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2009年9月28日 (月)

■9月のメモ「悪魔祓い」■

編集者が取材の帰り、「NHKに細田守が出てたけど、ハウルの話のとき、涙目になってませんでしたか?」と言うのだが、俺はそんな真剣に見てなかった。
Cast4とにかく、カズマ主演のスピンオフ(20分くらいの)をつくってくれたら、俺はそれでいいよ。「主演:谷村美月」、いいじゃないか。しかし、季節は夏にしてくれ。あのタンクトップがいいんだから。

ようは、アニメ・キャラって、「このキャラは女の子」と断言しないかぎり、どっちでもないんだよな。性別がない。だから、「実生活で、自分の性に自信がない人」でも入りやすいメディアなんだと思う。何しろ、『どろろ』が女の子なんだから。『ビバップ』のエドが女の子なんだから。あの可愛い『バンビ』だって、オスなんだから。なんて自由な世界なんだろう。

『11人いる!』(原作)では、フロルが好きだったな。どう見ても美少女なのに、生物学的に男でも女でもない。アニメ版は見てないんだけど、声は河合美智子だって。えっ、『ションベンライダー』に出てた子? ああいう役こそ、男の声優にやらせればいいのに。


『化物語』の最終回は、前回のつづきを完全無視したところが、まるで打ち切りみたいでカッコよかった。何より、戦場ヶ原のセリフが良かった。俺は、「戦場ヶ原、蕩れ」だから。
いつも演出がどうのと書いているけど、キャラクターが可愛いとか、そのキャラが好きだとか、声優目当てで見ているとか、それらをひっくるめて「アニメを楽しむ」ということだと思う。

だから、僕は「アニメージュオリジナル」の創刊号に、ランカの原画を大量に載せた。「キャラが可愛い」ことこそが、あの作品の本質だと思ったからだ。


土曜日は、いいインタンビューだった。
27歳年下の女優に、人生を教えられた。グレイス・パークの時より緊張した分、得るものは大きかった。
その取材の帰りが飲み会だったので、ICレコーダーをなくさないか、すごく不安になった。生まれて初めて「俺が車にはねられて死んでも、レコーダーが無事ならいい。誰かが後を継いで、記事を書いてくれる」と思った。


クラス会があった。
酔っ払った女の子(40過ぎても女の子だ)が、僕の親友のことを「彼の高校の学力では、○○大学に入れるはずがない」と言い出したので、ムカッときて、一人で帰った。彼は努力したから、その大学に入れた。学びたいことがあったからだ。
僕は四年制大学を出たが、そのことで社会で優位に立てたことは、一度もない。モデラーからライターへ移行する一年間は、中卒の仲間と同じ工場でアルバイトし、一緒に酒を飲んだ。大学の名前で待遇が決まるのは、「軍服どの」の世界だけだと思う。

教育の実質は、偏見を刷り込むことだ。僕は、親や教師が「偏差値から言って、無理だろう」と言った高校に入った。努力したからだ。そして今度は、入学した高校や予備校で、「あの大学こそが一流だ。あそこを目指せ」と刷り込まれた。まるで、養豚場の豚扱いだよ。
さて、いざ社会に出てみたら、「学習する」という自由が待っていた。大人たちから受けた刷り込みは、学習によって打ち崩せる。「学習する」というのは、別に大学に入りなおして……ということだけではなく、仕事を通して、真に実利的な知識・能力を学んでいくこと。そして、学習の目的の半分は、偏見という悪霊を祓うことにある。

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2009年9月26日 (土)

■9月のメモ「マイマイ、二回目」■

『マイマイ新子と千年の魔法』、試写2回目に行ってきた。
もう、冒頭のショットと音楽が流れはじめるだけで、鳥肌が立つ。初見のときは、ずいぶん暗く理不尽な話だと思ったが、クライマックスの力強い作劇(あのタイムトリップ演出、今回は合点がいった)に涙が出た。酷い目にあった子供が、「俺だけは、ちゃんとした父親になってやる」という、その言葉のスケールの大きさに圧倒される。
福田麻由子は、映画を見ている間、本人の顔がちらつかないのが、改めて大した女優だと感心した。

前回も、「うぅむ、素晴らしい」と唸った貴伊子の演出。
090925_18460001登場シーンからして、スカートの下からペチコートがちらちら見える。あるいは、真っ白な靴下が、赤い靴の上にキッチリ、2枚たたんである……フェティッシュだ。前にも書いたけど、足穂っぽい。
水沢奈子のか細い声に、どんどん筋が通っていって、最後には叫ぶぐらい太くなっていく。新子より、難易度の高い役を、よく演じきった。

