■大人のためのマイマイ・ナイト■
『マイマイ新子と千年の魔法』、公式ブログで、ラピュタ阿佐ヶ谷でのレイトショーの件が伝えられました。記事のタイトルはなんと、「マイマイ新子」の上映を続けるために。
記事を書かれたのは、製作委員会の一社であるエイベックス・エンタテインメントの岩瀬智彦プロデューサーです。岩瀬Pいわく「興行の結果次第では『マイマイ新子と千年の魔法』の持つポテンシャルを再認識して頂くチャンスとなり、全国のまだ上映されていない地域での興行に繋がるかもしれません。」
実は昨日、『マイマイ』宣伝チームの一人と電話でお話し、阿佐ヶ谷ラピュタでのレイトショーが、どのような意義を持つのか、うかがいました。
宣伝会議では、毎回、単館でレイトショーを行なうべきではないのか、検討されていたそうです。朝一回のみの上映は、当初の計画どおり主婦層をターゲットにしたもので、別に空いているスクリーンで、デタラメに上映しているわけではない……というのが真相で、それについては私も暴言を吐いてしまい、申し訳ありませんでした。
新宿ピカデリーでの上映が、「18日まで」から「17日まで」に短縮された理由は、ラピュタ阿佐ヶ谷での上映が、「19日から」スタートするためだそうです。阿佐ヶ谷は新宿圏内ですから、「新宿で1800円の映画が、明日から阿佐ヶ谷では1300円で見られる」という事態を避けるための、やむをえない措置とのこと。なるほど、納得です。
岩瀬さんが書かれているとおり、ラピュタ阿佐ヶ谷が連日満員となれば、他の映画館が興味を示すかも知れませんし、未上映地域にも、売り込みやすくなるでしょう。
つまり、ラピュタ阿佐ヶ谷は「レイトショーで集客力があるかどうか」のテストケースと言えるわけで、この興行が不成功に終われば、あらゆる可能性が閉じられてしまいます。――ということが、ようやく私にも理解できました。ラピュタ阿佐ヶ谷が、一気に聖地となったわけですね。
「大人のためのマイマイ・ナイト」は、12月19日~26日の夜9時より上映。連日満席ならば、もちろん、ラピュタ阿佐ヶ谷も儲かります。配給・興行・観客、みんなで幸せになるのが理想に決まっています。
製作委員会の皆様、ありがとうございます。数々の暴言、お許しください。
署名活動は、もちろん続けていきます。東京だけで終わらせたくありませんから、引きつづき、お願いいたします。
相乗効果で、みんなが幸せになる興行形態が実現できたらなあ……と切に願っています。署名サイトは、こちらです。
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コメント
僕が映画館でのマイマイ新子の不遇さに「理不尽だ!大人達め~!」って勝手に憤ってた事にも、理由があるんですね……。それでも、初動型とは言えないマイマイ新子が他の映画と同基準で判断されてるように見えて「なんだかなー感」が拭い切れないのも確かですが……。
記事を読み、なおさらラピュタ阿佐ヶ谷での上映の重みが伝わってきました。上映期間中は出来る限り通うつもりです。
何よりも「まだまだ新子や貴伊子やタツヨシやシゲル達に会いたい!」って思いが消えそうにないもので……
投稿: glulug | 2009年12月12日 (土) 00時55分
■glulug様
僕も、いろいろと事実誤認をしていたので、ちょっと熱くなりすぎたと反省しています。
最初は「なんでラピュタ阿佐ヶ谷?」と首をかしげていましたが、都内で終了するはずの映画がレイトショーで上映延長すること自体、かなり異例だと思います。
製作委員会、大英断ですよ。規模縮小されてる映画なのに。
もしラピュタ阿佐ヶ谷が不入りだったら、「やっぱりね」ということで、拡大公開なんて不可能になります。
大げさでなく、今度は観客が試されていると感じるんです。
> 何よりも「まだまだ新子や貴伊子やタツヨシやシゲル達に会いたい!」って思いが消えそうにないもので……
僕も、早くそういう話に戻りたいんですけどね(笑)。見たいんですよ、もう一度。心の中で、何度も反復しています。
署名サイトのコメント欄を見ていると、胸がつまりそうになりますね。
投稿: 廣田恵介 | 2009年12月12日 (土) 01時20分