前味噌ですが、仲間がいることと、作品を指示してくれた人のメッセージが支えだったのです。

僕は毎年上映会を止めようと言い続けた人でもあります。あんまりに負担が大きくて、素人が仕事をしながらやれることではないからです。「もう手伝わない」と離脱した裏切り者でもあります。なので大きな事は言う資格ないですけど、ユン君のDVDが出るまでの歳月を思うと、なにしろ最初はLDを出させるでした、「マイマイ」まだ始まったばかりのように思います。

廣田さんが距離を置きたいと思う気持ち、痛いほどわかります。僕も毎年そうでした。でも何故か毎年上映会の時期には失業していまして、毎日詰めることができたので、手伝い続けたようなものです。

会は押井信者の集まりとも言えましたので、合言葉は

「好きでした苦労だろうが」
「エイゼンシュタイン先生に申し訳ない」
でした。仲間がいればこういうクッションもできるのです。

長文失礼。同じ痛みを感じた者として、お疲れ様といいたかっただけでです。

投稿: 小西慎一 | 2010年2月10日 (水) 02時42分

■小西慎一様
ありがとうございます。私には、もったいないお言葉です。
『ユンカース・カム・ヒア』、ちょうどケーブルテレビで放映され、録画してあるんです……そんな恵まれた時代に、こんな簡単に息切れしてしまって、申し訳ない気持ちになります。

どこから、お話すればいいのでしょう。
自分が、何か言われるのはいいのです。しかし、この映画のために動いてくれた友達が言われるのは、耐えられない。だから、責められた友達を守ろうとしたあまり、無理解な(と、あえて書きます)制作者たちを攻撃してしまった。
つまり、味方につけなくてはいけない人たちが、僕には多すぎるのです。

制作者の方たちとは、仲良くしなくてはいけない。製作委員会、宣伝チーム、皆ひとりずつ、考えも人生観も違います。怒鳴ったり、笑ったりしながらも側にいつづけ、でも仕事もあるし、友達もいるし、他のファンの方もいる。
みんなに、嫌われてはならない。「大丈夫、希望はありますよ」と毎日、言いつづけなくてはならない。本当は、絶望的な裏事情を聞かされているのに。

中途半端に、業界に接している仕事ですから、観客サイドからも作品の顔が見えるし、制作側からも作品の実態が見えてしまう。
何がいけないのか、僕には、ありありと分かっています。ところが、誰からも嫌われてはならない。だから、口に出来ない。言えば、誰かが傷つく。実際、多くの人たちが、僕の言葉に激怒しました。

……やめましょう。甘えすぎましたね。つまり、僕は迷子になってしまったのです。
誉められたくて始めたんじゃなく、この作品をメジャーにしたい。それだけが、たったひとつの目標でした。
僕には家族もないし、長生きするつもりもない。ぴったりじゃないか、と思ったんですけどね……。

お言葉、ありがとうございました。会の活動記録、皆の参考になります。ぜひ見られるようになることを、待っています。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月10日 (水) 03時31分

↓は、マッドハウスとアニメスタイルにメールで送った内容なのですが、最近、自PCのメール送信に不具合が生じているらしい雰囲気があるので、公式ブログのコメント欄と、こちらの方もお借りして、内容を貼り付けさせてください。

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マイマイ新子の宣伝アイデア、要望

「マイマイ新子と千年の魔法」の宣伝アイデアを受け付けているとお聞きします。

宣伝会議終了後から、至るところで宣伝アイデアの話し合いがファンの間で行われているのですが、現状でそれらのことが公に、またファン全体が糾合して意見交換ができるような場がなく、不自由な状況になっています。

そこで、マイマイ新子の公式サイト上、もしくは新たなサイトを立ち上げるなどして、チャットや交流掲示板などを設置した「交流の場」を作っては頂けないでしょうか。

チャットや交流掲示板は、宣伝アイデア以外にも、通常のファン同士の交流の場としても、またはマイマイ観賞のためのオフ会の参加者を募るようなことにも使えますので、観客、リピーターの増加にも寄与すると思います。