あちこちで、ロリだとか百合だとか言われているようだけど、どうしてもピンと来ないな。
ピーター・ジャクソン監督の『乙女の祈り』に似たシーンもあるんだけど、ああまで背徳的な方向へは行ってないし、監督がブログで言ってる「ガーリー」は、また違う意味に受けとめられるし……何か見落としているのかと思い、今回は気合いを入れて見たけど、仲のいい二人が手をつないだら、友情じゃなくて百合なんですか? うーむ、分からん。


百合というなら、これぞ本格レズビアンSF『ギャラクティカ』スピンオフ・ムービー『RAZOR』のDVDが届きました。ケイン提督がレズだという設定、すごく納得しましたけどね。
090925_18280001(外箱を取ると、左のようなジャケット)
旧作『ギャラクティカ』が好きな人は、旧サイロンが大活躍するので、この作品から見てもいいのかも知れない。バルター博士の内面とか、面倒な説明の必要な描写は出てこないしね。

面白いのは「そうここに願う」という、シリーズの名セリフを、ペガサス艦では「復讐を誓う」という意味に使っていること。ひとつの価値観に落ち着きそうになったら、それを一回、叩き壊す。だから、予定調和に陥りたくない人には、向いたドラマなんだと思う。
日本で流行らないのも、なんとなく分かるような気がする。


福田麻由子が出ているので、『L change the world』を見た。怪獣映画みたいで、面白かった。
10073064643何より、工藤夕貴が良かった。僕らの世代で言えば、『台風クラブ』『逆噴射家族』ですよ。ATG系の女優なので、『ミステリー・トレイン』で脱いだときも、さほど驚きはしなかった。それが、こんな大物になって帰国してくれて、嬉しいかぎり。なにしろ、悪の親玉ですからね。『ギャラクティカ』でいえば、ナンバー6みたいな役(すげえニッチな例え)。
ひとつのジッと黙った表情の中に、焦りとか憎しみとか、だいたい、三つぐらいの感情が混じっている。ラストで、血の涙を流すところも良かった。くやしいとも、ありがたいともとれる複雑な表情で。

その工藤夕貴が、ジャームッシュの最新作に出ているというから、素晴らしいよね。
でも俺は、こういう『L』みたいな、いわばくだらない映画が存在しつづけることは大事だと思うよ。何もかも芸術映画だったら、旧ソ連みたいじゃない。こういう雑多な、笑ってしまうような映画は、何かをクソミソにケナしたい人のサンドバッグにもなってくれている。

例えば、「100点中5点」と点数をつけて、先生ごっこしているヤツとかね。映画という自由を与えれたのに、採点という不自由でしか反応できない。映画に点数や順位をつける人は、義務教育から乳離れできてないんだと思う。
……ああ、ヒロイン役の福田麻由子の素晴らしさについて、一言も書けなかったよ。


今日は取材後、地元で同窓会です。飲みます。

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2009年9月24日 (木)

■9月のメモ「怖れ」■

フィギュア王 No.140  本日発売
819999
●『ケータイ刑事 銭形命』 岡本あずさ インタビュー
岡本あずささんのフィギュアが出るので、それに絡めて……というインタビューだったのですが、編集長と私、ハゲ中年二人に「将来、何がしたいの?」「人生の目標は?」などと、左右から質問される17歳の心境やいかに。

だけど、岡本あずささんは早く映画に出て欲しいな。本人もそう希望してたし、所属はスターダストだから、期待していいでしょう。


フィギュアコミュニティサイト[fg]、見ているだけで、時を忘れる。プラ板のみでフィギュアを作るとか、「カン・ユー大尉バスト」とか「ひだまり荘 建築模型」とか、「えっ、みんなどうしちゃったの?」と笑いがこみ上げてくる。メイキング解説も豊富だし、本当に楽しい。


『化物語』、テレビ放映は今週で終了。残り分はWEB配信に繋がるそうだけど、やっぱり放映枠の中で悪戦苦闘している様が、見ていて楽しい番組だった。

ほとんどのアニメが、「絵で再現された映画」なのに対し、そのフォーマットに『化物語』は疑問符を叩きつけた。
Sen_01実写では効果的なカット繋ぎが、アニメでは有効でない。なぜなら、実写の俳優はカットを変えても、ずーっと同じ被写体だけど、アニメではカットが変わるたびに、別々の絵を描き起こしているから。原理的に、繋がるわけがない。
つまり、アニメでは「キャラクターを撮っている」という解釈は、正確ではない。キャラクターはワンカットごと、いや1コマごとに、毎回毎回、アニメーターの手によって生成され直されるんだよ。
(その構造が「作画崩壊」を招くわけだけど、分業制というメカニズムを知っておけば、あれは大騒ぎするほどのことではない)

そもそも映画自体、止まった絵を間欠運動で見せて、「動いているように見せる」詐術なんだけど、商業アニメは、ずっと「映画のフリ」をしてきたんだよね。特に日本のアニメは、撮影技術の向上もあって「擬似実写映画」としては、完成の域に達してしまった……と思うんだけど、「やっぱり、映画のフリをしてるのは、耐えられない」という叫びが、『化物語』なんだと思う。

