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2009年9月 8日 (火)

■9月のメモ「俳優と声優」■

NHK放送センターにて、TVシリーズ『魔術師マーリン』の試写。
若き日のアーサー王と、魔術師マーリンの出会いと友情……淡白な出来なんだけど、帰り道、同席していた方と話してみて「ハハン」と、納得がいった。ようは、イケメンのアーサー王とマーリンのコンビ(というか、カップル)が、女子に人気が出そうだ、と。なるほどね。


スーパー!ドラマTV版『RAZOR』は、前後編に分かれ、先日のイベントで上映された全長版より、目鼻がクッキリした印Sgmdx06razor_33_2象だった。父親の前に立たされたリー新艦長の未熟さも、クライマックスで、明確に描かれていた(あのやりとりが、シーズン3の『英雄の証』にリンクするわけか)。
後編、スキュラ号事件がアバンで語られる構成もいい。
部下の遺体を見て、復讐を誓うケイン提督は、クシャナ(原作の方)にソックリ。「指揮官美女」マニアには、たまらんシーンだと思う。まさに「人間界に留まっているナウシカ」ですね、ケイン提督は。

『RAZOR』のDVDは25日発売、レンタルも同日スタート。ただし、映像特典は、『ギャラクティカ』シーズン3を最後まで観た人前提なので、ネタバレ満載。要注意。


自分が『ファイアボール』のDVDを買うとは、思わなかった。第一印象は、決して良くなかったので。
090906_20070001何しろ、13話すべて見ても30分程度。オマケの「メイキング」も、人を食っていて面白かった。シュールでお手軽で飽きないコントというと、『ゲバゲバ90分!』あたりを思い出しちゃう。
あと、『ファイアボール』って、意外にショウマン・シップがあるんだよ。決して、好き勝手ばかりやっているわけではない。観客の目線を、絶えず意識している緊張感は、確かにディズニーっぽい。
それを言ったら、『ダンボ』の方が狂ってるし、アートに走っているわけで。

要するに、観客の側を向いたエンターテイメントが、減ってきているんだと思う。そうでなければ、こんなあっさりDVDが売り切れるはずがない。ネットや関連商品との連携も、ユーザー側の熱心なフォローがなかったら、ここまで上手くいかなかっただろう。


最初の感想で書きもらしたが、、『マイマイ新子と千年の魔法』は、新子役の福田麻由子が、たいへん素晴らしい。『ピアノの森』での福田の演技は、絵にピタリと合致していたけど、『マイマT0007817aイ新子~』の方は、うまいこと、絵からズレてる。
ようは、生理が確立されていない、若い俳優の方が、変幻自在な肉体を持っている(声というのも、肉体だから)。だから、大人の俳優がアニメに挑むと、体が硬すぎてフィットしないことが、多い気がする。俳優ってのは、歳をとったから上手くなるとか、そんな単純なもんじゃない。

それでも、「声優」という職業の不思議さを感じたのは、PS2の『ヤマト』のゲームに、モブで出演した時。ベテランの声優さんたちが、「僕らは歳をとっても、彼ら(キャラクター)は若いままだね」と笑ってらっしゃった。
中でも、納谷悟朗さんはヒョロヒョロとマイクの方へ歩いていって、失礼ながら「リハもなしで、大丈夫なのかな?」と思って心配していたら、スタジオに響き渡るほどの声で「ヤマト発進!」 これには、参った。
30年後の福田麻由子に「また、『マイマイ新子』を演ってくれ」と言っても、ほぼ間違いなく無理。その差って、何だろうなと思う。単に技術とも言い切れない気がしている。

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