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2009年11月23日 (月)

■家に帰って、考えてみる■

『マイマイ新子と千年の魔法』、おおむね評判がいいようで、「誰も読んでくれない」とイジケていた「アニメージュオリジナル」のインタビューを、わざわざブログに書き写してくれている人もいたりして、いろいろ安心。というか、満足。

劇場では、念願のマイマイ・エコバッグも2つ貰えたし、何より素敵なのは↓の小冊子「お091123_04070001楽しみレシピ!」。福田麻由子と水沢奈子のミニ・インタビュー付きで、見どころポイントを解説。カラーのキャラ表も載っている。
「笑って、泣いて、楽しんだら 家に帰って、考えてみる。わかりやすいだけじゃない。だからこそ味わえる、その先の感動がある」――この一文に、グッときた。「客が入れば何でもいい」という宣伝チームだったら、こんな言葉は書かないよ。

局がつくる大作映画は、いまだに別れのシーンで、わんわん泣かせる。でも、そういう分かりやすい文脈から外れた映画はいっぱい、つくられてきた。いやむしろ、世界的に見れば、独自の文法をもった映画の方が多いんだよ。
それを「読み解く」ことが、楽しいし、人生の肥やしになるのであって。


例えば、「昭和30年代なんて俺は生まれてないから、感情移入できない」という人は、昔の邦画なんて見られないね。デンマーク映画だったら、「デンマーク行ったことないから、知らない」となってしまう。心に響いたら、調べてみればいい。引っかかったら、何度も見ればいい。

僕は、不便な思いをした方が、楽しい。分からなかったところを「マッドハウス公式チャンネル」で確かめるのは楽すぎるから、僕は、次も映画館で見るよ。
怖ろしいのは、「公式チャンネル」で見た数分間で、もう結論を下しちゃってる人がいること。楽しすぎ、考えなさすぎ。駅でエスカレーターと階段があったら、「たまには、階段で行くか」とは考えないタイプだね。
僕は『マイマイ新子~』の舞台になった、山口県防府市に行きたいと思っているけど、山口県が遠くて、よかった。山口県が関東にあったら、日帰りで行けるし、面白くないから。

僕は7回見ても、『マイマイ新子~』が分からない。結論づけられない。でも、見ていて気持ちいい。おそらく、その心地よさはテンポの良さもあろうし、絵の可愛らしさもある。音楽と主演2人の声が、いちばん気持ちいいんじゃないか、という気もしてきている。
でも、何よりも、そう簡単に分からせてくれないから、気持ちいいんだと思う。


新宿ピカデリーは音響がいいせいか、貴伊子の声が、よく聴きとれた。
初めて、裸足で草0147_2_00077の上を歩くとき、「いたた…」と言っているんだけど、鮮明に聞こえた。あと、ダムをつくるとき、重たい石を持たされて「うわっ」と驚く。だから、そういう実感的な、身体感覚っていうのかなあ……それは、昭和30年でも平安時代でも変わらないじゃない。そこを感じなきゃ、ダメよ。
裸一貫で、無知でも何でもいいから、とにかく作品に向き合う。体で映画を見る。そうしたら、きっと、裸足で草の上を歩いた時の、チクチクした記憶が蘇ってくるよ。

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コメント

昨夜9時NHKラジオ第一を聴いていたら、片渕監督のインタビューが流れてきてびっくり。
来週もインタビューの第二部を放送するそうです。あまり深い内容にはならない感じがしますが。映画の宣伝だし。
先ず映画を見て感じるべき、ですね。
私が見れるのは12月になってからですね。
もうね、予告編見て今から泣きそうな予感がしてますよ。でも見るぞ。

投稿: DH98 | 2009年11月23日 (月) 08時09分

■DH98様
「渋マガZ」ですよね。便利なことに、聞き逃してもストリーミングで聞けるんですね。日本工学院の講義で聞いたお話と、ほぼ同じでした。
やはり、映画を見たあとでないと……DVDにはコメンタリを付けて欲しいです。

この映画は泣けるのですが、どうして泣けるのか、今ひとつ分からないんです(笑)。でも、分かってしまったら、泣かなかったかも知れない……とかね。
いろいろなことに、気がつかされますよ。

投稿: 廣田恵介 | 2009年11月23日 (月) 09時18分

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