今回の「つばさキャット其ノ壹」でいうと、冒頭、えんえんと羽川と阿良々木が歩きながら会話している。そこに、羽川のアップがインサートされる。このアップ、作画でズームインしているんだけど、歩いている時と速度がぜんぜん違う。口も動いていない。いわば、羽川の内面の表情だ。これは実写では通用しない。「違うアニメーターの描いた、違う絵」だからこそ、「羽川の内面」「歩いている羽川とは、別の羽川」として認識される。
『化物語』の真の過激さは、そのカットワークにある。「新房作品だから、新房っぽい」といったトートロジーに陥っている人が多いようだけど、もっと深読みしていいんだよ。


20年近く前、まだモデラーで生計を立てていた頃。ある仕事を手伝ってもらうため、別のモデラーさんと近くの模型屋で待ち合わせた。
Bej01すると、模型屋のウィンドウと僕らを見比べながら、「うわ、オタッキー! 俺もこんなの(とウィンドウの模型を指差し)作って、オタッキーになっちゃおうかな~!」と、イケメン男性があらわれた。後ろには、女を従えている。出た、遺伝子的勝者カップル。
僕とモデラーさんは、聞こえないフリをして、下を向くしかなかった。ケンカは避けねばならない。2対1でも負けるから(笑)。笑いながら立ち去る彼の、顔を見ることさえ出来なかったんだ。

ところが、今日になって、ふと気がついた。僕らを「オタッキー」と呼んだ女連れの彼は、ようするに模型をつくれない自分自身の「欠落」が怖ろしく、だからこそ「イケメンで女連れ」という遺伝子的優位で、僕らを寄せつけまいとしたんだ。
動物の行動は、ほとんど「怖れ」で説明できる。攻撃的な相手ほど、こちらを怖れている。僕も怖れるが、相手が怖れることもある。それを念頭に置いておけば、無用に相手を憎む必要もないんじゃないかな。

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2009年9月20日 (日)

■9月のメモ「軍服どの」■

ヤコログの管理人さんとお会いしたら、なぜか『Xボンバー』のプラモデルをいただいた。
090920_13340001 「秘密戦闘メカ」という、投げやりな名称が嬉しい。「秘密戦闘メカ」、この一言で、今日一日、おだやかに過ごせそうだ。
中身は、赤と青の「むにゅっ」とした質感のプラスチック。アバウトな、野蛮と形容したくなるようなパーツ分割。

どうせ人にモノをあげるなら、こういう、休日を少し豊かにしてあげられるモノがいいんだな、と思う。
俺は、休日どころか、毎日がシメキリなのだけど。


眠る時間を削って、マイケル・アリアス監督『ヘブンズ・ドア』を。
001マイケル・アリアスだったら、若い頃のレオス・カラックスみたいな映画を撮るんじゃないか?と勝手に思っていた。悪くないんだけど、アリアス監督の名前を知らなかったら、眠っていたかも知れない。

福田麻由子は、哀切で、それでいて強い意志の感じられる、不思議な声。そして、またしても、人の死を看取る役。こういう子は、どんな人生観を抱くようになるのかな、と興味が深まった。出来れば、取材までに、もう何本か観ておきたかった。


幸村誠の『ヴィンランド・サガ』を読んでいる人なら、みんな、盗賊の頭で野心家のアシェラッドが好きでしょう?
51qzsgljk0lそのアシェラッドが、「人は誰しも、何かの奴隷なのさ」という意味のことを言う。のりピーを見ていると、その言葉が頭をよぎる。彼女は、必要だから、覚醒剤に手を出したんだ。やめることはない。

中島らもが『アマニタ・パンセリナ』の中で、「シャブはいやらしいドラックだ」と書いているのを読んでから、僕は覚醒剤だけは、下賎なドラッグだと断じている。しかし、それは僕の偏見に過ぎない。誰かがシャブで救われるんなら、使用の自由は認める。のりピーは、自分で必要だから、シャブをやったんだろう。他人に、強要されたわけじゃない。
「でも、法律で禁止されているし、人として絶対ダメだ」という僕らの偏見こそが、彼女に「やるな」と強要しているんだ。彼女の自由を、僕らは法律を盾に、奪っている。

僕らの心の8割は、良かれ悪しかれ、偏見で成り立っている。残り2割が、「疑い」なのだと思う。「疑い」は、自分の心を支配している「偏見」をくつがえす可能性を秘めている。大事にしたい。


