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2009年9月 5日 (土)

■マイマイ新子と千年の魔法■

『マイマイ新子と千年の魔法』、試写に行ってきた。
主人公・新子の親友になる、貴伊子。これは、ひさびさにゾクッとくるキャラだ。稲垣足穂っ090904_21300001ぽく言うと、「ガスの光で育ったような少女」。
東京から田舎へ転校してきた深窓の令嬢、という設定は数多いが、貴伊子は仕草のひとつひとつが、はかなく、繊細。最新のキービジュアルでは、彼女の孤独な雰囲気を打ち消すのに懸命だけど、貴伊子を見るために、もう一度、試写に行ってもいいな。

ようは、こんな不幸を背負った女の子が出てくるほどに、容赦のないアニメです。舞台は昭和30年代だが、『ALWAYS』のようなファンタジーではなく、貧富の差が激しい。新子の夢想する千年前の町ですら、貧困が描かれる。
田園風景は美しく、子供たちは元気だけど、みんな、何かしら失っていく。大人たちは無神経か、必要以上に親切すぎて、ほとんど、何もうまくいかない世界。人が死んだりもする。大人以上に、子供たちの方が理不尽を分け合って、生きている。

ノスタルジアを誘うような、巧みなプロットではない。平安時代の空想シーンも、特にこれといった説明もなく、不条理ですらある。クライマックスのあたりなんて、ちょっとヨーロッパ映画風。大人っぽい。イラン映画だけど、『運動靴と赤い金魚』とかね。ほろ苦いんだよね。
ラストの別れなんて、日本映画だったら、ワンワン泣かせるところですよ。でも、素っ気ないほど、明るく終わる。
この映画、たぶん十回見ても、真意は分からない。でも、そこが何よりの魅力だ。


僕は時事ネタは、あまり口にしない方だけど、9/2の読売新聞の夕刊には閉口した。
「自民秘書500人 失職危機」。国から給与をもらっていた公設秘書が、再就職先の確保もなく、リストラの危機。知るか、ヴォケ。選挙で負けた方が悪い。「負けるかも知れない」という可能性に備えなかったお前たちが無能だって、それ以外の何ものでもない。

『レザボア・ドッグス』で、耳を切られた警官が、腹を撃たれたティム・ロスに「俺は、耳まで切られた」って、泣き言を言うでしょ。ティム・ロスが「ふさげるな、耳ぐらいで! 俺は、死にかけてるんだぞ!」と怒鳴り返す。あのシーンを思い出したね。
「ふざけるな、失職ぐらい! 俺は、半年もハロワに通ってるんだぞ!」って人は、前から大勢いただろう。
耳そがれた程度で、新聞の一面で騒ぐなってことだ。


英国人オタクのダニー・チューさんが、原宿で8月に開催したTokyo Figure Show。こういう小規模なイベントは、なかなか注目されないね。かくいう僕も、まったく知らなかった。
ちなみに、ダニー・チューさんのサイトで気に入っているのは、一週間の東京という、写真日記。東京に非常に良く似た、知らない国を見ているような気持ちになる。


今月のティンカー・ベル。
090901_16460001またもや、セガのプライズ物のタンブラー。
一番お気に入りの図柄だ。このシリーズ、中野に行っても、ティンカー・ベルだけ、なかったからね。ヤフオクで安く落とせて、ラッキーだった。

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