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2010年1月 6日 (水)

■1月のメモ「もうちょっと、頑張ってみよう」■

日曜日のスーパーフェスティバルに向けて、フイギュアを袋詰め。
100105_14530001中には、オモチャというより、芸術品のようで、ため息の出る物もある……。でも、それを手放すのが、エキサイティングなわけだ。
『スター・ウォーズ』のフィギュアが圧倒的に多いけど、一体100円で売ります。食玩系は10円から。プラモデルは、上限500円ぐらい。
「高い」と思ったら、値引き交渉に応じますよ。

中古オモチャ、プラモデルの他に売るものは……

●同人誌版「550 miles to the Future」 一冊500円
●『メガゾーン23』同人誌「フェスティバルタイムズ」Vol.0~2 各1,000円
●DVD『亜空間漂流ガルダス』Vol.1~3 各2,000円


1/10 科学技術館 スーパーフェスティバル51 I-23「廣田恵介」にて! 『メガゾーン』の同人誌は、メールくれれば通販しますよ!


ふつーに防府で『マイマイ新子』を見た、主婦の方の日記
あまりに素直な、当たり前の感想に、涙が出てしまった。「何だ、ちゃんと理想的な見られ方されてるじゃん……」と。
こういう方には、署名のことも、レイトショーのことも、知ってほしくはないのです。リンク貼って、ごめんなさい。


『ギャラクティカ』のストーリーを人に説明しようとして、ようするにアレは、徹底的なマイナスから出発して、いつ降りてもいい状況なのに、「やっぱり、もうちょっと頑張ってみよう」というストーリーだから、惹かれるのだな、と気がついた。
どのキャラも、裏切り者のバルターですら、「もうちょっと、頑張ってみよう」としている。
そもそも、ギャラクティカという老朽艦からして、「もうちょっとだけ、頑張ってる」。そこが何より、愛らしいところだ。


たまには、仕事のことでも書きますか。
オトナアニメ  Vol.15 10日発売予定
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●押井守監督インタビュー
今回は『アサルトガールズ』まったく関係なし、「押井守から見た、プロダクションIG」というテーマです。これが、なかなか毒舌で良かった。どこまで直されてるか、本が出ないと分かりませんが、押井さんに聞いた中では、一、二を争う面白さ。

一番面白かった押井さんの話は、中野のカレー屋で河森正治さんと対談してもらったとき。宮さんから富野さんまで総出演のサバゲーの話が、最高じゃないかな。カメラマンもデザイナーもノリノリで、あれはすごくいい記事になってるはずだよ。『立喰師列伝』の宣伝担当が、実は『マイマイ新子』の宣伝Pだったりします。

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コメント

前のコメントで見る子供のスキルの心配を書きましたが
名作劇場をちゃんと見ていた様な方なら別に熱心なアニメファンでなくてもまったく大丈夫なわけです。
でもゴールデンタイムは漫画原作アニメばかり、深夜はと言えば記号的お約束エロだけには反応し、1話のつかみが悪ければそっぽを向き、登場人物が少しでも悩む事があれば鬱展開だと大騒ぎ、やっぱりこういう貧弱な似非オタクばかり発生させるアニメばかりの現状ってどうでしょう?
この一月期は深夜アニメの本数が激減したのが話題になってますが、商売にならない程その手のアニメが飽きられたというのならそれも結構な事、今一度普通のアニメーションに視聴者を呼び戻す事をやりましょうよ。
名劇的な日常系アニメっていうのは日本のTVアニメーションだけがたどり着いた最高の表現形式の一つですから時代に合わないなんて勝手な思い込みで廃れさせてほしくないのです。それ故マイマイ新子が認知されずに埋もれていくなんて現実は日本のアニメーションの今後の為にも絶対に認められないのですよ。そんななかで近年そのスタイルでの作品作りに力を注ぐマッドハウスの頑張りがブランドとして成功する事を応援しないわけにはいかないのですね。

投稿: Miya-P | 2010年1月 6日 (水) 08時18分

■Miya-P様
何を隠そう、僕は『マイマイ新子』を見てから、CSで放送されている『フランダースの犬』と『赤毛のアン』を熱心に見はじめたんです。
日本テレビで『あしたのジョー2』が深夜放送されているのも、ひとつのカウンターでしょうね。やっぱり、いま見ても、すごく面白いんですよ。
深夜アニメは、パンツと中途半端なエロだけになってしまって、当然、製作サイドも短期決戦で大敗することを覚悟の上でしょうから、それはそれで無視していれば、済む話だと思います。

ただ、DVDを売り切ってリクープするか、原作漫画が部数を伸ばせれば投資分は回収、という今のモデルを脱却するのは、メーカーに「商売を変えろ」と言っているようなものだと思います……。
だから、劇場オリジナルで『マイマイ新子』が出てきた(しかもDVDのショーケースではない)というのは、ひとつの突破口ではあるんですよ。
でも、だからこそ、成功させないといけないんですね。

マッドハウスについては、署名活動のお陰で、最近はソッポを向かれてますが(笑)、応援したい気持ちは変わりません。なので、『マイマイ』以上に大苦戦を強いられている『よなよなペンギン』を、まずは映画館に助けに行こうと思います。

投稿: 廣田恵介 | 2010年1月 6日 (水) 09時19分

>ただ、DVDを売り切ってリクープするか、原作漫画が部数を伸ばせれば投資分は回収、という今のモデルを脱却するのは、メーカーに「商売を変えろ」と言っているようなものだと思います……。