仕事の関係で、『ガンダム』の資料を漁っていたんだけど、カイ・シデンの解説に「ミハルとの死別を経て成長」と書いてあって、ちょっとゾッとした。

「成長する」とは、その時代の社会に、自分を適合させるということ。
「貴様らの体に軍服を合わせるのではない。軍服どのに、貴様らの体を合わせていただくのである!」……これ、旧日本軍の訓示らしいんだけど、『プラネテス』(原作のほう)にも、チラッと出てきます。

ようするに、社会ってのは「軍服どの」ですよ。本当は、僕たちが主体になって「軍服」を変えていくべきなのに、「軍服どの」に合わせることに、必死になっている。
「成長しなくてはいけない」という考え方自体が、もうすでに「軍服どの」なの。

僕は「変化」はしたいけど、「成長」はイヤかも知れない。「軍服どのに合わせていただく」のは、まっぴらゴメンだ。


家を出たら、何年か前に仕事をした、某社の編集者が歩いていた。
「あれ? ひょっとして、アイジーに取材ですか?」
どうやら違ったようだけど、うちの近所も仕事関係者で、にぎやかになりそうだ。

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2009年9月17日 (木)

■「男ごっこ」の出来る場所■

北海道ウォーカー 21年10月号 本日発売
Hokkaido_wpt
●『ATOM』 映画紹介
『ATOM』は、語りがいのある映画になっていると思います。みんな、観に行きましょう。
何たって、ヒットすれば、パート2では、3Dのウランちゃんが見られるんじゃないか? 通行人に、今度は3Dの和登さんが出るかも知れないじゃないか。メルモちゃんだって、出るかも知れない。

手塚キャラは、意外と3D造形に向いています。


NHK-BS2「週刊・手塚治虫」は、斉藤環がゲストで、作品は『奇子(あやこ)』。
02_2この作品、先日の座談会でも、「ちょっと危ない作品ですよね」と話題に上がったのだが、箱の中に入らないと落ち着けない性格って……キリコ? 『ボトムズ』の。「奇子」→「きこ」→「きりこ」なのか? そうなのか、良輔監督?
(ドクター・キリコは、この際、関係ないと思う)

こういう「俺の発見した説」は、真実なんか教えてくれなくていいから、信じたまま死なせてくれって感じだ。


最近はめっきり足が遠のいたのだが、「なぜ、キャバクラに行くのか」という問いも、実は先日来の「体育が出来ないヤツは、男子失格」話と関係している。
D17キャバクラに入れば、童貞だろうがハゲだろうが、異性に「男」として認めてもらえるのである。とにかく、何でも誉めてもらえる。「それくらい、頭の薄いほうが、風格が出て立派だと思いますよ」などと、耳元でささやく嬢は、手だれである。
逆に、「こないだ、友達みんなとスノボに行ったんですけどお……」など、ちょっとでも「体育」を想起させる話をふってくる嬢など、願い下げだ。僕は煙草を揉み消し(吸わないけど気分的に)、席を立つ。その「友達みんな」ってのも、不愉快なキーワードだな。

ようは、「男のなりそこない」が、「男ごっこ」できるのが、キャバクラという空間。
だから、僕は結婚を解消してまで、キャバに通った。結婚しても、「男のなりそこない」が「男」に進化することは、なかったからである。(無論、個体差はある。結婚で救われた男も、大勢いるだろう)

僕が、キャバクラでアニメの話を嫌がるのも、道理というものだ。なぜなら、「男のなりそこない」たる僕は、普段からアニメの話をしているわけだ。普段からしている話をされちゃ、Dc_01 現実から離れた「男ごっこ」が出来ないでしょ? (恋愛シミュレーションだって同じだよ、あれは「男ごっこ」ゲームだよ)
だから、キャバクラは、なるべく日常と遊離した、ゴージャスな空間演出が望ましい。ディズニーランドと、まったく同じだ……同じなんだよ(笑)! 少なくとも、ハウスボトルで泥酔する頃には、どんな安キャバにいても、日常を忘れられる。

離婚以来、折にふれて展開してきた僕のキャバ論も、とうとう結論にたどり着いたようだ。体育の授業は「男のなりそこない」をつくり、ごくまれに一人の放蕩中年へ進化させる。罪な話だ。


さて、同人誌版「550 miles to the Future」は、順調に進んでます。
67153622表紙は、こんな感じです。なぜアヤナミなのかは、買ってくれた人だけが分かります。
値段は550円にしようかと思いましたが、お釣がめんどうなので、500円でいいです。

今冬発売予定!

