■署名は本日28日いっぱいで終了です■
レコミンツ Side-Bさんで、土日のみ署名受付中の「新座のシネコンで『マイマイ新子と千年の魔法』を上映するママたちの会」が、ネットでの署名を開始しました!
「用紙をダウンロードして、署名する」という形式です。
http://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AmPEpV89BzobdG1zR1g0VzN6QnFRUHZXenRCQm1xa2c&hl=ja
用紙に入力したデータか、出力して手書きしたものをスキャンして、こちらまで送ってください。
この方法なら、PCを持ってない人へも、回覧できるわけですね。
この署名は、3月2日のシネコンとの交渉日以降も、続けていくそうです。
「戦いとは、常に二手三手、先を読んで行なうものだ」のお手本ですね。ほかにも、彼女たちは、新座近辺の小中学校だけでなく、図書館などの公共施設も味方につけようと、地図を広げているそうです。
やや牽強付会になりますが、これこそ、僕の始めたネット署名の幕引きにふさわしい現象じゃないか、と思うのです。
僕は、「とにかく、上映を長く続ける」ことを、目標に掲げました。僕以外の人たちが、それを具体的に引き継いでくれているのだから、これで良かったんじゃないか、と……。
そして、署名の終わる次の日に、僕は幹事会社のエイベックス・エンタテインメントに署名を持って、行ってまいります。
■
2009年12月3日、『新子』上映2週目が終わろうとしていた頃、僕と片渕監督は、「ネットで増えてきたファンたちの声を、何とか集められないか」と話していました。あまりに動員が悪く、上映打ち切りが決まりつつあった頃です。
(実際には、この日から2週間を待たずして、新宿ピカデリーでの上映は終わり、19日からラピュタ阿佐ヶ谷の「マイマイ・ナイト」が、始まります)
監督は、どこか場所を借りて、集会のようなものをやりたいと考えていました。
それに対して、僕は数で残せるもの、記録として活用できる方法を探していました。それで、「ネット署名をやりたいのです」と、提案したわけです。
『新子』の興行収入は、初日からの3日間で、1002万1900円。動員、8354人。これに対して、続映を求める声が1万人では説得力がない。それで、「最低目標として」、倍の2万人と決めました。
とにかく、初日3日間の動員をこえる数字を示して、製作委員会を翻意させるしか、打ち切りをくい止める手立てはないと思っていましたから。だから、期間も「2ヶ月」と急いだのです。
ところが、ラピュタ阿佐ヶ谷を皮切りに、年を越えて、各地での上映がつづいているのは、ご存知の通りです。
署名を決めた当時は、とにかく「全国のシネコンで終わったら、何もかも終わり」という状況だったんです。あの当時の絶望感といったら、そりゃあもう……。
■
また、「署名活動まで行なわれているアニメ」という言葉が、各ニュース・サイトで枕詞のように使われたのも、嬉しい誤算でした。『新子』復権のキーフレーズとして、役立ってくれた。
そして今、「署名活動の起きたアニメ」という言葉は、誰も使わなくなりました。そういう意味でも、署名活動の役割は終わったのだと思います。具体的方法を模索すべき時期に、入ったのです。
いま、続映の働きかけを行なっているのは、新座のママさんたちだけではありません。
結局、監督の望んでいた「せめて、春休みまで上映できないか」という希望は、5つもの映画館で、達成されることになりました。署名を始めた当時は、「春休みなんて、とんでもない……」と、ため息をつくしかなかったんですよ。
いま振り返ると、ウソみたいです。そんなに長く上映できるはずがない、と誰もが思っていましたから。
■
目標人数2万人という読みは、甘すぎたと反省せざるを得ません。
上映館が増えつづけているとはいえ、『新子』は資金回収できていませんし、依然として厳しい状況がつづいています。
まったく上映されていない地域も、まだまだ多いです。
渋谷シネマ・アンジェリカは絶対に失敗できないので、チラシを刷っては、配っています。
詭弁と言われようとも、僕は最後まで、数にこだわります。署名者数は、1500人台で終わろうとしています。
でも、最初は1人だったんです。
| 固定リンク
| コメント (10)
| トラックバック (0)