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2009年11月 4日 (水)

■11月のメモ「路上販売」■

12月に向けて同人誌をつくっているのだけど、コミケには落選した。
091103_22270001もう3分の2ぐらい、デザインも上がっていて、印刷屋に入金もしたんだが……あるサークルさんから「うちの卓で、委託販売しますよ」と声をかけていただいたけど、それは図々しいので、丁重にお断りした。
そのついでに、コミケ以外のイベントのことも聞いてみたら、「ノージャンル」即売会の場合、ほとんど全て「腐」なので、孤立感がハンパじゃないとか(笑)。

いっそ、三鷹駅南口で、『ビッグイシュー』を売るホームレスの横で路上販売するか?と、ちょっと本気で考えてしまう。
67153621キャバクラ、恋愛、犬、フイギュア、絵本、食べ物、グラビアポエム……と、ここ3年ぐらい、自分が愛着を感じたもの、僕が捨てたもの、僕が捨てられたものを凝縮したような、それこそ「ノージャンル」な本なので、路上で売るのが最もふさわしいのかも知れない。
自分をリサイクルして出来た本だから、フリーマーケットとかね。
「550 miles to the Future」は、12月に「日本のどこかで」発売予定。定価500円。


ケーブルテレビで、しつこく『サイドカーに犬』をやっている。
21a56416なかば居眠りしながら見てたんだが、やっぱり、子役の松本花奈の存在感がすごい。この子ひとりで、映画一本を救っている。いや、壊している。

話の構造としては、竹内結子演じる父の愛人に、型にはまらない生き方を教わったという美談なのだが、松本花奈は、完全に竹内結子を手玉にとっている。
竹内結子が「花火を打ち上げようか」と、いかにもガキの面倒を見てやってますという芝居をする。ところが、松本花奈は怖ろしく自然に、「石がいるよね」と小石を持ってきて花火を立てる。竹内に合わせて子供のフリをしてあげてるだけで、竹内より人生経験が上に見えてしまうのだ。
つまり、松本花奈という女優から見た『サイドカーに犬』という物語は、監督や竹内結子が目論んだ『サイドカーに犬』より、ずっと複雑で秘密めいたものだったのではないだろうか。

女優の演技が、物語の目論みを凌駕する。映画に限らず、こういう革命的な瞬間を、僕はいつでも待っている。

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コメント

コミケって出品に選考が有るんですか。その辺の事情に詳しくないのですがどの位の競争率なんですか?
なかなか厳しいもんですね。

投稿: ハム船長 | 2009年11月 4日 (水) 08時54分

同人誌を通販してもらえると嬉しいのですが、ひどく手間がかかりそうなので無理でしょうね。本業の支障になっても困るし。
発売が決まったらまた教えてください。

『サイドカーに犬』はDVDを買いました。
地味な作品だし、確か竹内結子復帰第一作ぐらいしか話題にならなかったので、ここで確保しないと後悔しそうで。
松本花奈は自然な演技をしているのに何か不思議な存在という印象があります。
うまく言葉にできないのですが。

投稿: DH98 | 2009年11月 4日 (水) 10時08分

■ハム船長さま
コミケの審査基準って、よく分からないんですよ。多分、過去の販売実績や知名度を参考に決めているのでしょう。
僕は無名だし、本の内容も説明不能なので、そりゃ落ちるでしょうね(笑)。

■DH98様
通販したところで、売れても2~3冊ぐらいだと思います。しかも「何だ、この本は」って返本されそうな気がします。それで、未知の人と出会える路上販売を思いついたのです(法律上、すごく面倒なんですが)。

>『サイドカーに犬』はDVDを買いました。

以前にも、この映画の話をしたことがありましたね。
松本花奈は、突出した才能だと思うので、役を選びそうですね。異能天才である吉高由里子も、結局は「これ」という役に恵まれてないと思います(『蛇とピアス』が主演作というのは、勿体ない)。

投稿: 廣田恵介 | 2009年11月 4日 (水) 12時34分

はじめまして。いつも楽しくブログを拝見させていただいています。コミックマーケットに落選されたということで、廣田さんの同人誌を楽しみにさせていただいた者としてとても残念に思っています。

そして、記事中で触れられているコミケ以外の即売会についてなのですが、確かに女性向けの即売会が大半なのですが、少数、評論など文章系の同人誌をメインにした即売会が開催されています。
http://bunfree.net/
代表的なのがこちらの「文学フリマ」という即売会で、F&Qには「〈文学〉を発表できる「場」を提供する」と書かれていますが、内実は「文章を扱う同人誌を発行するサークルならなんでもOK」といった即売会になっています。

コミケについては、混雑が予想されるごく一部の大人気サークルは確かに優遇処置が図られていそうなのですが、参加されるサークルのほぼ大半が「無名」のサークルなので、廣田さんが想像されるような審査は行われていないと思います。同人誌の完成、楽しみに待っています。

投稿: new | 2009年11月 4日 (水) 18時59分

■new様
温かいコメント、ありがとうございます。
コミケには、友人のサークルの宣伝以外、今後は関わらないと思いますが、もともと、ああいう「日の当たる場所」「晴れの舞台」が、僕には向いてないんです。

文学フリマは、秘かに狙ってはいたのですが、次回開催が半年後なんですよね。
しかも、文学フリマ自体、けっこう有名なイベントになってきたので、やっぱり向いてないような(笑)。
すみません、お気遣いくださったのに、こんなことばかり言って……。

でも、こうして何人かでも楽しみにして下さる方がいらっしゃるなら、何らかの形で、必ず手に入るようにはいたします。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

投稿: 廣田恵介 | 2009年11月 4日 (水) 19時43分

>以前にも、この映画の話をしたことがありましたね。
DVD買ってしまうと安心して繰り返しみることが少ないのですが、この作品は何度も見ています。松本花奈同様どこが良いとか言葉にできないのですが。

P.S.
廣田さんお奨めの『シムソンズ』も買って見ました。
こいつも「また見ようか。」という気にさせられる作品になっています。

投稿: DH98 | 2009年11月 5日 (木) 17時14分

■DH98さま
僕も『シムソンズ』は、格安で買ったんですけど、まだ一度も見ていません(笑)。
結局、『エイリアン』とか『ダーククリスタル』、あとはアニメばかり残っていくのです。
それはそれで、まあアリかなと思ってます。

投稿: 廣田恵介 | 2009年11月 5日 (木) 17時34分

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