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2009年9月15日 (火)

■グレメカ、リニューアル■

グレートメカニックDX10  発売中
Gm_dx_10
●グレメカ人生波止場 第四回
今回は、神山健治監督です。取材時間オーバーで、椅子から立ち上がり、部屋から出ながら、なおも話しつづける神山監督は、最高にカッコよかった。

●ギャラクティカNOW Vol.6
庵野秀明×樋口真嗣イベントレポートは、最も正確かつ詳しいはずです。カラーページでは『RAZOR』を徹底フィーチャー。

●女子ロボ徹底研究
ドロッセルお嬢様のデザイナー、福地仁さんインタビューを含む、全9ページ。

●『TO』
『2001夜物語』を原作にしたCGアニメですね。曽利文彦監督にインタビューしましたが、いい人でした。

●ロボット演出事始
これは新連載。最もマニアからのツッコミが激しいと思われる、『ガンダム』第1話を取り上げました。

●オヤヂ酒場
「お台場ガンダム」、「追悼・金田伊功さん」、『東のエデン』の3本立て。
今回は、いっぱいやりましたね。かなり、頑張りました。


いつもいつも書きそびれているけど、『CANAAN』は面白い。
先週、リャン・チーが亡くなったけど、リャン・チーというキャラクターに「ご苦労さまでした」と言いたい。大熱演だった(作画も、声もトータルで)。
彼女はエアガンを愛用していたが、その空虚さが、急に際立ってきたような気がする。実写映画では、なかなか、こういう「読後感」に似た感慨は、起こりにくい。

紙に書かれることから出発するアニメという表現は、実は映画よりも、文学に近いんじゃないだろうか。


ケーブルで、宮崎あおい主演の『海でのはなし。』という映画をやっていたから、観た。
多分、そういう契約だったんだろうけど、全編、スピッツの音楽が途切れずにかかってい02vる。いや、シーンが変わると、バツンと切れちゃったりもする。

アニメでは、音楽がブツ切りになるなんて、あり得ない。なぜなら、音響監督がいるから。音楽・音響の扱いに関しては、アニメは実写映画より、かなり優位に立っている。やたら「アニメの影響」と口にする映画人は、アイデアだけ真似るのではなく、アニメのフローチャートに学ぶなりして欲しい。

宮崎あおいは、どの映画を見ても、印象のつかめない女優だ。役を「やり過ごす」というか、誤魔化された気になってしまう。
宮崎の母親役の毬谷友子は、朴訥とした色気があって、良かった。友人役の、菊地凜子……この人は、苦労人なのだろう。『スカイ・クロラ』で押井さんに選ばれたのも、災難だったと思う(笑)。苦労人だから、愚痴っぽい役が似合ってしまう。今回も、そうだった。『アサルトガールズ』では、活躍してほしい。


人生でひとつ失うと、思わぬ形で、別のひとつを得る。失ったまま、ということは決してない。だから、失うことは怖ろしくはない。
だが、最初から失ったまま生まれてきた場合、その巨大な欠損は、補いえるのだろうか。(そもそも、最初から「無い」ものは「欠損」ですらないのかも知れない)

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2009年9月14日 (月)

■生物としての可能性の8割ぐらい■

EX大衆 10月号 15日発売
Ex_09_10
●山本梓 グラビアポエム執筆
今回のポエムの執筆過程は、冬に出す同人誌に載ります。
編集者から依頼のメールが来るところから、ぜんぶ写真に撮りました。これを読めば、誰でもグラビア・ポエムが書けます。

「え、こんな非効率的な書き方してんの? 頭悪いんじゃない?」とバカにされるとは思いますが、「かける恥は、すべてかく」のがコンセプトの同人誌なので……。


メモ。吉田すずか展が、16日水曜で終わってしまう。メアリー・ブレア展は、10月4日まで。


07年時点での仲里依紗のポテンシャルを『渋谷区円山町』でMAXまで引き出した、永田琴監督の『Little DJ ~小さな恋の物語~』をレンタル。主演は、『マイマイ新子と千年の魔法』の福田麻由子。
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ちょっと気がついたのは、永田監督のユニフォームに対する、妙な愛着というか、癖。『渋谷区円山町』では、ラブホテル備え付けのパジャマを仲里依紗が着ると、原裕美子が「手術着みたいだぞ」と笑い転げる。
『Little DJ』では、福田麻由子が、無菌服を着て「給食の服みたいでしょ」と照れ笑いするシーンがある。
永田監督は、男を色っぽく撮る天才だが、同時に、少女がダサいユニフォームを着る姿に、一種の萌えを感じているのではないだろうか。
素敵な感性だと思う。

さて、『Little DJ』。福田麻由子の、時おり見せる10代前半とは思えぬ色っぽさも見ものだが、広末涼子、西田尚美と、キャスティングは充実している。男優陣も良い(特に、原田芳雄)。

永田琴監督の演出したテレビドラマ『妄想姉妹』も見てみたけど、テレビドラマは、やはり映画とは違う。それは尺とかスクリーンの問題じゃなくて、制作工程というかプロダクション(スタッフの数とか撮影日数とか)が、違うからだろう。
アウトプットではなく、実務レベルで、映画とドラマは別のメディアだ。


