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2009年9月17日 (木)

■「男ごっこ」の出来る場所■

北海道ウォーカー 21年10月号 本日発売
Hokkaido_wpt
●『ATOM』 映画紹介
『ATOM』は、語りがいのある映画になっていると思います。みんな、観に行きましょう。
何たって、ヒットすれば、パート2では、3Dのウランちゃんが見られるんじゃないか? 通行人に、今度は3Dの和登さんが出るかも知れないじゃないか。メルモちゃんだって、出るかも知れない。

手塚キャラは、意外と3D造形に向いています。


NHK-BS2「週刊・手塚治虫」は、斉藤環がゲストで、作品は『奇子(あやこ)』。
02_2この作品、先日の座談会でも、「ちょっと危ない作品ですよね」と話題に上がったのだが、箱の中に入らないと落ち着けない性格って……キリコ? 『ボトムズ』の。「奇子」→「きこ」→「きりこ」なのか? そうなのか、良輔監督?
(ドクター・キリコは、この際、関係ないと思う)

こういう「俺の発見した説」は、真実なんか教えてくれなくていいから、信じたまま死なせてくれって感じだ。


最近はめっきり足が遠のいたのだが、「なぜ、キャバクラに行くのか」という問いも、実は先日来の「体育が出来ないヤツは、男子失格」話と関係している。
D17キャバクラに入れば、童貞だろうがハゲだろうが、異性に「男」として認めてもらえるのである。とにかく、何でも誉めてもらえる。「それくらい、頭の薄いほうが、風格が出て立派だと思いますよ」などと、耳元でささやく嬢は、手だれである。
逆に、「こないだ、友達みんなとスノボに行ったんですけどお……」など、ちょっとでも「体育」を想起させる話をふってくる嬢など、願い下げだ。僕は煙草を揉み消し(吸わないけど気分的に)、席を立つ。その「友達みんな」ってのも、不愉快なキーワードだな。

ようは、「男のなりそこない」が、「男ごっこ」できるのが、キャバクラという空間。
だから、僕は結婚を解消してまで、キャバに通った。結婚しても、「男のなりそこない」が「男」に進化することは、なかったからである。(無論、個体差はある。結婚で救われた男も、大勢いるだろう)

僕が、キャバクラでアニメの話を嫌がるのも、道理というものだ。なぜなら、「男のなりそこない」たる僕は、普段からアニメの話をしているわけだ。普段からしている話をされちゃ、Dc_01 現実から離れた「男ごっこ」が出来ないでしょ? (恋愛シミュレーションだって同じだよ、あれは「男ごっこ」ゲームだよ)
だから、キャバクラは、なるべく日常と遊離した、ゴージャスな空間演出が望ましい。ディズニーランドと、まったく同じだ……同じなんだよ(笑)! 少なくとも、ハウスボトルで泥酔する頃には、どんな安キャバにいても、日常を忘れられる。

離婚以来、折にふれて展開してきた僕のキャバ論も、とうとう結論にたどり着いたようだ。体育の授業は「男のなりそこない」をつくり、ごくまれに一人の放蕩中年へ進化させる。罪な話だ。


さて、同人誌版「550 miles to the Future」は、順調に進んでます。
67153622表紙は、こんな感じです。なぜアヤナミなのかは、買ってくれた人だけが分かります。
値段は550円にしようかと思いましたが、お釣がめんどうなので、500円でいいです。

今冬発売予定!

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コメント

一連の非体育系男子の話は、とても興味深く読ませていただいていました。女は女で女の生きにくさもあり、男に生まれたかったと思ったことも数限りないのですが、それぞれですよね。

私は家庭科の授業と教師が大嫌いで反抗していたために、成績がとても悪かったんですよ。実際には料理も裁縫も、むしろ人一倍好きで得意であるにもかかわらず、です。それはつまり『良妻賢母を造るための教育』を嫌悪していたからだということがよく判りました。ありがとうございました。

投稿: ちえきち | 2009年9月17日 (木) 14時59分

■ちえきち様
なるほど、家庭科が嫌いだったという女性も、意外に多いんですね。
ようするに、学校というのは、社会で即戦力になる「大人」を養成するための機関なんですね。同じ年に生まれた子供を一列に並べて、あえて能力差を目に見える形にして、さらに受験で選別して、カッチリと社会にセットするためのシステムなんです。

社会もいい具合に崩壊してますし、読み書き・そろばん以外は、ぜんぶ廃止すべきですね。
スポーツも、部活として好き勝手にやる分なら、ぜんぜん構わないんです。……いや、そんなことないですね。僕の周囲の高校球児たちは、優越意識と異性への性欲・征服欲でドロドロでしたから(笑)。
何も知らず、応援している女子たちが可哀想でした。

教育以前に、人間社会自体、度し難いのかな…と暗澹たる気持ちになります。

投稿: 廣田恵介 | 2009年9月17日 (木) 16時04分

キャバクラってそ〜いうことだったんですね納得しました。って私は女ですけども。オタクでもキモイのは、何処にいってもアニメの話で盛り上がりたいってタイプなんでしょうね。キャバクラにも行けない腰抜け?

