« ■男は一人で、怪獣映画を■ | トップページ | ■なりそこないの義務■ »

2009年10月20日 (火)

■10月のメモ「当事者」■

先週末は『ストリートファイター レジェンド・オブ・チュンリー』を鑑賞。
A000210200日本語吹き替えの「仲里依紗の映画」として、これは見逃せない一本だよ。
もちろん、期待はアクションシーン。『ハルフウェイ』の「うぉーい!」という腹から出すダミ声が、俺の好きな仲さんの声ですから。
チュンリーが街の不良たちと戦うシーンで、仲さん、「んごぉあああ!」とコブシの効いた怒声を発してくれたので、もう大満足。
女優が大事なんじゃない。女優が、何をしてくれるかが大事なんだ。


コメント欄で、「今は怪獣映画を、『トランスフォーマー』が代替している」と書いたけど、『トランスフォーマー/リベンジ』のDVDは、12月18日発売決定。てことは、クリスマスに一人で見るのにドンピシャなタイミングなわけだ。パラマウントは男の味方! 怪獣とロボットは男を裏切らない!
もうね。「12月18日発売」というだけで、見てもいない『トランスフォーマー/リベンジ』って映画を、大好きになりましたよ。

だけど、やっぱりCGより、着ぐるみ怪獣の方がいいよね。あれは、「着ぐるみさえ着てしまえば、俺もガメラになれる」可能性を示唆しているわけだからさ。
着ぐるみといえば、いい話を聞いたよ。サンリオ・ピューロランドに、キティちゃんの着ぐるみを着ている、男性従業員がいるらしい。「なんで男のくせに」って思うだろ? でも、その男性いわく「キティちゃんになり切って、可愛いポーズをとっていると、本物の自分になれる気がする」。
この人は、着ぐるみマニアの変態さんなのか? そうじゃない。社会の中で奪われた自分自身を取り返せる、天職にありつけたんだ。これほどラッキーな人は、滅多にいない。美しい生き方だ。しかも、彼はキティちゃんとして生きることで、他人を楽しませている。ちゃんと世の中に還元しているじゃないか。

その人がその人でいるためには、ありとあらゆる手段が残されていなくてはならない。それが、健全な社会だ。


先日、エロ小説のことを書いたけど、ようするに僕は、エロ・メディアの当事者になりたいと思っていた。
僕が受信料を払っているNHKで、アグネス・チャンが「日本はポルノ大国で、児童を搾取している」と感情論を展開していたが、彼女が手前勝手に主張できるのと同じ自由を、日本政府は俺たちにも保障してくれるよな?ってことだ。
その権利を主張するためには、彼女が嫌悪し、規制したがっているエロ・メディアの側に立っていたい(漫画・アニメ・ゲームときたら、次は文章さ)。もし理不尽な規制が生じた場合、権利を侵された当事者として発言したいんだ。

つまり、己の自由が危機に及んだ時、第三者に丸投げで反対させる、なんてのは僕はゴメンだ。自分の声で反対したい。

|

« ■男は一人で、怪獣映画を■ | トップページ | ■なりそこないの義務■ »

コメント

テラセンセ、こにゃにゃちわ♪

 エロ小説。。。私も書いてみたいですね。いや、なんか違う方法で・メディアで。。。エロラジオ小説とか作ってみたいです。
 '70年代の金井たつお程度のレベルの軽いエッチマンガとか、書きたい。。。!