先日、「体育が出来ない男子は、男子失格」と書いた。
ちょっと補足すると、体育が出来ないというのは、算数や国語が出来ないのとは、ワケが違うのです。生物としての可能性の、8割ぐらいを否定されることだから。別の見方をすると、労働力として実用に耐えるかどうか、成人前にテストされているとも言える。
「お前は、生き物として使いものにならない」と、生まれて10年もたたないうちに宣告されるわけ。だから、体育の出来ない男子の生き方は、サバイバルですよ。何しろ、ケンカになったら、確実に負けるわけだし(笑)。それでも、相手を殴らなければならない、という葛藤は『宮本から君へ』や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に、執拗に描かれているよね。

たまに、オタクが無茶をやらかすのは、義務教育で公然と奪われた8割の可能性を、何とかして、取り戻そうとするからです。どうせなら、創造的で、人の役に立つリベンジを成し遂げたい、と僕は思っています。

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2009年9月10日 (木)

■体育嫌いは、男子に非ず■

珍しくも、座談会に出席することになった。
同席される方のプロフィールを拝見すると、「映画秘宝」に執筆! 「SFマガジン」に執筆! 俺なんて、「EX大衆」ですよ。読者に「消えてなくなれ」とまで罵られた「EX大衆」の執筆者ですが、がんばってきます。


『ラブプラス』ってゲームが、やけに売れてるな……と思ったら、ようするに『ときメモ3』でやり切れなかったことが、すべて搭載されているみたいだね(キャラは、トゥーン・レンダリングではないようだが)。恋愛シミュレーションには興味を失ってしまったけど、全編ガセネタの「NEWS ラブプラス」は、面白い。
しかし、日本人って、本当に「絵」が好きな民族だと思う。「絵」って、擬人化も含む「キャラ性」っていう程度の意味なんだけどね。

俺が「同人誌の役に立つんじゃないか」と、集めていた「絵」は、コレね。
Lovetrans_2女性のための風俗求人情報サイト『LOVE WORK』の、イメージ・キャラたち。
うーん、かわいい。イラストレーターは、女性だろうね。
「こんなもん集めて、どんな同人誌をつくるつもりなんだ?」って思ってるだろうけど、それは冬まで待ってくれ、としか言いようがない。

この『LOVE WORK』の姉妹サイト、『LOVE DELI WORK』にも、同じイラストレーターのキャラたちが転用されていて、しかも、サイズが大きい。俺は、バナーのひとつひとつまで、集めているからね。
それで、「女性向けに、こういうキャラって訴求力あるのかよ?」って話だけど、キャラ文化ってのは、もともと、女性のものですよ。お人形遊びだけでなく、文房具やお菓子にすら「かわいさ」というキャラ性を見出してきたのは、彼女たちでしょ。

むしろ、この30年の間に、男性のほうが女性化した。
多分、70年代の少女漫画ブームで、男性も少女漫画を読むようになったことが、キッカケだと思うんだけどね。
非肉体派の文系男子は、スポーツで自己実現できないから、いっそ、精神を女性化したほうが楽なんだよ。こと、学校教育ってのは、「スポーツができない=男性失格」を、小学校から一貫させてきた。いくら美術の成績が良くても、スポーツが出来なかったら、チャラ。スポーツの出来るやつは、バカでも優遇。それが、学校教育。
だから、「カワイイ」であろうが「乙女シュミ」であろうが「ファンシー」であろうが、女性的価値観に逃走した非肉体派の男子たちは、胸を張っていい。我々の正しさは、この貧弱な肉体が、証明してくれている。
……と、『おしゃれキャット』グッズに興味しんしんの俺は、思うのです。


WOWOWで放送中のドラマ『上野樹里と5つの鞄』。第二話は、アニメ制作会社が舞台で、L_55d8f263e59f4bca8f1e727bf59c07d6 監督はマイケル・アリアス。
番組は2日で1話を撮影、という低予算なので、ロケセットに使われたのは、スタジオ4℃だろう。上野樹里は、動画マンという設定だそうです。本日、23時30分より。

僕の住んでいる町に、某大手プロダクションが引っ越してくる。その関係か、近所の喫茶店に、当たり前のように押井守さんが座っていた。
来週さっそく、そのプロダクションに取材なんだけど、歩いて行けるってのはいいよなあ。

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2009年9月 8日 (火)

■9月のメモ「俳優と声優」■

NHK放送センターにて、TVシリーズ『魔術師マーリン』の試写。
若き日のアーサー王と、魔術師マーリンの出会いと友情……淡白な出来なんだけど、帰り道、同席していた方と話してみて「ハハン」と、納得がいった。ようは、イケメンのアーサー王とマーリンのコンビ(というか、カップル)が、女子に人気が出そうだ、と。なるほどね。