実際深夜アニメも好きですし、さすがにそこまで言うつもりは無いんですが、DVD売る為にと言いつつ1巻1000枚も売れない作品がそこそこある状況っていうのは、もはやビジネスモデルにもならない危機的状況です。でもそんな深夜アニメでも作品作りに常に何かしらのプラスαをトライしたり堅実な作品作りをしてきた会社、シャフトやJCあたりがこの本数が減った状況でも本数抱えているのは一つの答だとも思います。個人的にはまっとうかつ丁寧な作品だった「大正野球娘」があんまり売れなかったのは悔しいですけど(笑)「青い花」が売れなかったのはまあ、あきらめますけれどね(苦笑)・・・

投稿: Miya-P | 2010年1月 6日 (水) 10時53分

マッドは、年末のスタジオ引越し直後でゴタゴタしてしまいまして、ようやく昨日今日あたりから稼動を始めたばかりです。
実は、ラピュタの第一次千秋楽12月26日は、引越し荷物の運び出し当日だったんですが、当然、ラピュタの方を優先しておりました。
今現在、まだ片付けに追われていて、ちょっと対応の悪さとか出てきてしまってるかもしれませんが、廣田さんに恩義を感じこそすれ、ソッポ向くだなんてとんでもないです。
どうかそんなふうにだけはお気になさらないで下さいね。

投稿: 片渕 | 2010年1月 6日 (水) 11時09分

■Miya-P様
僕は、パンツでもエロでもいいから、深夜を逆手にとって、本気でやって欲しいんですよ。湯気で隠して、あとはDVDを見てくださいでは、商売であって文化ではありません。「そこそこ」のところで妥協しているヌルい空気が、イヤなんです。いかにも、「ネットでネタにして下さい」と言わんばかりでしょう?

いま、400枚しか売れてないアニメもあるんですよね。赤字なのに、始めた以上は打ち切りも出来ないわけです。
シャフトさんは、今夜、取材に行くんですけど……(笑)、どこの現場も苦しいとは思います。もちろん、いい意味で儲けている会社もあります。そういうところは、深夜アニメからは、手を引いていたりします。
『化物語』のように実験的な作品が出てこられる場でもありますが……その辺も、ちょっと聞いて来ようかなあ。

投稿: 廣田恵介 | 2010年1月 6日 (水) 11時23分

■片渕様
僕の杞憂であればいいのですが、監督がそう仰るのなら……。とりあえず、応援の意味も兼ねて、『よなペン』を観に行きます。

僕の仕事は、担当窓口との関係が8割、というところがあります。高圧的な態度をとる会社さんが多い中、マッドさんとはすごく良く付き合わせていただいてきた、と感じています。『マイマイ』の記事のときも、すごく面倒なお願いを聞いていただきましたし……。
決して悪気があっての発言ではありません。お気遣いさせてしまい、すみません。

投稿: 廣田恵介 | 2010年1月 6日 (水) 11時42分

広報担当T君の行方をホワイトボードで見たら、「旧社屋」とか書いてありますね。引越しが全然一段落してないみたいです。
マイマイのプロデューサーM君は、ラピュタ上映と平行して引越し担当もさせられてたので、年始から風邪で倒れてダウン中です。
・・・・・・そんなありさまで、ほんと、申し訳ないです。

投稿: 片渕 | 2010年1月 6日 (水) 12時11分

■片渕様
いえいえ、とんでもありません。お二人とも、マイマイ・ナイトにベタ付きであったことは、この目で確認しましたから……。

思えば、マイマイ・ナイトは宣伝チームも連日総出、エイベックスのIさんも毎夜、お客さんの見送りに立たれていました。舞台挨拶だけでなく、バックヤードもフル稼動でした。
そういう姿を、忘れてはいけませんね。

投稿: 廣田恵介 | 2010年1月 6日 (水) 12時34分

私見ですがマッドハウスという会社は丸山正雄プロデューサーの見識みたいなものの力が非常に大きいのではないでしょうか。
マッドはそれこそアート系から萌えアニメまでなんでもありで、原作モノなどで手堅く数字を出しつつも、一方で業界の中堅の実力者をかき集めて比較的自由にできるチャンスを与えているという印象があります。
大地さんに『十兵衛ちゃん』を作らせ、佐藤竜雄さんに『学園戦記ムリョウ』を作らせ、湯浅さんに『ケモノヅメ』を作らせ、みたいな流れの延長線上で、細田さんの『時かけ』があり、片渕さんの『マイマイ新子』があるんじゃないかと思います。
そういう意味では個性溢れる多様な作家性こそがこの会社の持ち味で、それをブランドイメージとして確立できれば本当に最強だと思うのですが・・・。

投稿: zapo | 2010年1月 6日 (水) 14時30分

■zapo様
どんなアニメを見て来たかで、印象が変わる会社だと思うんですよ。りん監督や今監督の劇場アニメだったり、日テレの深夜枠だったり……。
ジブリ社内で大評判だった『茄子』をアニメ化したときは、「ジブリで没になった企画を救い上げてくれる会社なのか?」とか邪推しました。高坂監督の『茄子』二部作には、準ジブリ的な雰囲気が漂っていますよね。

インデックス・グループに入ったとき、「もうあの会社は安泰だろう」なんて声も聞いたのですが、うーん……作品のために、かなり無茶はしているんじゃないでしょうか(笑)。
そういう意味でも、『よなよなペンギン』は応援したいですね……今さらですが。

投稿: 廣田恵介 | 2010年1月 6日 (水) 15時32分

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