 アグネスは、基本スルーでいいんじゃないんでしょうか?
 調べてみると、自分の子供を全員アメリカやカナダで産んだりしているので(おそらく、その国の国籍欲しさに意図的に)、日本という国に責任を持とうとしない人間でしょう。日本で子供を生み・育てた上で日本批判する、金美麗さんのほうが、まともです。自分の好みで、あっちゃこっちゃの国で産み分けてるほうが、ずっと子供の虐待だと思います。

 アグネスの言う「搾取」という意味がよく分からなかったので調べてみると、「漫画の中で、アニメの中で、子供たちは虐待されている、搾取されている」と発言した、とありました。う~む、分かったようで分からないような。。。それ言ったら、童話や絵本の中でも搾取されてますがネ。


 数年前、コミックボンボンを開いてみたら、モリマン・マン筋の強調された女子キャラがマンガで描かれていました。個人的にはぱっと見、子供向けの雑誌の中では美しい絵だとは思いませんでしたね。何かの拍子でマン筋が見えるならまだしも、このキャラ、ずっとマン筋を出しっぱなしのキャラデザインだったので。

 我々のころが「白いパンティー」で満足できたのが、世代の価値観の変化で「マン筋」まで登場の必要性があったのでしょうかネ。あと10年くらいしたらこのマン筋で育った世代の人間がライターになって、「日本の漫画誌におけるマン筋の遍歴」とか、書いたりするのでしょうね~・笑。


 いまだに、水玉パンティーをチラッと見たりするだけで、その日いちにち気分がいい、「精神的童貞」の私は、これからもずっと、パンチラで満足できる童貞を続けたいと思ってます!
 ま、まとまらなかった。。。。|||-_||| サダコ

投稿: ニャー博士 | 2009年10月20日 (火) 03時18分

■ニャー博士さま
コメント、ありがとうございます。この話題を出した途端、周囲の方々が沈黙してしまう中、勇気ある行為に感謝します。

しかし、水玉パンティでも、現行法で逮捕可能ですよ。
それと、アグネスが何を言おうと、僕は彼女の発言の自由を尊重します。問題は、彼女が他人の自由を奪おうとしていることなんです。僕も、小さい頃は彼女の歌に親しみましたが、今ではヤクザの幹部並みに、ゾッとする団体と仲良くしていますよね。
そのせいか、アグネスの話題を出すと、みんな黙ってしまう。スルーすればするほど、彼女と彼女の団体の思うツボですよ。のりピーどころの騒ぎじゃない。

>10年くらいしたらこのマン筋で育った世代の人間がライターになって、「日本の漫画誌におけるマン筋の遍歴」とか、書いたりするのでしょうね~・笑。

僕もそう願いたいのですが、10年間もこの国は在るかなあ……と思ってしまいます。

投稿: 廣田恵介 | 2009年10月20日 (火) 04時30分

当事者になりたいという気持ちには、物凄く共感します。

あの騒動があった時、瞬発的に
「何らかのエロゲーを絶対プレイしよう。全年齢版なんか出せないエログロ満載モノで、出来ればロリコン入ってる奴」
と堅く決心した自分がいます。
エロ小説書くまでのリソースを使う事はしませんでしたが
「今まで大してエロゲーに金を落としてきた訳でも無い身分で、こうなってから今更おこがましいかもしれないけど、俺もお前らの仲間に入れてくれ」
という気持ちが確かにありました。

こういう話(http://nicovip2ch.blog44.fc2.com/blog-entry-1070.html)が有ったとき、自分が童貞で無い事を悔しく、あるいは申し訳なく思ったりする人というのは、実は案外少なくないんじゃないかと思っているのですが、どうなのだろう?

投稿: 米田京平 | 2009年10月20日 (火) 20時29分

■米田京平様
童貞が大人の証明、という優位性は崩れかけているんじゃないでしょうか。非童貞がえらい、という等級づけは、社会の要請でしかないからです。

児ポ法規制強化やエロゲーへの抗議も、童貞叩きと似た側面があります。「まともな社会人男性」を想定しているからこそ、「キモヲタどもを規制して滅ぼそうぜ」などと責任転嫁できるわけです。男性である以上、他人事であるはずがないのに。

社会適合者であればあるほど、当事者意識が希薄になり、無神経になっていくようです。リンク先の女性社員も、その典型例ですね。

投稿: 廣田恵介 | 2009年10月20日 (火) 21時36分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■10月のメモ「当事者」■:

« ■男は一人で、怪獣映画を■ | トップページ | ■なりそこないの義務■ »