チャット
http://www.whocares.jp/chatx_terms.html

掲示板
http://www.rocketbbs.com/

チャットと掲示板は上のサイトのようなものが見栄えがいいと思います。
掲示板はツリー型が適していると思います。


もうひとつ。
現状だと宣伝アイデアを募ると言いつつ、直接俎上できるような窓口がわかりにくいので、合わせて設置を検討して頂けると助かります。

一部では、宣伝アイデアを募集はしても、現実には実行できないのではないか、という疑念も燻っていますので、単なるメールフォームだけでも、それとわかるように、わかりやすい場所に設置して頂いた方が前向きな印象を持たれるだろうと思います。

対応をよろしくお願い致します。

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neneさんはじめ、こういった要望がある方に向けまして。
(下記くらいのトゲは許容範囲だと思いたいです)

投稿: すがり | 2010年2月10日 (水) 12時50分

一言、アドバイスというか……公式ブログと公式サイトは、また管轄が違うようです。
ブログとサイトの上映情報にズレが出ることがあるのは、そのためです。

ダメ押しで、製作委員会にメールしておきます。……あんまり、僕がやりすぎるのも良くないんですけど。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月10日 (水) 19時15分

お手数おかけしますorz

うーん……、やはり意見を受けつける窓口って、わかりやすく一元化してほしいですよね。

投稿: すがり | 2010年2月10日 (水) 22時16分

じゃあ、これから近くの映画館で上映をしてもらえるように働きかけようとしている私はどうするのかな?
と自分に問いかけた答えをうまく伝えられそうにないのでずっと眺めていたのですが、頭から離れないので自己満足のために書いてみます。

「上映存続」にかける想いについてなんですが…
みんなが共通している「この映画を多くの人に観て欲しい、このまま消えないで欲しい」という「作品」に対しての想いのほかに、それぞれの立場で違う思惑があるのを感じながら、私は私の思惑でmixiのコミュニティに参加していました。

制作者側は上映して儲けなくてはならない。だって、職業だからあたりまえのこと。
廣田さんを始め、今回の事件(?)で脱力してしまわれた方々は、その「儲け」の部分に協力されていたということなんですよね。自分たちの儲けになるわけでもないのにこんなに一所懸命なのは監督さんと仲良しだからかな?などと思っていました。(関係者という意味ではないですよ)

私はといえば…「儲け」の部分は企業努力だと思っていますから、私が上映存続を願うのは、制作会社の収益なんか知ったこっちゃなくて、作品への想いだけです。舞台が故郷でなければすんなりあきらめていたと思います。
結果としていろんなところに「儲け」が生じるならそれはそれで役に立つんだな、くらいの気持ちです。ボランティアの気持ちなどこれっぽっちもなく、自分のために上映存続を願うのだから私は迷子にならなくていいんだ、と言い聞かせてます。

ついでに…
署名に関してですが、ネット署名である事の弊害が少しあります。私も署名しましたが、しばらく躊躇しました。こんなの初めてだったので。mixi内のコミュニティをまだ知らないときに友人のブログから飛んだので、まず「廣田さん」が何者なのか調べたと思います。これは「怪しいもの」なんじゃないか、って。私の近くの友人(30代、40代)などはパソコンの起動方法すら知らない人がほとんどです。署名のしようがありません。

それから「お金」と「善意」の体験例をひとつ。
お金がなくて人(善意)が動いていた活動にお金が与えられると、人はお金でしか動かなくなり善意はどこかへ消えてしまいました。お金なんかないほうが楽しかった。
だから、お金がないならないなりに、という考えは嫌いではありません。
制作者側がそう提案してるんだから、観客(ファン)は宣伝方法を考える事を楽しめばいい。だって、責任者じゃなくて観客なんだもん。もちろん、自分の発言や意見には責任を持たねばなりませんが。

