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2009年8月28日 (金)

■8月のメモ「生アンノ」■

昨夜は、『ギャラクティカ』スピンオフ・ムービー、『RAZOR』上映会とトーク・イベント。
庵野秀明さん(ここはやはり、さん付けで)、樋口真嗣さん、まるで実の兄弟かのようなコ090827_17460001ンビネーション。特に、「艦」と書いて「ふね」と読む男・庵野さんは、素晴らしかった。ウソをつかないし、作品を誉めすぎず、ケナしすぎず。『帰マン』の例え話は、ちょっと分からなかったけどね。とても正直な人。
庵野さんお気に入りのエピソードは、シーズン2の『スカー』だそうで、「ラストシーンのキャットの演技が良かった。ジョッキを両手に持って、うるうるしてる」……いや、さすがの俺も、そこまでは見てなかった。

この手のトークショウでは、ダントツの面白さ。ちゃんと録音してきたので、次号の「グレートメカニックDX」をお楽しみに!
ちなみに、シーズン1の頃に「ギャラクティカ、1ページでもいいから取り上げませんか?」と提案したところ、ガン無視してくれた雑誌が、今ごろ取材に来てました。……まあ、がんばってください(笑)。
『RAZOR』は、スーパー!ドラマTVで、9/5に放映されます。トーク・イベントの様子は、番宣などに使うみたいですね。


アニマックスの夏休み特番で、『宇宙船サジタリウス』を放映していた。
ハイセンスなEDアニメーションに、今さらながら、心打たれた。

「何だ、ただのリピートじゃん」とか言ってはいけない。こういうのを、いい作画って言うんだ。
海面に沈んだ瞬間、ロケットの炎(ブラシ)が消えて、色トレスに切り替わり、泡を噴射する作画が入る。それを、ランダムにくり返すだけでもカッコいいのに、「海中」は作画されていない。「海面」だけなのね、セルで描かれているのは。背景は、星空一枚。
「過不足ない」というか、非常に機能的、メカニカルだよね。枚数も少ない。なのに、不思議な情感を醸すから、アニメは面白いわけでしょ。じんわり楽しめる、いい作画ですね。
背景動画マニアの人は多いけど、「リピートマニア」の人もいるんじゃない?

あんまり関係ないけど、P.A.WORKSの吉原正行さん『作画のとび箱』、面白い。「でも実は原画って動きのピンポイントを探しているところだぜ」とか、言葉づかいがカッチョエエし、勉強になります。


全国で、二人ぐらいから期待されてるかも知れない、廣田の個人誌「550 miles to the Future」。パクパクと制作中です。
フライヤーは、中野タコシェと新宿ロフト・プラスワンに、置いてもらっています。
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今、何人かの方たちに手伝ってもらいながら、本誌の制作を進めているんだけど、初期の頃は、ガッカリするパターンも多かった。
その典型例は「お返事の出来ない人」。こういう人は、仕事で出会っても、最悪です。「○○やってもらえませんか? ご検討ください」と打診しても、ずーっと無視してる。「お返事ないようなので、またの機会に……」と断ると「いえ、ちゃんと考えてましたよ! 考えた末にメールするつもりでした! 私は、そんないい加減な人間ではありません!」って、そういう時だけ即レスなんだよね。
ダメならダメで、そう言ってもらえれば、こっちは代打を考える。なのに、ジーッと沈思黙考していて、その時間、お互いにとって、まったくの無駄なんだよ。

愚痴は、これぐらいにしとこう。世間で「同人誌」って言っても「雑誌ですよね」と解釈されてしまうね。「雑誌の取材は、お断りです」なんて言われてしまう。「僕が個人でお金を出して、印刷所と一緒につくる本です」と説明しても、「ほら、雑誌じゃないですか。商業利用は、お断りです」。
もう、タダで配ってやろうかな、と半ば本気で考えてます。

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