■餃子の羽■
月刊アニメージュ 8月号 明日発売
●『東のエデン』 神山健治×羽海野チカ 対談
この仕事の依頼を受けたとき、「もう、死んでもいい」って、電話口で口走ってました。
だって、あの羽海野チカ先生とお会いできるなんて……「一生、会えない人リスト」に入っていた方ですから。しかも、すごく学べたんですよ。短時間に、人間の見方とか、人生の楽しみ方みたいなものを。実践的に。
だから、このページはぜひ見て欲しいですね。絶対、勉強になりますから。
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先日まで、ちょこちょこやっていた「人類は、いかにしてプラモの金型にパンツを~」ってやつ。あれ、今ごろになって反響というか、「こんなの、知ってますか?」って、ガレージキットを見せられたりして、いかに中途半端なことをやっていたか、思い知らされた。
さらに「あれ、増補して同人誌にしたら?」みたいな話を、少なくとも二系統から提案されて、やることにしました。
ただ、あのパンツ話だけでは何なので、商業誌では出来ないようなネタを集めた本になります。(←昨日、デザイナーと打ち合わせたら、もうキャラが出来てきた。『プラモのモ子ちゃん』のパロディで、この髪型、この服ってことは……)
餃子を焼いていて、「羽」が出来るお店があるでしょう。あの羽みたいな本になるんじゃない? 僕の本業は、あくまで餃子を焼いて売ることなんだけど、このブログを見ている人は「羽」を期待しているような気がしてね。
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「形式としてはアニメなんだけど、カッコよく見せてね、驚かせてね」ってオーダーに答えてくれた人が、尾石達也さんだった。最初に見たのは、『ネギま!?』のオープニングと第5話か。その尾石さんがシリーズディレクターを務めるんだから、『化物語』は、もう見る前から傑作確定だよね。「どう失敗しても、傑作」というのはある。北野武の遺作とか、まだ企画も立てられてないだろうけど、傑作に決まってる。もう、見る前から分かる。
(←ちょっと、この感覚に似てる。宮崎駿演出というだけで、見る前から盛り上がっている庵野秀明……『アオイホノオ』第二巻より)
天井桟敷の芝居を観に行くようなもんで、席についた瞬間、もう何か充実している。「目の中に文字が刻んである」とか、そのワンカットで「完璧! おそるべき完璧な尾石演出、100点!」と。『アオイホノオ』からの引用ばっかで悪いけど、僕はそういう目線で『化物語』を楽しんでます。
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本日のティンカー・ベル。ラバー製のユーティリティ・マット。ガレージとかキッチンとか、汚れるところに敷け、って書いてあるんだけど、敷くわけないじゃない。
でも、黒目までゴムで抜いてあって、すごくいい出来だよ。
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コメント
ぱにぽにのOP一目見た時から尾石さんに首っ丈です(笑)
こうなると、一点突破全面展開の見方になっちゃいますね。
彼の存在を感じて鑑賞したい気分はよくわかる気がします。
尾石さんはアニメに自分の知らないああした可能性があるのだと
思わせてくれたのが、当時本当に嬉しかったです。
そして今でも何かを開拓しようとしている尾石さんの動向には注目ですね。
投稿: ohagi | 2009年7月 9日 (木) 01時25分
■ohagi様
僕は『ぱにぽに』は後追いで見て、激しいショックを受けました。「とうとう、アニメが別のメディアとタメを張れる時が来たぞ!」と。
だから、今回の尾石さん抜擢には、彼の才能を発掘した新房監督に、まずは感謝したいですね。
ただ、『ぱにぽに』のOPのような、あんな領域まで行けるとは、誰も予想してなかったんじゃないか……まだまだ、正統な評価を勝ち得ていないですね。
『化物語』について、「やっぱり、さすが新房監督」というのは、かなりお門違いです。ちょっと調べれば、尾石さんの仕事はすぐ分かるはずです。僕も、そうでしたからね。
なので、私が尾石さんロングインタビューを決行しましたからね! 月末発売の某誌なのですが、発売時に告知します。
投稿: 廣田恵介 | 2009年7月 9日 (木) 02時38分
>やることにしました。
最高です!
…無責任に喜んですいません。
恥ずかしくて正視できないような模型の思春期が記される事をこれまた勝手に期待してしまいます(笑)。
投稿: べっちん | 2009年7月11日 (土) 23時46分
■べっちん様
パンプラ(パンツの刻印されたプラモ)だけでなく、また新たな恥ずかしいネタを仕入れてきました。
ざっとテーマを並べてみると、なんか思春期ネタばかりなんですよ。大人的なネタも、気がつくと中学生レベルにしている気が……まあ、ご期待ください(笑)。
投稿: 廣田恵介 | 2009年7月12日 (日) 00時11分