■マイマイ・ナイト4日目■
今朝も、9時30分にラピュタ阿佐ヶ谷に着いてしまいました。 (←ロビーに「ピクトアップ」誌の切抜きがありました。『マイマイ新子』を「福田麻由子の映画」と捉えている人は、なぜか少ない。この衣装は、僕が取材した日と同じっぽいな)
一時帰宅すると、マイマイ署名が、1,000名達成です。この数字で「意思表示」は出来ると思います。しかし、事態を動かすには、万単位でないと無理だと思います。引きつづき、よろしくお願いします。
(製作委員会には、いったん、提出します)
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朝、「マイマイ・ナイト」のチケットを買ってから、『時をかける少女』のマスコミ試写に行ってきました。昔の僕なら、ボロクソに言っただろうけど、公開前の映画が不利になる発言は、慎むべきかと、最近は考えが変わりました。他でもない、仲里依紗の主演作だし、仲さんマニアとしては、見るべきカット多数。これぐらいの歳の女優って、ここ5年ぐらいの顔の変化を、一本の映画に込められる。そういう意味では、かなり面白いよ。より迫力を増した体形も含めて(覚悟はしてたけど、すげえ驚いた)。
アニメの『時かけ』と比較する目的で見に行って、仲さんという女優を知って帰ってもらってもいいだろうし(それだけで、人生かなり楽しくなるよ)、映画って、そういう役割もあると思う。
ただ、実写の企画って、アニメより難しいと思う。いろんな思惑が絡むから、監督の自由が効かなくなっちゃう場合もあるし……「どうしても、この脚本家を使え」とかさ。
でも、今回の『時かけ』の旗色が悪くなるとしたら、俺は味方に回ると思うよ。
そんなことを考えながら、今夜も阿佐ヶ谷。マイマイ・ナイト4日目です。
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阿佐ヶ谷から戻りました。
今夜は、高畑勲監督が客席に見えられていて、驚きました。
このたびのレイトショーは、僕も誰かしらとお知り合いになったり、再会したり、思いがけない「出会いの場」となっています(もちろん皆さん、お客さんとして来てます)。
それは、映画のテーマと、はっきり重なり合いますね。ひとりでDVDを見るのと、映画館で見るのとは、やはりハッキリ違う。
そして、過重なストレス社会であり、自殺大国であるこの国で、ただ、「明日も遊ぼう」と約束を交わすだけの映画が生まれたことに、心から驚きを感じます。
日本は、まだまだ大丈夫じゃないか?と思えるんです。
この映画がアニメーションである意味、女の子が主人公である意味、映画の役割などなど、昼間見た『時かけ』と合わせて、いろいろ考えました。ちょっと話はズレますが、試写会で映画を見たマスコミ関係者には、何がしかの義務、ノブリス・オブリージュが発生していると思います。タダで見といて、「30点」とか採点して、何かした気になっちゃいけないんですよ。
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今日は、コメント欄で「マイマイ・ナイトで会いましょう」と約束していた前岡和之さんから、『ガンヘッド』のDVDを、お借りしました。『ガンヘッド』のDVDなら、2007年に東宝から発売されたじゃないか……と思われるかも知れませんが、これはDVD化が絶望視されていた2005年に、前岡さんが自主制作したものなんです。
前岡さんの言葉をお借りすると、「そうだよ、ないもんは作る。」 「こういう方法でのアピールもあるかもと思った次第。」
実は、僕は、こういう人たちに背中を押されていたんですね。前岡さんには、与党精神があります。ただ、座してメーカーが動いてくれるのを待つのではなく、自分から出来ることをやる。無力ぶらず、ボヤきもしない。
気がついた人間が、その瞬間にやれることをやる。それが文化の本質だという気さえするんです。名前なんか残らなくてもいい。それは、明日のためにやるんだから。十年後、百年後に、誰かが接ぎ木してくれればいいわけで。
好きな作品が不遇な目にあってるのに、そこで必死にならなくて、いつ必死になるんだよ? でも、それを他人に強要するわけにはいかないから、せめて自分の出来ることだけは、やり通すのです。
明日も、朝から阿佐ヶ谷です。クリスマスは、部屋でひとりで『トランスフォーマー・リベンジ』を見るつもりでしたが……そういう時は、DVDってありがたいんですけどね。
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コメント
にゃんです。
なんと実は、「ガンヘッド」も関係者です。っていうか、ず---っと音楽の人なので。
前岡さんは“有名人”ですよ。
DVDにサントラCDが付いたのは、前岡さんのお陰だと思っています。本当に。
某社の某役員と「ガンヘッド」DVDのお話しをしてた時に、お名前が出ましたからねぇ。
にゃんも、誰も作ってくれないから自分でCDを作る、という極めてシンプルな発想の持ち主なので、きっと気が合うと思います。
あっ、「ガンヘッド」DVD小島監督に貸したままだ。。。
投稿: にゃん | 2009年12月23日 (水) 00時46分
■にゃん様
こんばんは。実は、僕は前岡さんの本職を知らないのです。なので、失礼があったら、すみません。
あの私家版DVDで、停滞状況を打破してくださったんですね。ただ待っていたるだけの人、文句だけ言う人の多い中、なんと勇気のある方だと思います。
今夜お借りしたDVDは、実質的にはメーカー製のものより、何百倍、何千倍も尊いと思います(もちろん、メーカーさんも努力されたでしょうけど)。
投稿: 廣田恵介 | 2009年12月23日 (水) 01時13分
あ、俺って有名なんだ、わーい!と喜んでしまうくらい
普通のサラリーマンの前岡が来ましたよ(ただし巨乳)←これか!有名なのはこれなのかっ!!)
これからは巨乳会社員の前ちゃんと呼んでくれたまへ>にゃん
どうでもいいけど、ウルトラ警備隊を隊員単位で考えると
奴らは「ウルトラ警備員」ってことだよな。
かっこいいなウルトラ警備員!
ソウイウヒトにアタクシモナリタイザマス
雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ
今日モ自転車を漕ぐ巨乳会社員たぁ俺のことだぁ(本日も出勤)。
そんな俺ですが4646!にゃんさんって
これじゃあヨロヨロだわはははははははは!!!
追伸/
違うよー廣田さん、
あれ作る時にどれほど「MEGA80's」という
サイトにどんだけ後押しされたことか。
つまり、あんただよあんた!!!!
で、マイマイの感想文は今書いてますよ。
あーん、巨乳が邪魔してキーボーdpがうtrずらーい
…コテコテだなオイ(そこひかない!>にゃん)
投稿: 前岡 | 2009年12月23日 (水) 13時15分
■巨乳の前岡さんへ
さっき、『ガンヘッド』のDVD見てましたが、チャプターのセリフが「ぜんぶ俺の好きなセリフだ!」と身を乗り出しましたよ。ガンヘッドは、ガンヘッドじゃなくて「ユニット507」なんですよね! すごい分かってる!
mega80'sは、言われるまで完全に忘れてましたが、前岡さんの書き込みは、よく覚えてますよ。
考えてみれば、『ガンヘッド』って敗者復活戦のストーリー、まさに「絶望的なギャンブル」ですから、あの手づくりDVDはストーリーのコンセプトに合ってるんですよね。そこが何より凄い点かなあ……。
マイマイの感想、楽しみにしてますよ!
投稿: 廣田恵介 | 2009年12月23日 (水) 18時20分