スーパー!ドラマTV版『RAZOR』は、前後編に分かれ、先日のイベントで上映された全長版より、目鼻がクッキリした印Sgmdx06razor_33_2象だった。父親の前に立たされたリー新艦長の未熟さも、クライマックスで、明確に描かれていた(あのやりとりが、シーズン3の『英雄の証』にリンクするわけか)。
後編、スキュラ号事件がアバンで語られる構成もいい。
部下の遺体を見て、復讐を誓うケイン提督は、クシャナ(原作の方)にソックリ。「指揮官美女」マニアには、たまらんシーンだと思う。まさに「人間界に留まっているナウシカ」ですね、ケイン提督は。

『RAZOR』のDVDは25日発売、レンタルも同日スタート。ただし、映像特典は、『ギャラクティカ』シーズン3を最後まで観た人前提なので、ネタバレ満載。要注意。


自分が『ファイアボール』のDVDを買うとは、思わなかった。第一印象は、決して良くなかったので。
090906_20070001何しろ、13話すべて見ても30分程度。オマケの「メイキング」も、人を食っていて面白かった。シュールでお手軽で飽きないコントというと、『ゲバゲバ90分!』あたりを思い出しちゃう。
あと、『ファイアボール』って、意外にショウマン・シップがあるんだよ。決して、好き勝手ばかりやっているわけではない。観客の目線を、絶えず意識している緊張感は、確かにディズニーっぽい。
それを言ったら、『ダンボ』の方が狂ってるし、アートに走っているわけで。

要するに、観客の側を向いたエンターテイメントが、減ってきているんだと思う。そうでなければ、こんなあっさりDVDが売り切れるはずがない。ネットや関連商品との連携も、ユーザー側の熱心なフォローがなかったら、ここまで上手くいかなかっただろう。


最初の感想で書きもらしたが、、『マイマイ新子と千年の魔法』は、新子役の福田麻由子が、たいへん素晴らしい。『ピアノの森』での福田の演技は、絵にピタリと合致していたけど、『マイマT0007817aイ新子~』の方は、うまいこと、絵からズレてる。
ようは、生理が確立されていない、若い俳優の方が、変幻自在な肉体を持っている(声というのも、肉体だから)。だから、大人の俳優がアニメに挑むと、体が硬すぎてフィットしないことが、多い気がする。俳優ってのは、歳をとったから上手くなるとか、そんな単純なもんじゃない。

それでも、「声優」という職業の不思議さを感じたのは、PS2の『ヤマト』のゲームに、モブで出演した時。ベテランの声優さんたちが、「僕らは歳をとっても、彼ら(キャラクター)は若いままだね」と笑ってらっしゃった。
中でも、納谷悟朗さんはヒョロヒョロとマイクの方へ歩いていって、失礼ながら「リハもなしで、大丈夫なのかな?」と思って心配していたら、スタジオに響き渡るほどの声で「ヤマト発進!」 これには、参った。
30年後の福田麻由子に「また、『マイマイ新子』を演ってくれ」と言っても、ほぼ間違いなく無理。その差って、何だろうなと思う。単に技術とも言い切れない気がしている。

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2009年9月 5日 (土)

■マイマイ新子と千年の魔法■

『マイマイ新子と千年の魔法』、試写に行ってきた。
主人公・新子の親友になる、貴伊子。これは、ひさびさにゾクッとくるキャラだ。稲垣足穂っ090904_21300001ぽく言うと、「ガスの光で育ったような少女」。
東京から田舎へ転校してきた深窓の令嬢、という設定は数多いが、貴伊子は仕草のひとつひとつが、はかなく、繊細。最新のキービジュアルでは、彼女の孤独な雰囲気を打ち消すのに懸命だけど、貴伊子を見るために、もう一度、試写に行ってもいいな。

ようは、こんな不幸を背負った女の子が出てくるほどに、容赦のないアニメです。舞台は昭和30年代だが、『ALWAYS』のようなファンタジーではなく、貧富の差が激しい。新子の夢想する千年前の町ですら、貧困が描かれる。
田園風景は美しく、子供たちは元気だけど、みんな、何かしら失っていく。大人たちは無神経か、必要以上に親切すぎて、ほとんど、何もうまくいかない世界。人が死んだりもする。大人以上に、子供たちの方が理不尽を分け合って、生きている。

ノスタルジアを誘うような、巧みなプロットではない。平安時代の空想シーンも、特にこれといった説明もなく、不条理ですらある。クライマックスのあたりなんて、ちょっとヨーロッパ映画風。大人っぽい。イラン映画だけど、『運動靴と赤い金魚』とかね。ほろ苦いんだよね。
ラストの別れなんて、日本映画だったら、ワンワン泣かせるところですよ。でも、素っ気ないほど、明るく終わる。
この映画、たぶん十回見ても、真意は分からない。でも、そこが何よりの魅力だ。


