■10月のメモ「リベンジ」■
どうしても、今日しか時間がとれず、『トランスフォーマー/リベンジ』を見に行ってきた(もちろん、仕事のためですよ)。
いやー、予想以上に良かった。やっぱり、クリスマス・イヴに、女にフラれた直後に見たかったな。「俺が俺であることを忘れられる」映画だからな。これを見るために、わざわざフラれる価値ある一本。
3時間近いけど、俺は平気だった。短いとさえ思った。ずーっと戦ってるんだけど、飽きない。
仕事で語らねばならないので、この辺にしておくけど、もう「巨大ロボの悪口を言うやつは、俺が許さん!」という気持ちになれたよ。
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先日、コメント欄に貼っていただいたリンクのお陰で、いろいろ考えることが増えた。
「モテない」「彼女いない」が、心に深い影を落としている場合もあるようだけど、恋愛は「社会からの要請によるもの」と「自らの心に必要なもの」の二種類に分けられる。
くだらないのは、前者。つまり、「この歳で彼女もいないなんて、みっともない」ってやつ。「健全な成人男性」という社会規範を想定するから、「みっともない」と感じる。あるいは、周囲の圧力で「みっともない」と感じる。
恋愛は、実はプライベートなものではない。根本に甘えや思慕があったとしても、「周囲に関係を容認させる」作業が大半なんだと思う。俺は、過去にこう言われたよ。「あなたのことを、彼氏として友達に紹介するなんて、考えられない」と。つまり、世間体が悪いというわけだ。
「モテない」「彼女いない」人の多くは、世間体の段階で、悩んでいる気がするんだよな。周囲に「俺にも、ちゃんと彼女がいます」とアピールしたいだけなんじゃないのか。いいじゃないの、愚民どもの視線なんて。意識することないよ。
飲みの席で、「何だ、女もおらんのか?」とか言う上司がいたら、頭からビールかけて目を覚ましてやればいいじゃない。何を我慢する必要がある? もう十分に苦しんだろう?
恋愛というのは、意外に自分を救ってはくれないよ。むしろ、恋愛ごときで救われないほど、大きな絶望を抱えこもう。そっちの方が、大事だ。
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明日は、日芸にて『マイマイ新子と千年の魔法』試写会と講義。
一般入場は不可みたいだけど、特別に呼んでいただけたので。俺が在学していた頃は「映画鑑賞批評」というありがたい授業があったんだが、学生どもが不真面目すぎたので、先生が怒ってやめちゃったんだよな。映画が好きで入学してきたくせに、上映中にタバコ吸ってダベってるんだもん。本物のカスだったな、あいつら……。
だから、前から言ってるように学歴は関係ない。童貞でもモテなくても、それは人間性に関係ないよ。
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コメント
イブの後味の悪いデート。こちらの片思いだったのですけど帰ってから気になっていた「トレマーズ」を借りて観ました。とても元気になれて救われました。とても良い出会いでしたね。思い出しました。
投稿: ハム船長 | 2009年10月24日 (土) 04時37分
■ハム船長さま
『トレマーズ』、威勢がよくて良いですよね。僕らには、ああいう映画が必要です。
フラれてから映画を見るのって、映画を体験化する行為ですから、普通に見た時より、強烈に覚えてるもんなんですよね。
身体が覚えている、とでも言いますか……。
投稿: 廣田恵介 | 2009年10月24日 (土) 12時23分