長々と場をお借りしてしまいました。ありがとうございました。

投稿: kyasリン@も | 2010年2月10日 (水) 23時58分

■すがり様
掲示板は、自分たちで見つけて、やっちゃった方がいいと思います。
進展があれば、公式ブログに載るか、こちらに返事があるでしょう。

■kyasリン@も様
ご意見、ありがとうございます。自己満足だなんて、とんでもありません。

私は、この映画を通じて監督と知り合い、仲良くさせていただきました。しかし、そんな理由で自分はやってきたんじゃないんだと、今回、ありありと実感できました。
自分の目が選びとった作品が、業界でゾンザイな扱いを受けていて、いまだ知られもせずに細々と上映されていることに、我慢がならなかった。つまりは、自分の審美眼のためだったのだな、と気がつきました。
そうでなく、「とにかく善意だ」というのは、それこそ胡散臭いです(笑)。

「儲け」について。私の立場から言えることでいうと、この作品は大赤字なんです。
それなのに、儲けるべき当人たちに、プランがなさすぎる。私が何より憤ったのは、そこなんです。仕事する人間という意味では、私も彼らと同格です。……何だか、また怒られそうな言葉を書いてしまいそうなので、控えます。ビジネスなんだから、儲けに徹していいんですよ。
私は署名を始めたとき、「金でも貰ってるのか」と言われましたが、署名サイト使用料を運営会社に払いこそすれ、一円ももらってません。「コピーぐらい、うちでやっていいですよ」と宣伝会社から申し出がありましたが、それは違うでしょう。お断りして、自力でやりました。

ネット署名について。
私自身、「署名活動」そのものに対する胡散臭さを感じています。その疑心が今回、そのまま私に返ってきたのでしょう。
その安易さ、説得力のなさも知った上で、12月初旬時点、ネットに現れはじめたフォロワーたちの「数」を集める方法が、他になかったのです。
私の身分を疑うのも、当然だと思います。だから「代理店に雇われているのだろう」などと言われても、反論できないのです。そして、いま現在も、私が何者であるか、あなたに証明するすべがありません。
PCを持ってない、携帯での署名方法が分からないという声もありました。逆に、私は携帯に詳しくないので、どなたかにフォローしていただきたかったのですが、それが署名者数が伸びなかった原因かも知れません。
これも、言われなければ、気がつかなかったことです。ありがとうございます。

>それから「お金」と「善意」の体験例をひとつ。

参考のひとつとして、胸にとどめておきます。いろいろな考えの人がいた方がいい、多様性がないのは怖ろしいことだ、と私は考えています。

そして、発言や意見に、そこまで責任を負うことはしなくてよいと思います。「遊び」ぐらいの感覚が、ちょうどいいのかも知れません。
この映画は、抑圧とストレスに潰されそうな人たちを、救う映画だからです。
だから、日本中の人に見て欲しいと、今でも、そう思っています。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月11日 (木) 01時06分

>掲示板は、自分たちで見つけて、やっちゃった方がいいと思います。
進展があれば、公式ブログに載るか、こちらに返事があるでしょう。

というわけで作っちゃいました。

http://bbs4.sekkaku.net/bbs/sugari.html

投稿: すがり | 2010年2月11日 (木) 02時43分

>「お金を払う“だけ”で、この作品を応援した証が残る」んなら、喜んでお金を払う人がこの作品には一杯いると思うんです。

オレオレ。
DVDのクレジットに名前が出るなら一万円出しますよ。

投稿: hau | 2010年2月11日 (木) 12時11分

■すがり様
公式ブログにも、URL貼ってきてはどうでしょうか。別に、削除されないと思います。

■hau様
お金を集める件は、ちゃんと検討課題となっていますので、ひょっとしたら……という感じです。

投稿: 廣田恵介 | 2010年2月11日 (木) 13時15分

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