僕は時事ネタは、あまり口にしない方だけど、9/2の読売新聞の夕刊には閉口した。
「自民秘書500人 失職危機」。国から給与をもらっていた公設秘書が、再就職先の確保もなく、リストラの危機。知るか、ヴォケ。選挙で負けた方が悪い。「負けるかも知れない」という可能性に備えなかったお前たちが無能だって、それ以外の何ものでもない。

『レザボア・ドッグス』で、耳を切られた警官が、腹を撃たれたティム・ロスに「俺は、耳まで切られた」って、泣き言を言うでしょ。ティム・ロスが「ふさげるな、耳ぐらいで! 俺は、死にかけてるんだぞ!」と怒鳴り返す。あのシーンを思い出したね。
「ふざけるな、失職ぐらい! 俺は、半年もハロワに通ってるんだぞ!」って人は、前から大勢いただろう。
耳そがれた程度で、新聞の一面で騒ぐなってことだ。


英国人オタクのダニー・チューさんが、原宿で8月に開催したTokyo Figure Show。こういう小規模なイベントは、なかなか注目されないね。かくいう僕も、まったく知らなかった。
ちなみに、ダニー・チューさんのサイトで気に入っているのは、一週間の東京という、写真日記。東京に非常に良く似た、知らない国を見ているような気持ちになる。


今月のティンカー・ベル。
090901_16460001またもや、セガのプライズ物のタンブラー。
一番お気に入りの図柄だ。このシリーズ、中野に行っても、ティンカー・ベルだけ、なかったからね。ヤフオクで安く落とせて、ラッキーだった。

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2009年9月 2日 (水)

■9月のメモ「ATOM」■

『ATOM』、試写を観てきました。ヒョウタンツギが出てきます。どういう形で出てくるかは言いませんが、その程度の原作リスペクト(原作者リスペクト)はあるので、あんまりイジメないで欲しい映画。
Atom1あと、アトムが面長になったのも、ずっと服を着ているのも、最後まで観れば納得できると思う。僕は、おしりのマシンガンを撃つとき、アトムが「あれっ?」という顔をするところで、ノック・ダウンですよ。もう、その芝居が見れたから、いいやって。
だって、自分の武器を、自分でコントロールできないんですよ? うっかり出ちゃうわけですよ。武器が。「これぞ、思春期!」とか思いましたね。

あと、3Dアニメにありがちな、パノラミックな絵づくりをしてない。カメラが動くところは動くんだけど、けっこう2Dで再現しようと思えば、出来る気がする。小さい画面で見たせいかな。

どうでもいい持論なんだけど、3Dのセットって、ジオラマっぽくない。2Dのレイヤーを重ねるという発想の方が、ジオラマっぽいんだよ。「ジオラマっぽい」というのは、素材を立体的に組み立てている、というニュアンス。
200907120941295ea『もののけ姫』で、アシタカが初めてシシ神を見るシーンとかね。ズームすると、木々のBOOKが左右にパーッとハケていってね。あの森を3Dでモデリングしても、同じ効果は出ない。狙っているものが違うから、当たり前なんだけど。
でも、3Dで「町を一個、まるまるモデリングしました」って言っても、その町って、建築模型みたいにセコいんだよな。「フレームの外」って考え方がないせいかな?


アニメのPANと、実写のPANは正確には違う。アニメのPANは、カメラが首を振らないから。アメリカ人は、どうもそれを、欠点だと思っている。
『プラトニックチェーン』だったら、実写と同じパンニングが出来るよ。でもあれ、遠景は板ポリだったりして、そこに「フレームの外」を感じるんだよね。『マクロスF』だって、宇宙空間を無限にモデリングしてあるんじゃなく(笑)、積極的に「壁」つくってる。その方が広く感じる。なんでかな。
うーん……しばらく、美術館でも通ってみるかなあ。


100均ショップの玩具コーナーには、ディズニーの公式グッズが売られているので、なかなか油断が出来ない。
090901_18120001 今日は、えらくリアルな恐竜の模型が売っていたので、衝動買いした。シッポまで入れて、15センチ越えてるんだよ。これ、イベントや博物館なら500円はするよ。
ちゃんと頭の盾が、部分的にへこんでるのが偉いよなあ(実際の骨格でも、そうなっている)。メイド・イン・チャイナだけど、彩色もけっこうイイ。
メーカーは、成近屋って会社らしいけど、この恐竜はいい仕事してるよ。


今日は立体物に恵まれた一日で、平田英明さんから、廣田が原型つくったカネゴンを送っ090901_22130001ていただいた。
「ソフビの下地を生かす」って、こういう塗りのことか! さすがプロですね。

でも、この原型、よく出来てるなあ(笑)。マジで俺が作ったのかよ。いま、全然ダメじゃん。
でも、だからこそ、平田さんからお借りしたんだけどね。同人誌に、どうしても出て欲しくてね。

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