投稿: ごんちゃん | 2009年9月18日 (金) 00時02分

■ごんちゃん様
いえ、どこでもアニメの話をしていたい人がいるなら、そういう人の安住の場所を奪ってはいけないと、逆に言いたい。
キモイといった第一印象で叩くことは、体育の授業で「男ではない」と烙印を押すことと、まったく同じことだと覚えておいてください。

また、キャバクラに行けないのが腰抜けではなく、かつての僕のように、抜けられなくなるのが腰抜けである、とも言っておきます。
最も大事なのは、本人の心の自由です。抑圧から解放されるためには、あらゆる方法が残されていなくてはならないと思います。

投稿: 廣田恵介 | 2009年9月18日 (金) 00時21分

>優越意識と異性への性欲・征服欲でドロドロ

それは高校球児を応援している女子たちにも似たものを感じます。ティーンなんてみんなドロドロでしょう(笑)
男性から見ると違うかも知れませんが、「ハルフウェイ」の北乃きいなんかもうドッロドロでした。

実際にもスポーツ選手と女子アナやモデルの組み合わせばかりで、なんてわかりやすい人たちだと思いますよ。

投稿: ちえきち | 2009年9月18日 (金) 17時44分

■ちえきち様
「オリンピック コンドーム」で検索すると、全地球規模で「スポーツ優良児=セックス自由」と認めているのだと分かります……別に、ティーンだけじゃなく、惑星規模ですね。

ようするに、彼ら彼女らは生物として、遺伝子的勝利を手にしているのだと思います。ライオンの夫婦みたいなものです。

「大人になったのだから、文化してのスポーツも認めろ」と怒られることもありますが、そのたびに「オリンピック コンドーム」を検索しようと思います。

投稿: 廣田恵介 | 2009年9月18日 (金) 20時22分

>> テラセンセ
 コニャニャチワ~♪
 「男のなり損ない」。。。せんないじゃないですか、あまりダイレクトだと(爆)。

 いつもわたしが展開している、タイギャル理論を紐解くと、我々が日本女性から受けてきた数々の酷い仕打ち(地雷)が、我々の本質に全て問題があるわけではなく、単に「数」の問題、つまり日本が「男余り」なため、女性側のほうが男が選べる、ってだけなんじゃ、というアンサーにたどり着きます。

 タイは伝統的に女性のほうが出生率が高い=女余りで女性が男子選択の上で弱い立場である状況を見ると、我々がちょうど逆、ということが実感できます。
(周りを見ても関東では、日本女性で「彼氏がいない」なんてほとんど見かけることはないでしょう。いっぽう日本でも、鹿児島や福岡は女余りで、女性は悲鳴を上げているそうです。彼らから見ると、「東京にはフリーの男性が多いですね、なんで?」と疑問を抱くそうです)

 江戸時代なんかも、「女性が虐げられていた古い時代」という勝手な想像をするものですが、実際は男余りだったため、かなりレディーファーストな時代だったことは有名です。


 タイギャルは、例えば旅行に行った時とか、聞いてもいないのに「女友達だけで行ったの」とことわります。0.0001%でも可能性がある限り、相手の男性を男性と見ることを忘れない姿勢に感動しますね(^▽^)vヤッタネ!

投稿: きゃてぃーなかぢま | 2009年9月19日 (土) 01時58分

■きゃてぃーなかぢま様
いつもながら、勉強になります。また、きゃっとさんは何かを批判するにしても、必ず代案を用意しているので、建設的だと思います。

しかし、僕は現状を「理不尽だ」と嘆いているというよりは、「体育」とやらが出来ないがために、何十年も劣等感を抱き続けてきたのなら、それを告発ぐらいはさせてくれ、という気分なんです。
「それはなかったことにして、別の良い部分に目を向けよう」という態度は(今の僕にとっては、ですが)欺瞞になってしまう。
……あんまり、きゃっとさん向けのレスではないですね(笑)。

ただ、ようやく出発点というか、根拠が見つかった気持ちで、ホッとしてはいるんです。

投稿: 廣田恵介 | 2009年9月19日 (土) 14時36分

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