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2009年11月 2日 (月)

■11月のメモ「メカニック」■

ガンプラの常識 4日発売予定
R0452599
今回だけ、1/288ガンダム付きなので、600円です。
初期ガンプラの、試作メカ・シリーズ(アッグとかゾゴック)までのキット解説を担当しています。
一応、最新のガンプラ事情も押さえてはありますが、カラーページは飽くまでも「こんな改造、流行ったよね?」的な思い出話です。


自分の関わった本は、必要以上に喧伝したくないんだけど、今号の「アニメージュオリジナル」は面白い。映画とアニメ、両方とも好きな人は、買って損なし。
091101_18390001どの監督のインタビューも良いのだが、渡辺信一郎の「芸術ぽい映画より、こういったアクション映画のほうが崇高なのではないか?」という発言がナイス。「崇高」という概念を持っているところが、素敵。どんなにフラれて女に失望しても、「この世には女神がいるに違いない」と信じつづけるのに似ている。自分なりの信仰を持つことは、何より大切だ。

友達の付き合い程度にしか映画を見てなくても、見た映画をすべて「面白かった」と言える人は、心が澄んでいる。映画とも人とも、幸せな関係を結べているからだ。


「アニメージュオリジナル」を読んでいたら、無性に実写映画が見たくなったので、『ヤッターマン』と『いのちの食べかた』を借りてくる。
『ヤッターマン』は、「CGがあるんだから、これぐらいは撮れて当然」という三池崇史の乾いた呟きが聞こえてきそうな、ニヒルな作品だった。
『CASSHERN』のアンドロ軍団には、紀里谷和明のメカフェチぶりが感じられた。アンドロ軍団だけでなく、人類側の爆撃機や列車、ヘリなんかもマシン・エイジ調で、すべてカッコよかった。『CASSHERN』には、紀里谷和明の、はた迷惑なまでの執着が込められていたと思う。その逆に、『ヤッターマン』のデザインにはコンセプトがない。

Big『いのちの食べかた』は、実はメカ映画ですよ。
魚や豚をさばくメカニックの機能美に、陶酔に近いものをおぼえてしまう。とてもエロチックだ。おそろしい数の、効率的・衛生的かつ残虐で無慈悲なメカニックが登場する。「神をも怖れぬ」とは、まさにこのこと。

目的があって、周囲の環境やオペレートする人間までを含めて、「メカニック」なんだ。だから、無目的にロボットが単体で稼動している状態は、メカニックじゃなくてキャラクター。
『ガンヘッド』が今ごろになって見直されているのは、キャラではなくてメカに寄っていたからだと思う。燃料の調達を、人間にやらせたりね。そういう描写が続出するのは、原田眞人監督がコンセプトを持っていたからですよ。


「よし、いっぱい映画を見よう」という気持ちになったら、幸か不幸か「予言をテーマにした映画をたくさん見て、解説を書く」という仕事が来た。予言って、ノストラダムスとか、ああいうの。
大量に破壊シーンのある映画ばかりだと、嬉しいな。

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